▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
2024明治安田J1リーグ第24節、カシマスタジアムでFC東京と対戦した。
前節のアウェイ横浜FM戦での1-4という敗戦から1週間が経ち、三竿健斗がベルギーからアントラーズに復帰した。そしてカシマスタジアムに迎えたのは、リーグ前半戦で0-2と苦杯を嘗めたFC東京。様々な意味で絶対に勝たなければならないホームゲームとなった。
また、この試合は「KANEKA Go with Antlers カネカスペシャルマッチ」として開催された。
どちらもハイスパートなフットボールを展開するだけに、試合序盤から激しい展開となる。そして8分、アントラーズにアクシデントが起きる。パスカットで相手のボールを奪おうとしたチャヴリッチが左足を伸ばす。するとその足が芝に引っかかる形となり、自らの全体重をかけてしまう。ピッチに倒れ込み、苦悶するチャヴリッチはプレー続行することができず、11分、急きょ仲間が交代でピッチに入った。
29分、FC東京に猛攻を仕掛けられる。最後はフリーとなったディエゴ オリヴェイラから決定的なシュートを放たれるが、これを関川が体を張ってブロックした。そしてここからアントラーズは電光石火のカウンターでFC東京ゴールまで攻め込む。師岡のシュートは相手に当たりこぼれ球となったが、それを名古が拾い、エリア内右から右足で狙いすましたシュートを放つ。名古の卓越した技術で、アントラーズは待望の先制点を得た。
しかしこのまま、無失点で前半を終わらせることができないのが、今の課題だ。41分、遠藤に技ありの一発を喰らい、同点とされる。これで前半は1-1の同点で終えた。
嫌な展開となったが、アントラーズは後半開始から再びFC東京ゴールに迫る。47分、安西のロングフィードに師岡が右サイドを抜け出す。師岡のパスを受けた濃野のクロスは相手選手にブロックされるが、それを名古が拾い、最後は濃野が左足でダイレクトシュート。これが見事に決まり、アントラーズはリードを奪う。
その後、攻め込まれるシーンもあったが、早川の好セーブもあり、FC東京に得点を許さない。そして73分には柴崎に代わり、三竿がピッチイン。2022年11月5日のリーグ最終節・G大阪戦以来、約1年半ぶりとなる三竿のカシマ帰還に、スタンドは大いに沸いた。
結局、アントラーズは最後までリードを守り、2-1と勝利。リーグ前半戦に負けた相手に対し、雪辱を果たした。チャヴリッチの負傷退場や知念が不運なイエローカードで次節出場停止になるなど、不安な要素も多い。しかし三竿復帰の初戦で勝ち点3を得たことは必ずや今後につながるはずだ。ここから再び巻き返そう。
【この試合のトピックス】
・三竿健斗が2022年11月5日のリーグ最終節・G大阪戦以来となる、公式戦およびカシマでの出場を果たす。
・決勝ゴールを決めた濃野が、LIXIL賞を受賞。
・師岡がカネカ賞を受賞。
・知念が累積4枚目のイエローカードで次節は出場停止。



A.まずチャッキーが負傷してしまったことは非常に残念であり、今は軽傷であってほしいと言いたい。あの早い時間帯であのような形で負傷してピッチを出たことはチームにも影響があっただろうが、チーム全体でそれを感じさせないプレーはできたと思う。
私が常々言っているのは、自分たちらしさを出し、自分たちのできることの最大値を出せれば、相手がどのチームであっても上回れるということ。選手たちはそれをピッチでしっかりと見せてくれたし、まさにその姿のことを私はずっと話していた。ファン・サポーターの皆さんも非常に楽しんでくれたのではないか。お互いにインテンシティが高く、カシマスタジアムに多くの方が足を運んでくれて、とてもいい雰囲気のなかで試合ができたのだから。そのなかで選手たちが見せてくれたプレー、インテンシティの高さ、姿勢、そして結果にとても満足している。
やはり、アントラーズのあるべき姿というのは、今日の姿だと思う。前節の横浜FM戦で足りなかったのは、こうした我々の強さや良さ。そのことを試合前に話して、今日の試合で選手たちはしっかりと見せてくれた。それは相手のFC東京の選手たちもピッチに立っていて感じたのではないだろうか。こうしてインテンシティが高く、ハードワークをして、そしてチーム全員がつながりながらプレーする姿を見せ続けてきたからこそ、アントラーズは今の順位にいると思う。これを忘れてはいけない。
Q.このあとの中断期間にチームをどのように成長させたい?
A.少し試合期間が空いてしまうと、こうしたインテンシティの高さやテンポで、スピーディーに我々の良さを出しながら戦うことを忘れてしまいがちになるだろう。そのため、今まで積み上げてきたものを継続させ、さらに細かい精度の部分を上積みさせていきたいと思っている。例えば、この試合でもピッチで選手たちが見せてくれたプレーや姿勢は、誰にも責められないだろう。たとえ、結果が負けだったとしても。それほど、選手全員が力を出し切った試合だったと思う。こういったものを見せ続けることが大切だし、中断期間を終えても我々のDNAとして絶対に切り離していけない。
Q.チャヴリッチ選手が負傷したとき、当初は藤井選手を出場させようとしているように見えたが、どのような意図で仲間選手に交代させた?
A.最初に考えたのは、積極的に、アグレッシブに前へ出てくる相手の裏を取るために、そういった特長のある選手を入れること。それで智也を投入する選択もあった。ただ、それよりもまずはボールを大事にして、そのうえでスペースに飛び出していける隼斗を交代させた。
早い時間帯で先に隼斗を入れて、相手選手の疲労が溜まってくる時間帯に智也を投入して、またギアを上げることのほうが効果的だと考えて、その選択を決断した。
ただ、自分たちが攻撃したいエリアをうまく突くこともできていたと思うし、他の日であれば自分たちが2点以上取れていたかもしれない。もちろん悔しい思いもあるが、多くのいいプレーを出すことができた。それをしっかりと継続させて、さらに積み上げて、この痛みを持ちながらチームとして成長していければいいと思っている。そして、ここまで足を運んで応援してくれたサポーターに感謝している。彼らが試合の最後まで選手たちの背中を押してくれた。勝ち点3を取れずに申し訳なく思っている。
自分たちの目標を達成するためには、連敗は絶対にしてはいけない。今年はホームでまだ負けなしが続いているので、勝ってそれを継続させていく。勝って嫌な流れを払拭することに大きな意味があると思う。ここからまた連勝を重ねていかないといけないので、強い相手だが、勝っていい流れに乗っていきたい。
FC東京に前回0-2で敗戦してしまったが、その点差ほど差があるとは思わない。今回はリベンジできるように戦っていく。
自分のプレーをチームの勝利に結びつけていきたいという思いはもちろんある。次は、勝利につながるゴールなど、結果を出していく。
【師岡 柊生】
前節のような戦いはしてはいけないと思う。自分がもっとゴールに向かっていかなければいけない。さらにゴールに近づくようなプレーをしていかなければいけないと思っている。
FC東京は、前線にはスピードのある選手がいるので、裏のスペースは狙ってくると思う。逆に、自分たちも相手の背後の部分は狙っていくところ。逆サイドのキミとも空いたスペースに自分たちが走り込んでいくというのは話している。そこは狙っていきたい。
ホームでは絶対に負けられない。この試合に勝って、もう一度、波に乗っていきたい。
前節の敗戦からチーム全員が悔しさを持ち、この試合に入った。
(先制点の場面は)時間とスペースが限られていたなか、足を速く振ってシュートを打つことを意識していたので、ゴールを決めることができて良かった。
チームとしても勢いを持ってゴール前に入っていく形を出せた場面だったと思う。
【濃野 公人】
(決勝点の場面は)失点を取り返したい思いが強かった。狙い通りだったとは言えないが、ボールがこぼれたときに思いきり足を振ることを意識したことが結果につながったと思う。
前節の敗戦からいろいろなことを学び、この1週間で改善できた自信を持って試合に臨めたことも良かった。
【関川 郁万】
(先制点につながった守備の場面は)その前に後手を踏んでしまい、相手のマークを外してしまったことは反省しているが、そういうときこそ冷静に対応できて良かった。
今季は失点数が多く、守備の選手として不甲斐ない。今後は失点数を減らしていけるように、中断期間に改善していきたい。
【三竿 健斗】
リードしている展開で出場できれば理想的だと思っていたので、入ってからは難しい時間帯もあったが失点することなく逃げ切れて良かった。
たくさんのファン・サポーターの皆さんが作り出す、すばらしい雰囲気のなかでまたプレーできることに、すごく喜びを感じている。チームとしても気持ちがこもっていたので、いい試合となった。
【安西 幸輝】
前半は拮抗した試合展開のなかで先制点を取れて、失点をしても慌てずに2点目を奪うことができた。
(2点目の場面は)後半の立ち上がりだったので、思いきりプレーすることを心掛けていた。サイドチェンジが有効になるだろうとも思っていたので、(師岡選手に)いいボールを送ることができ、それがゴールにつながった。