▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
2024明治安田J1リーグ第17節、国立競技場で横浜F・マリノスと対戦した。5月のリーグ戦を5勝1分の無敗で乗り切ったアントラーズ。国立の大舞台で、直前にACLというビッグタイトルを失った横浜FMと"オリジナル10"の意地と誇りをぶつけ合う戦いに挑む。OBで現在はベルギーで活躍中の三竿健斗選手もDAZNのスペシャルゲストとして来場し、このビッグマッチに華を添えた。
前節、アウェイで札幌に完勝した勢いそのまま、序盤はアントラーズが優勢に試合を進める。
しかし10分、ミスを突かれて、アンデルソン ロペスに先制点を奪われてしまう。
ここから横浜FMに攻め込まれる場面が目立つようになったが、アントラーズも反撃に出た。
33分、FKのチャンスに名古がファーサイドに送り込んだボールを植田が高い打点のヘディングで折り返すと、ゴール前で関川が豪快なヘディングシュートを決める。これで同点としたかに思われたが、VARチェックの末、関川がオフサイドと判定され、ノーゴールとなった。
その直後の36分には、佐野のボール奪取から優磨の折り返しに師岡がダイレクトシュートを放つ。しかし、この決定的なシュートは相手GK飯倉のスーパーセーブに阻まれ、結局、前半を1点ビハインドのまま、終えた。
後半の開始から師岡に代わり、チャヴリッチがピッチに立ったアントラーズ。ここから猛攻を加え、横浜FMを圧倒する。そして57分、名古のクロスからのこぼれ球を優磨が左足で決め、同点に追いついた。
さらに74分、知念のラストパスからゴール前に飛び出た濃野が右足を一閃。この豪快なシュートでアントラーズに2点目をもたらした。そしてとどめは、84分。途中出場の樋口のFKから関川がヘディングシュートを決め、3-1。今度はオフサイドもなく、完璧なゴールだった。
この後、後半アディショナルタイムに1点を返されるが、最後は粘りの守備を3-2でタイムアップ。これでリーグ戦4連勝とし、暫定首位の町田に勝ち点で並んだ。
先制され、終盤も追い込まれるという苦しい内容であったが、全員が一体となって勝ち点3を横浜FMから奪い取ったという結果は大きい。この勢いのまま、6月も戦い抜こう。
【この試合のトピックス】
・優磨が今季リーグ戦8ゴール目。
・濃野が今季リーグ戦5ゴール目。
・関川が今季初ゴール。
・優磨が今季3度目のLIXIL賞。



前半はプレーというよりも他の問題があったが、ハーフタイムにはピッチ外でナーバスにならず、自分たちのやるべきことに集中しようという話をした。日本の皆さんには激しすぎると思われるところもあるかもしれないが、私は他者へのリスペクトを欠かしたことはない。お互いにリスペクトを忘れずに、相手チームとレフェリーも含めて試合を進めていくべきだと思う。それに対して我々が見せるべき答えは、攻守において見せて、相手を上回って同点に追いつく。そして、追加点を奪って逆転すること。それが我々の出せる答えだと伝えた。
前半で我々のやりたいことがすべて見せられなかった要因の一つとして、相手の方がアグレッシブにより貪欲に戦っていたことがある。それで相手に合わせてしまったことが、前半に足りない部分だった。ハーフウェイラインでボールを失って、その後にしっかりといいトラップもできて、クリアでもパスをつなぐこともできる場面だったが、また相手に奪われているシーンがあった。横浜FMと戦う上で、相手に対してカットインからのシュートをやらせたくなかった。相手に対して外に追いやることをチームとして徹底したところも、相手に上回られたというよりは、自分たちの判断ミスからだと思っている。攻撃の面では、ゴール前での冷静さに不足があって、フィニッシュの精度につながらなかった。ビックチャンスは作れているが、そこで慌てて精度を欠いた場面が前半だけで3つか4つあった。ヘディングからセットプレーでゴールを決めたがオフサイドの判定ということで、ノーゴールになった。ゴール前で落ち着いて決め切れていれば、我々も2点、3点と取れていたが、前半は冷静さが足りなかった。
後半はボールの動かし方が前半よりも良くなったし、いい形で相手の背後を取れていた。危ないシーンもあったが、GKの早川がビックセーブをしてくれて、そこから自分たちのプレーで盛り返すことで決定機を作っていけた。準備してきたことを見せている時間帯は、非常にレベルの高いものを見せることができたので非常に良かったと思っている。非常にタフな試合だったし、押し込まれる時間帯もあったし、もちろん苦しい時間もあったが、そのときにチームに力を与えてくれたのは、サポーターの皆さんの声だった。非常に大きな力になった。選手たちも力を出し切って、非常によく戦ってくれた。
Q.守備におけるピッチ内での修正力について。
A.大観衆のなかで、最初から自分のプレーをするのは簡単なことではない。特に若い選手や昨シーズンに出場機会がなかった選手は簡単ではなかったと思う。さらに相手は学生ではなく、横浜FMだからなおさらに。対応も修正も早くできたと思う。相手は非常に力のあるチームで、他のところに気を取られてフォーカスできない部分もあった。課題は今日のような試合でも必ずあるので、次に向けて精度を上げていくことが必要になる。
Q.後半にプレーの質が良くなったのは、選手交代も関係があるのか。
A.結果論ではそう言えるかもしれないが、チャンスは前半も作れていた。後半の方が、より選手の判断の質が良くなったことが大きな理由だと思う。戦術的なことでは、前半はうちの両サイドバックが、相手をリスペクトしすぎて前に行く回数が少なかった。守備位置も深すぎた。それが前に関われなかった理由だと思う。その意味で前半は相手に合わせてしまった。後半にサイドバックが見せた動きは前半と違っていた。スペースに飛び出て、相手のサイドアタッカーが自陣で守備をする状況をうまく作り出せていた。そうなると、うちが主導権を握って、相手に合わせさせることができていた。
あと最近、知念選手によく言っていたのが、ボールを奪ったあとにスペースがあったら持ち出せということ。相手のセンターバックを食いつかせて、空いたスペースを使おうと話していた。今日まさにピッチ上で表現してくれてうれしかった。それが偶然ではないと思いたい。選手たちも勇気を持って試合を進めること、いい意味で楽しみながらプレーすることを、彼らが感じていることが今うまくいっている理由でもあると思う。
最後に、スタジアムに足を運んでくれた皆さんに感謝したい。こういう素晴らしい雰囲気のなかで試合ができるのがJリーグの素晴らしさ。素晴らしいスタジアム、素晴らしいサポーターに囲まれて、素晴らしい試合ができることに感謝したい。
試合のことを聞きたいと思うが、話すことはない。ジャッジのところで不公平な部分があった。日本に来て、ルールに則って戦おうとしているが、理解に苦しんでいる。
これまでは自分たちのやるべきことをしっかりとやれたことによって、結果が出ていると思う。浮かれることなく、目の前の1試合で自分たちの全力を出すということに集中できている。
国立での戦いではあるが、自分にとってはリーグ戦の中の1試合。ポポさんが監督になって、相手がどうこうということはあまり考えていない。どこが相手であっても、自分たちのベストを出すということに重きを置いている。自分たちのやるべきことを出し切れば勝てると思っている。
【名古 新太郎】
横浜FM戦には去年、負けてしまっている。ただ、相手どうこうと言う前に、まずは自分たちのやるべきことをしっかりやって、いい準備をして試合へと向かっていく。
より多くの方がこの試合を見てくれると思う。まずは、目の前の試合に勝つということに集中して、勝利を皆さんに届けることができるように戦っていく。
いい形でボールを握れていたので、逆転できるかなと思ってプレーしていた。
我慢強く戦って昨年みたいにならないように、後ろは無失点でと考えながらやっていた。段々と僕らのゲームになっていったので、試合運びとして良かったのかなと思う。
【鈴木 優磨】
難しい試合だったが、チーム一丸となって勝てた。
(得点の場面は)コースがなかったので、枠にさえ入れることができれば何かが起こるんじゃないかというところで、うまく相手の股を抜けて入ってくれた。
【知念 慶】
失点しても慌てなくなっているし、チームとして自信がついてきている。
チャッキーが控えているので、相手が疲れたときに必ず得点ができるという自信みたいな成功体験が積み上がってきている。この試合に満足せず、連勝を継続していけるようにしたい。
【関川 郁万】
前半にゲームを壊してしまったので、申し訳なさもあったし、「なんとかチームを救いたい」「勝たせたい」という気持ちがあった。どういう形でも得点だったり、体を張ることによってチームの助けになればいいと思っていた。素直に喜べない試合だった。
【濃野 公人】
(得点の場面は)チームとしての形が見えたワンシーンだった。前に出ていけと言われているなか、名古君がスペースを作ってくれて、大きく振ったら入ったのでよかった。
続けることが一番だが、フットボールではそれが一番難しい。できていることを続けて積み上げていきたい。