▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
今季のホーム最終戦、明治安田生命J1リーグ第37節でアントラーズはカシマスタジアムでサガン鳥栖と対戦した。前半に上田のゴールで先制すると、この1点を最後まで守り抜き、1-0で勝利を収めた。
前節は大分に悔しいスコアレスドローに終わった。ただ、下を向いてはいられない。相馬監督が「残り2つある。まだ順位を上げることができる可能性があるので、そこへ向けてしっかりとファイティングポーズをとって準備していきたい」と語ったとおり、すぐに今季最後のホームゲームに向けて、チーム一丸で準備を進めた。
なお、この試合は「LIXILスペシャルマッチ ~SDGs アントラーズと考えよう。地球のこと、未来のこと。~」として、さまざまなイベントが開催された。
また試合前には、11月23日に逝去された湘南ベルマーレのオリベイラ選手に哀悼の意を示し、黙とうが行われた。
先発はGKがスンテ、最終ラインは右から常本、関川、町田、安西、ボランチはレオとピトゥカのコンビ、前線はファン、和泉、荒木、上田が入った。そして、ベンチには沖、犬飼、永戸、永木、土居、遠藤、エヴェラウドが座った。
立ち上がりの主導権争いはアントラーズが制した。同サイドに人数を集め、狭いスペースでの球際の勝負に持ち込む。あえてポジションバランスを崩したことにより、ボール保持時に効果的な攻撃ができなかったが、ボールを持っていない時と攻守の切り替えの局面において、球際の強さで鳥栖を上回り、試合の流れを手繰り寄せた。
すると、14分に攻守の切り替えから先制点が生まれる。左サイド高い位置で和泉がボールを奪うと、ここから攻撃を開始。和泉から安西、安西からピトゥカとパスを繋ぎ、ピトゥカからの縦パスを受けた和泉が、ゴール前へクロスを供給する。このクロスを上田がヘディングで合わせ、ゴールネットを揺らした。上田の今季リーグ戦14ゴール目でアントラーズが先制に成功する。
先制した後も、試合の流れは変わらない。左サイドに人数を集め、ボールの即時奪回からショートカウンターを狙った。ただ、決定機を何度もつくるが、追加点を奪うことはできず、このまま1-0で前半を折り返した。
後半から鳥栖は守備時の基本陣形を「3-1-4-2」から「4-4-2」の布陣に変更してきたが、アントラーズは冷静に対処する。ロングボールを織り交ぜながら、相手の圧力を交わし、試合の主導権を譲らなかった。

一進一退の攻防が続くなか、アントラーズは60分にアラーノをベンチに下げて、土居を投入する。そして、81分には荒木、上田、常本に代えて、遠藤、エヴェラウド、永戸をピッチへ送った。
時間の経過とともに、鳥栖に押し込まれる時間帯が長くなった。すると、相馬監督は89分に和泉との交代で犬飼を投入する。鳥栖のサイド攻撃を警戒して、5バックに変更した。
しかし、後半アディショナルタイムに右サイドを突破されてしまう。相良にクロスを入れられると、最後は山下に枠を捉えるヘディングシュートを打たれた。ただ、これはスンテが見事にセーブし、チームの危機を救った。
ピンチを凌いだ後は、危なげなく時計の針を進めた。そして、このまま1-0で試合を締めくくり、今季ホーム最終戦を勝利で飾った。
次はリーグ最終節。勝利のみを目指して、アウェイ仙台戦に臨む。
【この試合のトピックス】
・上田が今季リーグ戦14得点目
・レオが次節出場停止
・関川がLIXIL賞を初受賞



・相手の背後をもっと突いていこう。
・立ち上がりから集中し、次の1点を奪おう!
・セカンドボールをしっかり拾っていこう。
・まずは1点返すことに集中して、力を出し切って必ず勝とう!
前半、ピッチに立った選手たちが、狙っていた部分やひとつひとつの球際や反応のところで、しっかりと自分たちの時間を作ってくれた。ボールを動かすところで、勇気を持って顔を出して自分たちの時間を作り、早い時間に点を取れたことも良かった。前半のうちに追加点を取るチャンスがあったので、取れていたらもう少し楽になったのではと思っている。
非常に運動量のある相手だったので、後半に苦しい時間が来ると思っていた。そのなかでも、相手を限定しながら、さらに自分たちが敵陣でボールを奪ってチャンスを作ることができていた。
最後に危ないシーンが何度かあったが、なんとか勝ち点3。自分たちで4位を確保する状況を作ることができた。最終戦はアウェイになるが、最後までACLへの望みをつなげることができるようにしたい。
皆さん、本当にありがとうございました。
Q.試合前にチームに落とし込んだことは?
A.サイドへ押し込みズレを作り守備をしてくる相手に対して、われわれも相手を動かす形でチャンスを作ってきた。そういった部分が今日の試合でもできていた。それに加えて、相手よりも先に準備をするという部分が、特に前半は狙ってできたところがあったと感じている。
鳥栖は攻撃も守備もアグレッシブにプレーしてくる。攻撃では、後方からしっかりとパスをつないでゴールへと迫ってくる。その攻撃をうまく抑えて、自分たちのチャンスに繋げていきたい。ホーム最終戦はしっかり勝って、ファン・サポーターの皆さんを含めたみんなで笑って、ホームゲームを締めくくりたい。
【クォン スンテ】
リーグ前半戦で鳥栖と対戦したときは、苦しい試合になり、負けた記憶がある。鳥栖は前からプレッシャーをかけてくるし、最後の最後まで諦めずにプレーしてくる。今シーズン最後のホームゲームとなるので、無失点に抑えながら、ファン・サポーターの皆さんへ必ず勝利を届けることができるようにプレーしていきたい。
【犬飼 智也】
鳥栖と前半戦に対戦したときは、いいチームだと感じた。チームとしてやりたいことがはっきりしていると思うし、みんなが共通認識を持ってプレーしている。簡単な相手ではない。試合に出場したときは自分のプレーを100%やり切るということは心がけている。自分のプレーができる準備をし続けていく。
(ゴールシーンは)相手の3バックが外につり出されると、中央にスペースが空くことは分かっていた。竜司君が縦に抜けてクロスを上げてくれたとき、良いポジショニングを取ることができているという意識があった。良いところにボールが来て決めることができた。前半のうちにもう1つ2つ取ることができれば、よりスムーズになったと思う。ただ、こうして勝ち切ることが大事だったので、勝つことができて良かった。
【関川 郁万】
勝つことができて良かった。後半は少しバタつく場面が長く続いた。そこは、声がけで変わるところだと思う。そこは残り1週間、チームとしてトレーニングする期間があるので、全員で修正していきたい。チームとしても個人としても、無失点で終わることができれば負けることはない。3試合連続で無失点。自信を持ってプレーできている。