明治安田生命J1リーグ第7節、埼玉スタジアム2002で浦和レッズと対戦した。先制点を許したアントラーズは、前半アディショナルタイムにセットプレーから関川のゴールで同点に追いつくも、後半に失点を喫して、1-2という結果に終わった。
直近のルヴァンカップ・福岡戦は5-1で快勝した。リーグ戦2連敗中という苦しい状況だったが、チーム一丸となって戦い、望み通りの結果を得ることができた。試合後にザーゴ監督も「チーム全体でいい内容のゲームができた」と語り、手応えを掴んだ様子だった。
福岡戦の翌日から2日間のオフを取り、連戦の疲労を回復させた。そして、火曜日からトレーニングを再開し、次の浦和戦に向けた準備を進めていった。
浦和戦の先発メンバーは、福岡戦から3人のみの変更となった。ゴールマウスは沖が守り、最終ラインは右から常本、関川、町田、永戸が入った。ボランチは三竿とレオがコンビを組み、サイドハーフは右に荒木、左に白崎、前線はエヴェラウド、上田が務める。ベンチには、スンテ、林、アラーノ、遠藤、松村、舩橋、染野が座った。
立ち上がりから浦和にボールを支配される展開となったが、アントラーズは我慢強くボール保持者にプレスをかけ続け、浦和の決定機を最小限に抑えた。ただ、浦和のボール支配をなかなか分断できない時間帯は続く。また、相手のトランジションが早かったことで、ボール奪取からカウンターに繋げることができない。
苦しい試合展開となっていたアントラーズだが、飲水タイムを機に流れが少し変化する。ボールを能動的に動かせるようになり、コーナーキックを獲得すると、永戸の高精度のキックで2度の決定機をつくった。しかし、攻撃の時間は長く続かず、主導権を奪うまでには至らなかった。
すると、37分に試合が動く。アントラーズは右サイドの高い位置で人数をかけてプレスをかけるも、ボール保持者への寄せが甘く、サイドチェンジを許してしまう。ボールを受けた西から明本へパスが渡り、シュートを決められてしまった。
先制点を奪われた後、さらにビルドアップのミスからピンチを招く。自陣でボールを失うと、武藤に突破を許し、ペナルティエリアの手前でファウルを犯してしまう。このプレーで与えたFKを武藤が蹴ると、シュートは枠を捉えた。だが、これは沖が横っ飛びでセーブし、ゴールを許さなかった。
ピンチを凌ぐと、アントラーズにチャンスが訪れる。前半アディショナルタイムにピッチ中央でフリーキックを獲得すると、永戸がシンプルにペナルティエリア内へロングパスを送る。これを槙野がクリアするも、クリアは不十分になり、ペナルティエリア内で高くあがる。これを関川が相手に競り勝ってヘディングシュートすると、ふわりと浮いたボールはGKの頭上を越して、ゴールネットに吸い込まれた。
前半は思うような試合運びができなかったが、アディショナルタイムに追いついて、1-1の同点でハーフタイムに突入した。
後半に入っても、試合の流れは変わらなかった。浦和がボールを支配し、アントラーズが我慢強く守備を行う展開となる。そこで状況を変えるべく、62分に白崎との交代で松村を投入した。
すると、選手交代の直後に試合が動いた。沖がゴールキックでロングフィードを送るもこれが相手に渡り、間延びした選手間のスペースでパスを通される。常本が明本を倒してしまい、ファウル、そしてPKの判定。66分、このPKを槙野に決められ、浦和に再びリードを奪われた。
失点後も流れは変わず、浦和のペースで試合は進む。すると70分、細かいパス交換で右サイドを崩されると、サイドの深い位置から山中にクロスを入れられる。これをファーサイドで関根にヘディングされ、ゴールネットを揺らされた。だが攻撃の流れで武藤のハンドがあり、VARにより得点は取り消された。
1-2のままで迎えた77分、アントラーズは3人同時の選手交代を行う。荒木、三竿、レオをベンチに下げて、アラーノ、舩橋、遠藤をピッチへ送った。
その後も苦しい試合展開は続き、88分にビルドアップのミスからピンチを招く。ゴールキックから沖、町田、舩橋と短く繋ぐも、興梠のプレッシャーを受けて、舩橋がペナルティエリアのライン上あたりでボールロストしてしまう。沖と杉本が1対1の場面となったが、杉本のシュートを沖がセーブし、失点を許さなかった。
このまま最後まで反撃のきっかけを見つけることができず、1-2という結果に終わった。不甲斐ない敗戦となったが、中3日で柏戦と続く。ホームで必ず勝利を掴み取るために、もう一度立ち上がろう。
【この試合のトピックス】
・常本がリーグ戦初先発
・関川がプロ初ゴール



・全体で連動したプレスをかけよう。
・もっともっと積極的にトライし、自分たちの本来のフットボールをしよう!
・サイドの幅をとりながら、相手DFの背後を狙っていこう。
・自分たちのプレーに集中しよう。
Q.試合内容が悪かったとのことだが、その原因は?
A.私が目指しているフットボールは、ボールを保持しながら試合をコントロールしていくということ。しっかりと顔を出して、パスをつないでいくことを求めている。これまではできていたのに、今日はできていなかった。自分たちからのアクションがなかった。
絶対に負けられない。勝利するしかない。自分たちがやるべきことをしっかりと表現していく。集中力を持ってやっていくことが大事になってくると思う。プレー強度や球際の激しさ、アグレッシブにやっていくことだったり、ボールを保持して試合を進めていくことなど、自分たちがやらなければいけないことをまずはしっかりとやっていく。
【町田 浩樹】
浦和は今シーズンから監督が代わって、低い位置からビルドアップで相手を外そうとしてくる。そこに対して、プレスをかけに行くとき、我慢するときをチーム全員で統一して、バラバラにならないようにやっていく。重要になってくるのは「勝つ」こと。まずは、結果。試合に勝つということにフォーカスしていきたい。
【荒木 遼太郎】
ゴールを決めることができていることで自信がついている。さらにゴールを決めることができれば、チームにもいい影響を与えることができると思う。ただ、まずはチームの勝利が最優先。そのなかで、自分がゴールを決めて、チームを勝たせられるようなプレーをしていきたい。
自分たちがやろうと思っていたボールキープやビルドアップができなかった。ボールの奪われ方も悪かった。武藤選手に自分の前でボールを受けられたり、かわされたりというのが多かった。そこがうまくいかなかった部分のひとつ。自分がそこで自由にやらせすぎてしまったことが、負けにつながってしまったと思う。
【常本 佳吾】
前半は、あまり流れが良くないながらも、同点に追いつくことができた。ただ、このような試合でも勝たなければいけなかったし、結果を出していかなければいけなかった。