明治安田生命J1リーグ第31節、アントラーズはカシマスタジアムで横浜FCと対戦した。前半にセットプレーで2失点を喫すると、後半開始直後の上田のゴールで1点差に迫ったものの、同点にはできず、1-2で敗戦を喫した。
C大阪戦は先制を許す苦しい展開となったが、上田の2ゴールで逆転勝利を飾った。相馬監督は「前回の悔しさをバネに、選手たちが一生懸命取り組んでくれた」とチームの成長を語り、「この勝利は非常に大きい」と喜びを噛みしめた。C大阪戦の勝利で得た自信を胸に、横浜FC戦に臨む。
なお、この試合は「鹿島アントラーズ30周年記念 常陽銀行Powerful Match 2021」として、さまざまなイベントが開催された。 さらに試合前にはC大阪戦でリーグ戦通算300試合出場を達成した遠藤に花束が贈呈された。
先発はGKが沖、最終ラインは右から広瀬、関川、町田、安西、ボランチは三竿とピトゥカのコンビ、前線はアラーノ、和泉、荒木、上田が入った。そして、ベンチにはスンテ、常本、レオ、遠藤、松村、土居、エヴェラウドが座った。
アントラーズは立ち上がりから縦に速いカウンターでチャンスをつくる。立て続けにセットプレーを獲得し、押し気味に試合を進めた。
しかし、17分に試合が動く。ペナルティエリア手前で三竿がファウルを犯し、横浜FCにフリーキックを与えると、これを瀬古に直接決められ、先制を許してしまう。
失点後も鋭いカウンターを繰り出すアントラーズだが、遅攻になると、適切なポジションを取れず、効果的な攻撃を仕掛けられない。32分には荒木が蹴ったコーナーキックを関川が頭で合わせたが、ヘディングシュートは惜しくもクロスバーに当たり、得点にはならなかった。
ただ、この決定機からアントラーズが流れを引き寄せる。荒木が中間スペースでパスを引き出し、攻撃を活性化させた。
しかし、攻撃の意識が強くなるなかで、40分に横浜FCにカウンターを許す。サウロ ミネイロに個人技で突破されると、最後は松尾に決定的な枠内シュートを放たれた。ただ、これは沖がビッグセーブし、失点にはならなかった。
すると、42分に再びセットプレーから失点を喫してしまう。瀬古が蹴ったコーナーキックをニアサイドで高橋にヘディングで逸らされると、ファーサイドでジャーメインに押し込まれた。ビハインドは2点に広がる。
その後、アントラーズは相手陣内で長くプレーしたが、守備を固める横浜FCを崩すことができず、逆にカウンターでゴールに迫られた。打開のきっかけを見出せないまま、0-2で前半を折り返した。
後半開始から和泉とアラーノをベンチに下げ、土居と松村をピッチへ送った。
すると、後半開始早々にゴールが生まれた。広瀬のスローインから松村が右サイド深い位置まで進入し、マイナスのクロスを入れる。土居のシュートは相手GKにセーブされたが、弾かれたボールを荒木が拾い、ゴール前に浮き球のボールを入れると、上田が頭で合わせて、ゴールネットを揺らした。46分に上田の今季リーグ戦12得点目でアントラーズが1点差に迫る。
得点後もアントラーズは積極的に相手の最終ラインの背後を狙い、何度もゴールに迫る。そして、相手に背後の意識を植え付けたことで、中間スペースでボールを動かせるようになった。後手に回った横浜FCのファウルが多くなり、アントラーズがセットプレーでも立て続けにチャンスをつくる。
しかし、良い流れで試合を進めながら、なかなか同点弾を奪うことができない。そこで70分に上田との交代でエヴェラウド、78分には荒木との交代で遠藤を投入。さらに、83分にはピトゥカとの交代でレオをピッチへ送った。
時間の経過とともにアントラーズの攻撃は停滞する。受け手と出し手の2人の関係で局面の打開を図るが、3人目の動きが少なく、守備意識を高めてきた横浜FCを崩すことができなかった。そして、このまま1-2という悔しい結果に終わった。
次は3週間後のFC東京戦だ。課題の改善を目指し、チーム一丸で準備を進めていく。
【この試合のトピックス】
・上田が今季リーグ戦12ゴール目を記録
・エヴェラウドが次節出場停止



・点を取るため、相手の背後を狙おう。
・後半の入りからギアを入れ、全力で戦おう!
・相手を外に追い出すこと。
・クロスの対応をしっかりすること。
試合は立ち上がりが悪かった。結局、そこからリズムをつかめないまま、セットプレーで追加点を取られて、追いかける状況になってしまった。
後半の頭から選手を代えて、すぐに1点を取ることができた。ただ、その後に押し込む時間は作りながらもひっくり返すことができなかった。
まず目を向けないといけないのは、立ち上がり。試合にどう入っていくか。そこが足りなかった。残り試合も少なくなっていく。どの試合も大事な1試合だが、このようなことが二度とないようにする。
Q.立ち上がりが悪かった要因は?
A.ある程度、横浜FCが前線からプレスをかけてくることは分かっていた。それに対して受け身にないという話をしていたが、結果で言えば受けてしまうスタートとなった。どちらが前に足が出ているかというと、横浜FCの方が出ていた。そこはどこかできれいにうまくやりたいというのが働いたのか、いいトレーニングができていたので、どこか満足感が出たのか。もしくは僕自身にそれがあって選手に伝わったのか、そこも含めて見直さないといけない。
Q.1点を返したあと、勢いが止まった要因は?
A.立ち上がりで2人の選手が代わったが、そこで同じような時間帯が続いてしまった。最後に追い越すパワーを出しきれなかったのが正直なところ。細かいところを確認していく。
センターフォワードに新しい外国籍選手がいて、その選手は1人で打開する力もある。シャドーには足が速い選手だったり、ドリブルがうまい選手がいるので、そこを警戒しつつ、引いてくる場面もあると思うので、しっかり崩せるようにやっていきたい。アウェイ(C大阪戦)ではしっかり勝ち点3を持って帰ってくることができた。ホームで連勝できるチャンスがあるので、しっかり連勝する。
【遠藤 康】
新しい外国籍選手が加入してさらにパワーアップしていると思う。アウェイで対戦したときより力をつけていると思うので、負けないようにしっかりプレーしていく。ファン・サポーターの皆さんにはいい結果ではない試合を見せてしまっている。ホームでしっかりいい結果を残して、ファン・サポーターの皆さんが笑顔でスタジアムから帰れるようにしたい。
目標があったなかで、この敗戦はすごく痛い。勝ちたかった。受け身になっていた感覚はないが、相手の勢いに押されていたのは間違いない。勝っているときは、入りから勢いで圧倒することができていた。監督はそれを僕らに表現してほしかったんだと思う。各々の選手たちが、それぞれの課題に取り組んでいかなければいけない。
【松村優太】
情けない試合だと思うし、入りが悪くて自分たちの甘さが招いた結果となった。明らかにうまくいっていなかったので、流れを変えないといけないと思ってピッチに入った。相手スキをついてリスタートして、いい形で点が取れて良かった。流れを持ってこれたのは良かったが、勝利しないと意味がない。また次に向けて準備をしていく。