▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
明治安田生命J1リーグ第13節、カシマスタジアムでFC東京と対戦した。立ち上がりから高い強度で試合に入ったアントラーズは、町田のゴールで先制に成功し、前半終了間際には松村のJ1初ゴールでリードを2点に広げる。後半に入っても試合の流れは変わらず、終盤には怪我からの復帰戦となった上田が交代直後にダメ押しの3点目を決めて、3-0と快勝した。
直近のルヴァンカップ福岡戦は1-1で引き分け、グループステージ突破を決めた。どんな試合でも勝利が求められるが、いまの状況を考えれば、最低限の結果は残せたと言える。相馬監督も試合後の会見で「今日は勝ちにいって、勝てなかった。ただ、勝ちにいくと言いつつも、グループステージ突破という別の目標もあって、そこは達成できた」と話していた。
福岡戦を終えたチームは休むことなく翌日からトレーニングを再開した。対戦相手のFC東京は4連敗中と調子を落としているが、相馬監督は「4連敗中だから有利というのは全くない。相手もいい準備をしているのは感じる」と警戒を強めた。そして、「我々がしっかりと先ではなくこの試合に臨むこと」と語り、「100%以上の力で入ることが大事になると思っている」と試合のポイントを語っていた。
先発はGKが沖、最終ラインは右から常本、犬飼、町田、永戸、ボランチは三竿とレオ、サイドハーフは右に松村、左に白崎、前線は荒木と土居が務めた。ベンチには、スンテ、林、アラーノ、ピトゥカ、遠藤、小泉、上田が座った。
立ち上がりからFC東京にシンプルなロングボールを放り込まれたアントラーズだったが、犬飼と町田のコンビがことごとく跳ね返す。中盤のセカンドボールへの反応も良く、危なげない対応をみせた。
良い守備は良い攻撃へとつながる。時間の経過とともに、アントラーズは中間ポジションでパスを動かし、ボール支配率を高めていった。相手陣内深くまで押し込んだことで、立て続けにセットプレーを獲得した。
すると、そのセットプレーから得点が生まれる。22分、荒木が蹴ったコーナーキックを町田が高い打点でヘディングすると、シュートはゴールネットに突き刺さった。アントラーズが幸先よく先制に成功した。
リードを奪った後も、試合の主導権はアントラーズが握る。荒木を中心に相手の守備ブロックの中間スペースでショートパスをつなぎ、左右を振り分けながら、ピッチ幅を使った厚みのある攻撃を仕掛けた。なお、攻撃から守備の切り替えも早く、球際の攻防でもFC東京を圧倒した。
すると、流れの良い時間帯に追加点が生まれる。45分、左サイドで土居、白崎と細かくつなぐと、永戸がフリーでボールを受け、ペナルティエリア手前の松村に展開する。松村はワントラップ目を浮かしてしまうが、2タッチ目でボールを落ち着けると、素早く右足を振り抜いた。鋭いシュートはゴール左のポストに当たり、ゴールネットに吸い込まれた。松村のJ1初ゴールでアントラーズがリードを2点に広げ、このまま2-0でハーフタイムに突入した。
後半開始からFC東京は3人の選手交代を行い、フォーメーションを「3-5-2」に変更する。これに対し、アントラーズは前半と変わらない素早い攻守の切り替えと安定したボールポゼッションで試合の主導権を譲らなかった。
66分、先制点を決めた松村に代えてアラーノをピッチへ送る。そして78分には荒木、白崎との交代で遠藤、ピトゥカを投入した。選手交代後もアントラーズはプレー強度を落とさず、試合の流れを渡さなかった。
さらに、86分には土居とレオを下げて、上田と小泉を投入する。すると87分、投入されたばかりの上田が結果を残す。右サイドから遠藤が入れたクロスに上田がボレーで合わせると、シュートは相手選手に当たってゴールネットに吸い込まれる。怪我からの復帰戦となった上田が試合を決める3点目を奪った。
リードを3点差に広げた後も攻撃の手を緩めない。後半アディショナルタイムには、オフサイドで得点は認められなかったものの、永戸のパスにアラーノが合わせてゴールネットを揺らす場面もつくった。その後、最後までFC東京にチャンスらしいチャンスをつくらせず、このまま危なげなく3-0で試合を締めくくった。
次は中2日でアウェイ名古屋戦に臨む。残された時間は限られているが、最善の準備を尽くし、リーグ戦3連勝を目指す。
【この試合のトピックス】
・町田が今季リーグ戦4ゴール目
・松村がリーグ戦初ゴール
・上田が今季リーグ戦4ゴール目
・松村がLIXIL賞を受賞



・前半のような守備のプレッシャーをかけ続けよう。
・次の1点を取りに行こう!
・球際でしっかり戦うこと。
FC東京がかなりタイトな守備からカウンターを狙ってくるとイメージしていた。簡単ではない試合で先制点を取り、追加点も奪い、3-0で終えることができた。選手たちがエネルギーを持って戦ってくれたことを感謝したい。攻めあぐねる時間もあったが、セットプレーで取り切ることができ、時間帯としても前節と似たような形で、前半終了間際に追加点を取ることができた。後半は0-0で推移しながら、最後に駄目押し点を取れた。そこも含めて、今日の試合の入りから終わりまで選手たちが集中してエネルギーを出し切ってくれたことに感謝したい。
中2日で連戦が続くので、しっかりと戦う準備、ファイティングポーズをとっていきたい。相手よりも休息期間が少なく不利なところも出てくるが、今日出場した選手だけではなく、ほかの選手も含めて、よりピッチで戦える状態を作って名古屋に乗り込みたい。
Q.今シーズン初の2連勝。手応えと評価は?
A.選手たちにも、連勝しようと伝えて試合に入った。これまでできなかったことなので、よりパワーを出さないといけなかった。ここで勝ち切って勝利のサイクルを作って行かなければならなかった。その大事な試合、選手たちにもエネルギーを出してチャレンジしようと伝えて送り出した。ピッチ脇で見ていても、選手たちからすごくエネルギーを感じるものがあったので、伝えたことが形にできて良かった。
Q.リーグ戦初ゴールを決めた松村選手の評価は?
A.昨シーズンも途中から自分の良さを活かせるようになってきていた。今シーズンもキャンプからコンディションが良く、自信がついてきたと感じていた選手。まだ少し自分を出し切れていないところがあった。今日のゴールでひとつ殻を破ってもらえたと思うし、もっともっとできる選手だと思っている。
Q.上田選手をピッチに送り出すことになった経緯は?
A.正直、まだ万全ではないと思っている。ただ、今のチーム状況のなかで、点が欲しいところで頼りになる選手。点を取ることに関しては、ほかの選手にないものを持っている。もちろん、彼だけに頼るわけではない。それはこれまでにチームとして証明しているが、やはり苦しい状況では必要となるものを持っている選手だと思う。そのなかで、コンディションとしても十分ではないが、彼が気持ちの面で戦う準備ができているとトレーニングのなかで感じるものがあったので、ベンチに入ってピッチにも立ってもらった。残り10分で必ずワンチャンスあると伝えて送り出した。2つチャンスがあったが、そのなかできちんと1点を取って、自身の働きをしてくれたと思う。
これからも連戦が続いていくが、まずは目の前の一戦に集中していく。チャレンジャーとして必死に食らいついていきたい。この試合に勝利することでまた順位も上に上がっていくことができると思う。非常に重要な試合になるので、必ず勝ちたい。
【土居 聖真】
ここからもうひとつ波に乗るためにも大事な試合になることは間違いない。まずは相手のことよりも試合に出ている選手が状況を判断して戦わなくてはいけないと感じている。ここ数試合、カシマスタジアムで引き分けが続いている。試合に出る選手はもちろん、ベンチや出ない選手を含めて、一丸となって戦っていきたい。
前節と似たような形で、チームとして狙い通りの点を取ることができた。自分としてもだいぶ得点感覚を掴めてきた。キッカーとも合ってきている。僕を活かすために中央で動いてくれている部分もあるので、チームのみんなに感謝したい。他にもチャンスがあったので、2点、3点と取れることができれば戦いもさらに楽になる。もっとゴールを狙っていきたい。
【松村 優太】
(得点の場面は)永戸選手と目が合って、いい形で前を向くことができた。前半からチームとして、打てるときはシュートを打っていこうと話していた。しっかり相手を外していいコースを狙えたと思う。やっとリーグ戦でゴールを取ることができた。今後の自信になっていくと思う。