▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
明治安田生命J1リーグ第23節、レモンガススタジアム平塚で湘南ベルマーレと対戦した。先制点を奪われる苦しい展開となったが、犬飼のロングシュートで同点に追いつくと、後半アディショナルタイムにコーナーキックから再び犬飼がゴールを決め、アントラーズが2-1で勝利した。
7月24日のG大阪戦を終えたチームは、再びリーグ戦の中断期間に入った。湘南戦までは中15日。心身の疲労を回復させてから、トレーニングで戦術的な完成度を高めていった。
対戦相手の湘南は、現在15位。リーグ戦3連敗中と調子を落としている。ただ、湘南は7月11日のFC東京戦から約4週間の試合間隔が空いており、課題を修正する時間はぞんぶんに残されていた。そんな湘南について、荒木は「全員で攻撃をして全員で守備をするタフなチーム」と警戒を強め、「そこで自分たちも負けないように相手を上回りたい」と語っていた。
なお試合前には、東京2020オリンピック競技大会 サッカー男子に出場した町田と湘南の谷に花束が贈られた。
先発はGKが沖、最終ラインは常本、林、犬飼、永戸、ボランチは三竿とレオ、前線はアラーノ、荒木、土居、エヴェラウドが入った。そして、ベンチには、スンテ、安西、町田、永木、和泉、遠藤、松村が座る。安西はこの試合がアントラーズ復帰後、初の公式戦ベンチ入りとなった。
湘南のキックオフで試合が始まった。この日の平塚は強風が吹いており、ロングボールの軌道に風が大きく影響した。
最初に決定機をつくったのはアントラーズだった。7分、左サイドに流れたエヴェラウドがポストプレーでボールを落とすと、土居がダイレクトで最終ラインの背後へスルーパスを送る。抜け出した荒木がゴール前まで持ち運び、アラーノへラストパスを送ったが、わずかに合わず、シュートすることはできなかった。
幸先よくチャンスをつくったアントラーズだが、攻撃は単発に終わり、後が続かない。すると、自陣左サイドでファウルを犯し、湘南にフリーキックを与えてしまう。このフリーキックで入れられたクロスは、土居がクリアしたものの、逆サイドに流れたボールを茨田に拾われ、ドリブル突破を許してしまう。そして、茨田のクロスを大橋に合わせられ、ゴールネットを揺らされてしまった。先制点は湘南に奪われてしまう。
失点後、アントラーズはボールを支配するも、なかなか攻撃の糸口を掴めない。それでも、29分に同点に追いつく。攻めあぐねる展開のなか、犬飼が遠めの位置から思い切り良くロングシュートを放つと、鋭いシュートはゴールバーに直撃。跳ね返ったボールは、相手のGK谷に当たって、ゴールへと吸い込まれた。犬飼のゴールでアントラーズが同点に追いつく。
その後、試合はこう着状態に陥り、同点のまま前半が終了。1-1でハーフタイムに突入した。
後半に入ると天気がさらに崩れ、強風に加えて雨も激しさを増していく。後半は前半と比べると、全体がややオープンな展開となった。
こう着状態が続いた64分、アントラーズが決定機をつくる。常本のアーリークロスが強い向かい風によって押し戻されると、エヴェラウドのもとへ渡り、エヴェラウドは胸トラップからオーバーヘッドシュートでゴールを狙った。しかし、鋭いシュートは枠を捉えるも、相手GKの好セーブに遭い、勝ち越しゴールとはならなかった。
69分、アントラーズは荒木とアラーノをベンチに下げ、和泉と松村を投入する。その後、しばらく一進一退の攻防が続いたが、75分過ぎから湘南の猛攻を受ける展開となった。ただ、沖のビッグセーブと守備陣の身体を張ったブロックで、立て続けに訪れたピンチをなんとか無失点で凌ぐ。
流れを変えるべく、80分に常本とレオをベンチに下げ、安西と遠藤をピッチに送る。この交代により、アントラーズの右サイドが活性化し、安西の果敢な仕掛けと遠藤のボールキープで何度かチャンスをつくった。
すると、後半アディショナルタイムにコーナーキックを獲得する。キッカーの遠藤がクロスボールを入れると、犬飼が頭で合わせる。ヘディングシュートは相手に当たってコースが変わり、ゴールネットに吸い込まれた。試合終了間際のゴールでアントラーズが勝ち越しに成功する。
その後、土居との交代で永木を投入し、チーム一丸で時計の針を進める。そして、このまま2-1で試合終了を迎え、アントラーズが再開初戦を勝利で飾った。
次は中5日で徳島戦に臨む。チーム全員で最善の準備を尽くし、久々のホームゲームで勝利を目指す。
【この試合のトピックス】
・犬飼が2ゴール
・安西がアントラーズ復帰後初出場



・ひとつひとつのプレーをやりきること。
・ゴールを奪うために、最後の部分で仕掛けていこう!
・落ち着いて声を掛け合い、互いにつながって攻撃すること。
風が非常に強かった。前半と後半で試合の状況が変わるということは予想できていた。前半は、間でパスを受けることはできていたが、背後に抜けたり、ゴールに迫る動きが少なかった。決して悪い立ち上がりではなかったが、先に失点してしまい、難しい試合となった。
後半は風下だったので、もっと背後を狙う動きをしてほしいと選手たちに伝えた。ただ、相手のプレッシャーもあり、なかなか攻撃の時間を作ることができなかった。だんだんと攻撃ができるようになっていき、コーナーキックから得点ができた。相手の攻撃を受けながらもよく我慢して逆転してくれた。
中断明けのゲームで絶対勝ちたいという中で、勝ちきってくれた。これから先、連戦となる。次のゲームへ向けてしっかり取り組んでいきたい。
Q.風の影響があったと思うが、後半はどのようなことを気をつけていた?
A.風があるぶん、相手の背後へのボールは流れるので、コンパクトにプレーしていこうと話していた。前半からも言っていたが、特に後半は自分たちの時間を作りながらコンパクトにやっていこうと伝えて送り出した。
Q.イメージの共有ができていたと思う。トレーニングの成果が出ていた?
A.意図をもって取り組んできた部分はある。多くのオプションを作っていくという部分は意図的に取り組んできていた。少し動きにズレがあったので、そこをもう少し改善していけばもっとスムーズに攻撃ができ、チャンスも増えていくと思う。
まずは、リーグ戦の連勝を伸ばしていきたい。上にいくためには、連勝していくことが必要となってくる。勝ち続けることや、自分たちのやるべきことをやり続けるということは、当たり前のことだがすごく難しい。そこはチーム全員で達成していきたい。
【荒木 遼太郎】
湘南ベルマーレは全員で攻撃をして全員で守備をするタフなチーム。戦ってくるチームなので、そこに自分たちも負けないように相手を上回れるような戦いをしていきたい。G大阪戦では、ゴール前の質に課題を感じた。その質の部分を湘南戦では全員で高めていく。
(1点目は)相手も引いていたので、ロングシュートを打とうとずっと思っていた。亮太君からも「シュートを打て」と言われていた。失点していたので、得点後はすぐにここから逆転しようという意識に切り替えていた。(2点目は)相手がマンツーマンでタイトにディフェンスをしていたので、勢いを持って飛び込んでいくことはできず、合わせるだけになってしまった。それでも、ゴールに入って良かった。粘り強く戦った結果、勝利につながったが、色々な部分でもっとうまく出来たと感じた試合だった。
【安西 幸輝】
まずは、2年ぶりにJリーグのピッチに立つことができてホッとしている。スタジアム入りをしたときに「戻ってきたんだな」という感覚があった。相馬監督からはどんどん仕掛けててくれという指示を受けた。ピッチの外から見ていても仕掛ける場面が少なかったので、自分は積極的に仕掛けていこうと意識してプレーしていた。まだまだコンディションが上がりきっていない中、少ない時間でも使ってくれた相馬監督に感謝したい。