▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
YBCルヴァンカップ グループステージ第5節、カシマスタジアムでアビスパ福岡と対戦した。先制点を許したものの、白崎のゴールで同点に追いつき、1-1の引き分けで試合を終えた。この結果、アントラーズのグループステージ突破が決定した。
直近の横浜FC戦は3-0で勝利した。チームの状況が少しずつ上向いている。試合後に相馬監督も「得点を取った形と時間帯が良かった。今日の試合に選手たちが集中してくれた証拠かと思う」と選手たちのプレーを高く評価していた。
ただ、過密日程は続く。チームは試合翌日から休むことなくトレーニングを行った。杉岡は福岡戦に向けて、「受けに回らないように自分たちから積極的に向かっていきたい。勝ってグループステージ突破を決めたい」と語っていたが、プレーオフステージ進出を決めるべく選手全員が士気を高めた。
福岡戦の先発は、GKがスンテ、最終ラインは右から広瀬、林、関川、杉岡が入り、ボランチは永木とピトゥカがコンビを組んだ。サイドハーフは右に遠藤、左に白崎が入り、トップ下は小泉、1トップは染野が務めた。ベンチには早川、町田、常本、アラーノ、須藤、松村、舩橋が座る。
直近の横浜FC戦の反省を踏まえ、高い強度で試合に入ったアントラーズは、立ち上がりから決定的なシュートを放った。3分にはコーナーキックのこぼれ球から関川、6分にはカウンターから遠藤、16分には右サイドの崩しから永木が決定機を迎える。得点にはつながらなかったが、バリエーション豊かな攻撃をみせた。
しかし、試合の主導権を握った中で一瞬の隙を突かれてしまう。24分、左サイドでボールを失うと、吉岡のスルーパスで城後に裏へ抜け出され、城後のラストパスをジョンマリに決められてしまった。0-1と福岡に先制点を許してしまう。
それでも、アントラーズは失点後すぐに得点を奪い返す。31分、小泉を中心に右サイドで細かくボールを動かし、広瀬がクロスを入れる。これをペナルティエリア内に走り込んだ遠藤が受け、ヒールで落とすと、これに白崎が反応し、走り込んで左足で合わせた。シュートはゴールネットに吸い込まれ、アントラーズが1-1と同点に追いついた。
得点後のアントラーズは、細かいパス交換で福岡のプレスを回避し、試合の主導権を握った。得点にはならなかったが、福岡の守備を完全に崩し、小泉や遠藤がゴール前でシュートを放つ場面もあった。しかし、守備面では最終ラインの背後を取られる場面が目立ち、不安定さを露呈した。ただ、スンテのビッグセーブに助けられて2失点目は許さず、このまま1-1の同点でハーフタイムに突入した。
後半に入っても、試合の流れは変わらない。ボールを支配するアントラーズとミスを突いてカウンターを狙う福岡という構図となる。ただ、両チームともにチャンスをつくるが、なかなか得点が生まれなかった。
時間の経過とともに福岡のプレー強度が上がり、アントラーズは効果的な攻撃を仕掛けることができなくなる。流れを変えるべく、56分には染野との交代で松村を投入し、75分には広瀬と白崎をベンチに下げて、常本とアラーノをピッチへ送った。しかし、大きく試合展開は変わらずこう着状態が続く。そこで90分に遠藤とピトゥカを下げて、町田と舩橋を投入した。
後半アディショナルタイムに入ると、両チームともに1本ずつ決定的なシュートを放つ。しかし、これもゴールを割るまでには至らず、結局このまま1-1で試合終了。引き分けに終わったが、勝ち点を11まで伸ばしたアントラーズがグループステージ突破を決めた。
次は中3日でリーグ第13節のFC東京戦に臨む。ホームで勝利を掴み取るべく、チーム一丸で準備を進めていく。
【この試合のトピックス】
・白崎が今大会2ゴール目
・ピトゥカが加入後初の公式戦先発出場



・声を掛け合い、対応をはっきりさせること。
・勝ちにいこう!
・周りがフォローしてあげること。
・勝ちにこだわろう。
試合は、初めてスタメンに入った選手がいて、もう少しぎこちなくなるかなと思っていたが、立ち上がりからしっかりとゲームを進めることができた。そのなかで先制点が取れず、カウンターから一発で失点してしまった。そのシーンに限らず、何度か同じような場面が散見したのは、今後へ向けた修正点になる。ただ先制されてからも、落ち着いてそれまでのリズムを保ちながら、きちんと崩しにいって追いつけたのは良かったこと。それ以外にも前半はチャンスが多かったが、決めきるというところでもうひとつ迫力が足りなかったのが、結果として1点に終わった要因になってしまった。後半は、福岡の方は後がないこともあって、勢いが増してきた。意図したわけではないが、受ける形になってしまった。カウンターからチャンスは作れていたが、相手にチャンスを作られていたとも感じる。
負けなかったこと、グループステージ突破できたこと、これまでの取り組みを継続できている。そのほかを見直すことで積み重ねていきたい。このあとのリーグ戦、ルヴァンカップのグループステージ最終戦につなげていく。
Q.今後を見据えて、ピトゥカ選手を試した意味合いもあった?
A.もちろん勝ちにいくことが大前提。何ヵ所も変えたわけではなく、新しいチャレンジという意味で、ピトゥカにプレーをしてもらった。
Q.後半3バックのフォーメーションにしていたが、その狙いは?
A.引き分けであればグループステージ突破と分かっていた。本来であれば、もう少し前に推進力を持ちながら終盤までプレーしたい。点を取りにいくには後ろに下げたくなかったが、福岡も3トップ気味で圧力をかけてきた。そこを含めて、まずはしっかりと抑えてから、前に出ていくことを狙いとしていた。その意味では3枚にしたあとの方が、前にいく機会が増えたと思っている。最後まで勝利を目指すというところで、最後はうまく選手たちが対応してくれた。
Q.6試合負けなしについて。
A.今日は勝ちにいって、勝てなかった。勝ちにいくとは言いつつも、グループステージ突破という別の目標もあって、そこは達成できた。勝利していれば、グループステージ1位が決まる可能性もあった。そこも含めて、今日は勝ちにいった。ただ、そこに対して足りなかった部分は、しっかり振り返らないといけないと思っている。
Q.松村選手をFWとして入れた狙いについて。
A.相手が前がかりになってきたなか、スピードで入れ替わる部分を作り出せるのではないかという期待を持って出した。後ろのラインが下がり始めていたので、その分、前でプレッシャーをかければ、後ろを上げるタイミングが作れるのではないかというところを期待していた。ただ、思ったよりも福岡の圧力でセカンドボールを拾われる回数が多く、その狙いを出せなかった。もう少しセカンドボールを拾えていれば、彼のスピードを生かす形を出せたと思っている。
福岡は特長のあるチーム。プレースタイルはしっかりとスカウティング映像を見て頭に入っているので、やってくることは分かっている。その相手に対して、自分たちがどのようにやっていくかということが重要になってくる。競り合いの場面や、セカンドボールをどちらが拾うのかというのがすごく大事になってくる。その部分で負けなければ、自分たちに流れが来やすくなる。特に自分のボランチのところが鍵になると思う。
【小泉 慶】
グループステージ突破をホームで決めることができるチャンス。ただ、突破が決まる試合だからというわけではなく、どの試合も重要な試合。目の前の試合を全力で、アグレッシブに戦っていきたい。
【杉岡 大暉】
福岡は結構はっきりしたプレーをしてくるという印象がある。その相手に対して、受けに回らないように、自分たちから積極的に向かっていきたい。勝ってグループステージ突破を決めたい。今、チームがいい形で進んでいくことができている。ホームで強いのがアントラーズだと思う。それを福岡戦で表現していきたい。
【染野 唯月】
福岡は全体的に身長が高いという印象がある。まずは球際や競り合いの部分で負けないことを意識して、バトルに勝つという意識を全員が持って戦っていく。カシマスタジアムでゴールを決めるのは気持ちがいい。カシマでゴールを決める。
(得点の場面は)ヤスさんにボールが入ったとき、練習通りにヒールで出してくると思っていたら、その通りにいいボールがきた。あとはゴールに入れるだけだった。(後半のチャンスは)関川選手がヘディングをしたとき、自分としては準備していた。結果として、しっかりと枠に決められなかった。自分自身の課題で、チームとして勝ち切れなかったことに直結してしまった。自分の力不足で勝てなかったと思っている。
【ディエゴ ピトゥカ】
スタートからプレーできて非常にうれしく思う。90分近くプレーできたのは大きな収穫。まだ50%から60%の出来で、いい状態でないことは分かっていた。そのなかでも、それなりのプレーができた。ただ競争意識は高く、今日のプレーに満足しているわけではない。試合に出られたことはうれしいが、1日でも早く100%の状態になれるよう努力していきたい。