▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
明治安田生命J1リーグ第20節、カシマスタジアムで北海道コンサドーレ札幌と対戦した。セットプレーから犬飼のゴールで先制すると、後半にピトゥカが加入後初ゴール、常本がプロ初ゴール、エヴェラウドが今季リーグ戦初ゴールを決めて、アントラーズが4-0と勝利した。
直近の大分戦は悔しいスコアレスドローに終わった。ただ、試合後に相馬監督は「今日の選手たちは難しい展開の中でも、ピッチで前向きなエネルギーを見せてくれていた」と収穫を語り、「次はそのプレーをしっかりと勝利へつなげていけるようにやっていく」とすぐに次の試合へ意識を切り替えていた。
そして、迎えた札幌戦。この試合はクラブオフィシャルパートナーであるサントリーの協力のもと、「Love! Antlers SUNTORY DAY」として開催された。
試合の先発は、GKが沖、最終ラインが常本、犬飼、町田、杉岡、ボランチはレオとピトゥカ、サイドハーフは右に土居、左に白崎、トップ下は荒木、1トップにエヴェラウドが入った。そして、ベンチには早川、林、アラーノ、和泉、三竿、松村、小泉が座る。
立ち上がりは札幌に後方から高精度のロングボールを供給され、前線で起点をつくられてしまう。簡単にゴール前への進入を許すなど、札幌のペースで試合が進む。
それでもピンチを無失点で凌ぐと、コーナーキックから試合を動かす。10分、キッカーの荒木が絶好のクロスを入れると、犬飼がうまくマークを剥がして相手の前に入り、ドンピシャで合わせる。高い打点で放たれたシュートはゴールネットに突き刺さり、アントラーズが先制に成功した。
得点後はしばらく一進一退の攻防が続いたが、22分にアントラーズが決定機をつくる。犬飼のロブパスを白崎が収めてパスすると、反応した土居がダイレクトでスルーパスを送った。これで最終ラインの背後に荒木が抜け出し、ドリブルからシュートを放つ。しかし、シュートは惜しくも枠を外れ、得点には至らなかった。
その後、札幌の反撃に遭ったが、沖のビッグセーブでピンチを凌ぐ。すると、32分に再びアントラーズが決定機をつくった。連動したプレスから高い位置でボールを奪うと、杉岡が送った絶好のクロスに土居が頭で合わせる。しかし、地面に叩きつけたヘディングシュートは、バウンドしてクロスバーを超え、ゴールを奪うことはできなかった。
それでも追加点こそ奪えなかったが、このまま1点のリードを守り、ハーフタイムに突入した。
後半立ち上がりは両チームともに積極的に攻撃を仕掛ける展開となった。ただ、アントラーズが先にチャンスをものにする。48分、GKが蹴ったロングボールを犬飼が跳ね返すと、前線でエヴェラウドが落とす。そしてエヴェラウドを信じて後方から走り込んだのは、ピトゥカ。胸トラップで相手を置き去りにすると、身体を開いて左足でゴールへ流し込んだ。ピトゥカの加入後初ゴールでリードを2点に広げる。
その後、攻撃的な姿勢を強めてきた札幌に押し込まれ、再三のピンチを迎える。それでも、守備陣がペナルティエリア内で粘り強く身体を張り、ゴールは許さなかった。
すると、63分に追加点が生まれる。白崎のパスをバイタルエリアで受けたエヴェラウドが強引にドリブル突破を図る。これでゴール前の混戦が生まれると、後ろから走り込んだ常本が押し込み、ゴールへ流し込んだ。常本のプロ初ゴールでリードを3点広げた。
得点直後の64分に選手交代を行う。荒木と白崎をベンチに下げて、和泉とアラーノを投入した。
攻撃の勢いはさらに増していく。すると、68分に再び追加点が生まれた。ピトゥカが蹴った左からのコーナーキックは味方に合わなかったが、ニアで触った相手のクリアが流れて、エヴェラウドのもとへこぼれる。エヴェラウドはワントラップから素早く右足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。エヴェラウドの今季リーグ戦初ゴールで4-0とリードを広げた。
76分にはレオと土居をベンチに下げ、三竿と松村をピッチへ送る。リスクを負って攻撃的に仕掛けてきた札幌に押し込まれ、再三のピンチを迎えたが、選手たちは高い集中力とプレー強度を保ち、全員で守備を行った。
我慢の時間帯を凌ぐと、終盤は流れを取り戻す。90分には杉岡との交代で小泉を投入し、最後までプレー強度を保った。そして、このまま4-0で試合終了を迎え、J1最速でのホーム通算300勝を達成した。
次の天皇杯3回戦、栃木戦までは中9日と少し試合間隔が空く。まずは連戦で蓄積した疲労を回復させ、チーム一丸となって次に向けた準備を進めていく。
【この試合のトピックス】
・J1最速でのホーム通算300勝を達成
・犬飼が今季リーグ戦2ゴール目
・ピトゥカがアントラーズ初ゴール
・常本がプロ初ゴール
・エヴェラウドがLIXIL賞を受賞



・動いたあとのスペースをもっと有効に使おう。
・最後の部分で積極的に仕掛けていこう!
・シンプルにやれる事はシンプルにやろう。
・リスク管理もしっかりとやろう。
札幌に自由にやらせないためにこちらが多少受けながらの前半だったと思っている。ボールを持たれる時間が多くあったが、いい形でボールを奪って、セットプレーで先に点を取れたのは大きかった。その後も奪って早く攻めるということができてた。前半のうちに追加点を決め切っていれば、また違った展開になったと思っているが、やりたいことを出せた前半だった。
意識としては切り替えをしっかりやっていこうというなかで、攻撃の切り替えで前に動き出すプレーが出ていたが、少しスピードが上がったところでミスがあった。そのなかで攻撃の時間が増えなかったので、そこを後半は修正しようとピッチに送り出した。
エヴェラウドの強さ、われわれのストロングをうまく活かしながら、後半の早い時間に追加点を重ねることができたのは、最終的に守備の時間も減って非常に良かったと思っている。
守備の時間が長いなかで、最後はやらせないという体を張って戦うところを見せてくれた。無失点におさえたことも含めて、今後につながる試合になった。
Q.Jリーグでホーム通算300勝。選手、コーチ、監督としても経験してきたが、どのような喜びを感じている?
A.アントラーズに関わる人、われわれを支えて応援してくださっている方々と積み上げてきたものだと思う。どの1勝もかけがえのないもの。その一瞬一瞬で全力を尽くし、お互いに助け合ってもぎ取ってきたものではないかと思う。ひとつの通過点でもある。その記念となる数字に関わることができたのは非常にうれしく思う。さらにこれを増やしてくこと、通過点という思いをもって今後も取り組んでいきたい。
札幌戦は、ホームでプレーできるというアドバンテージを活かしてファン・サポーターに勝利という結果を届けられるようにしていかなければいけない。札幌戦は、もっと自分たちの形で、そして、自分たちが試合をコントロールしてチャンスを作っていく。そのチャンスを落ち着いて決めきるというところが大事になってくる。
【和泉 竜司】
マンツーマンのイメージが多少はある。札幌がどのような守備で前から来るのかブロックを作ってくるのかはやってみないとわからないが、周りの動きを見ながら全員が相手の嫌なプレーや相手の穴を見つけて、そこを突けるようにしていきたい。リーグ戦では数試合、得点がいい形で取れていない。ゴールを決めることだったりチャンスを作るという部分でこだわりをもってやっていきたい。
今シーズンはルヴァンカップや天皇杯で点をとっていたが、リーグ戦でなかなかゴールを取れていなかった。試合中、何度かあったコーナーキックの場面で、相手はニアサイドを警戒していた。ニアサイドに入っていくふりをして中央で待っていたら、ボールが来た。理想通りのコントロールができ、シュートを決めることができて良かった。いい勝ち方をホームでできたからといって、ここで緩めてはいけない。もっとより良くなるように、そしてさらなる成功を重ねたいと思って取り組まなければいけない。それによってチームの完成度が上がっていくと思う。
【常本 佳吾】
シラ君からエヴェにいい形でボールが入った。パスを出してくれるのが理想だったが、エヴェがゴール前に運んだので、シュートのこぼれ球を狙う意識があった。いい形でこぼれてきたので、まっすぐ打つだけだった。エヴェがいい形で突破してくれたのが大きかった。アントラーズの勝利のために得点できたことはうれしい。前々節の仙台戦では自分の責任と思うくらいのチャンスがありながらも、決めることはできなかった。守備だけでなく攻撃でも勝利に貢献したいので、チャンスがあれば決めたいと思っていた。