▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
新型コロナウイルス感染症の影響で延期になっていた明治安田生命J1リーグ第2節、パナソニック スタジアム 吹田でガンバ大阪と対戦した。相手の粘り強い守備に苦しんだアントラーズだが、後半に途中出場のカイキが先制点を奪う。この1点を最後まで守り抜き、1-0で勝利した。
対戦相手のG大阪は、試合前の時点で17位と残留争いに巻き込まれているが、リーグ戦直近5試合では3勝1分1敗と復調の兆しをみせている。そんなG大阪に対して、エヴェラウドは「非常に強いチームだし、今までのG大阪戦は非常に難しい試合となっている。謙虚な姿勢で試合へ挑んでいく」と語り、犬飼は「G大阪は良い選手が揃っている。しっかり守って、前線の選手が個で打開してくるチーム」と警戒を強めた。チーム全員が難しい展開になることを覚悟し、大阪へと乗り込んだ。
先発はGKが沖、最終ラインは常本、犬飼、関川、永戸、ボランチは三竿とピトゥカ、前線はアラーノ、和泉、土居、エヴェラウドが入った。そして、ベンチには早川、広瀬、林、レオ、荒木、カイキ、松村が座る。
なお、この試合は相馬監督が体調不良のため休養し、パシェココーチが指揮を執った。
立ち上がりはアントラーズがボールを支配し、左サイドを中心とした攻撃を仕掛ける。しかし、守りを固めるG大阪を崩せず、なかなかシュートを打つことができなかった。すると、時間の経過とともに、試合はこう着状態に陥り、スローテンポな展開となっていく。互いに相手陣内へ進入できず、ボールがタッチラインを割ることで攻守が入れ替わる場面が目立った。
飲水タイムが明けると、徐々にアントラーズが主導権を引き寄せていく。ただ、上手くスペースでパスをつなぎ、ボールを前進させるも、相手陣内の深いエリアでは精度を欠き、決定機をつくれなかった。
蒸し暑い天気のなか、前半終盤に入ると、徐々に両チームの陣形が間延びしていく。互いにプレスの強度が緩くなったことで、G大阪はサイドチェンジからのクロス、アントラーズはカウンターでチャンスをつくったが、互いに決定的なシュートは放てなかった。
前半はこのままスコアレスで終了し、ハーフタイムに突入した。
後半に入ると、いきなりアントラーズが決定機をつくる。左サイドを土居がドリブルで突破すると、後ろに戻し、永戸がクロスを上げる。このクロスをエヴェラウドが高い打点で合わせたが、ヘディングシュートは惜しくも枠を捉えられず、得点にはならなかった。
勢いづくアントラーズは49分に再び決定機をつくる。ピトゥカの縦パスをアラーノが落とすと、パスを受けたエヴェラウドはアラーノへスルーパスを送る。アラーノはペナルティエリア内に進入し、角度のない位置からシュートを放った。しかし、シュートは相手GKに阻まれ、ゴールは奪えなかった。
その後、G大阪を深くまで押し込み、怒涛の攻撃を仕掛けるアントラーズだが、決定機を決めきれない。一方、守備では全体の陣形がやや間延びしたところを狙われ、カウンターからピンチの場面もつくられた。ただ、これは相手のミスにも助けられ、失点することはなかった。
アントラーズは完全に試合の主導権を握り、ゴールまであと一歩のところまで迫るも、なかなか得点が奪えない。すると、65分にパシェココーチが動いた。和泉と土居をベンチに下げ、荒木とカイキを投入する。
すると、途中出場の2人が結果を残す。72分、関川の鋭い縦パスを荒木が見事なコントロールで収め、前を向くと、裏へ抜け出したカイキへ絶妙なスルーパスを送る。このスルーパスには相手GKが寄せてきたが、カイキは冷静にダイレクトでシュートし、これがゴールネットに突き刺さった。1-0とアントラーズが先制に成功する。
先制に成功したアントラーズだが、すぐにピンチが訪れた。76分、ウェリントン シウバにドリブルでペナルティエリア内に進入されると、最後は一美にシュートされる。ただ、このシュートに沖が素早く反応してセーブし、ゴールを許さなかった。
82分、今度はアントラーズがチャンスをつくる。三竿のスルーパスからカイキが抜け出し、ペナルティエリア内へ進入する。カイキのパスはエヴェラウドにつながり、エヴェラウドのヒールパスからアラーノがシュートした。しかし、シュートは枠を捉えるも、相手GKの好セーブに阻まれ、追加点は奪えなかった。
終盤に入っても、アントラーズは最後まで強度を落とすことなくプレーする。後半アディショナルタイムにはエヴェラウドとアラーノをベンチに下げ、レオと松村を投入。選手全員が一体となり、時計の針を進めた。
そして、ついに歓喜のホイッスルが鳴った。1-0で勝利。アウェイで価値ある勝ち点3を獲得した。
次のアウェイ湘南戦までは中15日と試合間隔が空く。中断期間でチームの完成度を高め、シーズン後半への準備を進めていく。
【この試合のトピックス】
・カイキがリーグ戦初ゴール



・速いクロスを活かそう。
・ピッチの左右をうまく使おう。
・全体をコンパクトにして押し出す。
・もう一度、全体でギアを上げよう。
前半からゲームコントロールはできていて、後半も試合のコントロールをし続けるということを選手たちに求めた。全員が忍耐強くプレーし、勝ち点3へと結び付けてくれた。
Q.カイキ選手と荒木選手を投入した意図は?
A.荒木選手はトレーニングから自身の状態を上げながら取り組んできていた。カイキ選手もトレーニングから状態の良さをアピールしていた。あの時間帯でしっかりとチームを引っ張っていくことが重要だった。そこで2人を投入してしっかりと得点を決めてくれた。
G大阪は非常に強いチーム。今までのG大阪戦と言うのは非常に難しい試合となっている。謙虚な姿勢で試合へと挑んでいく。ただ、その中で大事になってくるのは『勝ち点3』『勝利』という部分。アウェイだが、しっかりと勝利をつかみ取るということを念頭において戦っていきたい。
【犬飼 智也】
G大阪は良い選手が揃っている。しっかり守って、前線の選手が個で打開してくるチーム。ただ、まずは相手のことを考えるよりも、自分たちがどう戦っていくか。自分たちがやってきたことをしっかり出していけるようにしたい。
【関川 郁万】
個人的に、まずはしっかり守備から入る。相手FWを止めたいと思っている。攻撃でも自分のところからリズムを作っていきたい。セットプレーからもマチ君やわん君が点を決めている。自分はまだ1点しか決めることができていない。セットプレーから点を取って勝利に貢献出来たらいいなと思っている。
トレーニングからゴールシーンのような形はやっていた。荒木がボールを持った瞬間にエヴェラウドが動き出して相手DFを引き連れてくれた。そして、空いたスペースにスルーパスを出してくれた。あとは僕がゴールを決めるだけだった。チームとして勝ち点3という目標があり、その目標を達成できて嬉しく思っている。
【荒木 遼太郎】
郁万君がボールを持ったタイミングで目が合い、はやいパスが出てくるなと感じた。パスを受けて、上手く相手をかわしてマイボールにすることができた。カイキがうまく走り込んでくれたので、スペースにパスを出した。あとは、カイキがうまく決めてくれた。ファミリー全員で戦っていこうとパシェココーチからも言われていた。全員で戦うという気持ちをピッチで表現できたと思う。