▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
明治安田生命J1リーグ第22節、駅前不動産スタジアムでサガン鳥栖と対戦した。幸先よく白崎のゴールで先制したアントラーズだったが、その後は決定機をモノにできず、なかなか追加点を奪えない。それでも、試合終盤に犬飼がゴールを決めて、点差を2点に広げると最後までリードを守り切り、2-0で完封勝利を収めた。
前節の横浜FC戦は2点をリードされる苦しい試合展開になったが、後半にエヴェラウドが追撃弾を決めると、コーナーキックから相手のオウンゴールで同点に追いつく。そして、後半アディショナルタイムに小泉がアントラーズでの初ゴールとなる決勝点を決めて、劇的な逆転勝利を飾った。
試合後に指揮官は「最後まで諦めずに戦った選手たちの意欲や姿勢が、最後の逆転につながった」と選手たちを称賛した。だが、同時に「前半は守備のところで相手との距離があったり、間合いを詰めることが連動してできていなかった」と、課題も指摘した。ここから連勝を続けていくためには、もっと成長する必要がある。チーム全員でいま一度気持ちを引き締め、鳥栖戦に向けた準備を進めた。
先発メンバーは前節から4人を変更した。ゴールマウスは沖が守り、最終ラインは小泉、犬飼、町田、永戸が務める。ボランチは永木と三竿のコンビで、サイドハーフは右に荒木、左に和泉、前線は白崎とエヴェラウドが入った。そして、ベンチにはスンテ、常本、レオ、土居、松村、染野、上田が座る。JFA・Jリーグ特別指定選手の常本は、公式戦初のベンチ入りとなった。
立ち上がりからアントラーズは連動したプレスをかけて、後方からボールをつなぐ鳥栖に攻撃を許さない。すると、早い時間に試合が動く。12分、左サイドから永木がクロスを入れると、エヴェラウドがヘディングで合わせる。シュートは枠に飛ばなかったが、相手選手に当たって、ゴール前にこぼれると、素早く反応した白崎が蹴り込んだ。リーグ戦では8/8 第9節ホーム鳥栖戦以来の先発出場となった白崎のゴールで、アントラーズが先制に成功する。
試合の主導権はアントラーズが握る。前線からの連動したプレスでボールを奪うと、丁寧にパスを繋いでボールを支配した。
30分を超えたあたりから、守備陣のミスが重なり、試合の流れは少しずつ鳥栖へと傾いたが、ゴール前で身体を張ってピンチを凌ぐ。前半アディショナルタイムには、FKを原川に直接狙われゴールを脅かされたが、沖の好セーブで失点を免れる。このまま1点のリードを保って、ハーフタイムに突入した。
後半のアントラーズは、選手全員が高い守備意識を持ち、中央への縦パスを通させない。低い位置でのパスミスからカウンターを招く場面こそあったが、試合の主導権はアントラーズが握った。
すると58分にチャンスをつくる。右サイドの小泉がアーリークロスを入れると、白崎がヘディングで逸らす。これをエヴェラウドがうまくコントロールして右足を振り抜く。ゴール前での決定的なシュートだったが、惜しくもクロスバーに阻まれ、追加点とはならなかった。
2点目が欲しいアントラーズは、62分に和泉との交代で土居をピッチへ送った。すると、73分にアントラーズが決定機をつくる。白崎からのパスを受けた荒木がペナルティエリア内でゴール前を横切るクロスを入れる。決定機だったが、エヴェラウドは上手くボールにミートすることができず、ゴールを決められなかった。
チャンスの直後、74分にアントラーズは3人同時の選手交代を行う。エヴェラウド、白崎、荒木を下げて、上田、レオ、松村を投入した。
すると82分、途中出場の上田に決定機が訪れた。相手選手のコントロールミスを見逃さず、上田がセンターサークル内でボールを奪う。ゴールまでの道筋には、GKを残すだけの状態でドリブルを開始したが、後方から相手選手のプレッシャーを受けたこともあり、コントロールミスしてしまい、相手GKにボールを取られてシュートはできなかった。
決定機をつくりながら、追加点を奪えない嫌な時間帯が続く。それでも86分、アントラーズはついに試合を動かす。コーナーキックのこぼれ球を永戸が拾い、松村に繋ぐと、松村は左サイドからクロスを入れる。このクロスボールに犬飼がうまく頭で合わせて、ゴールネットを揺らした。待望の追加点でアントラーズがリードを2点に広げた。
試合終盤は鳥栖の攻撃を受けたが、最後まで集中を切らすことなく守り切り、このままアントラーズが2-0で完封勝利を収めた。
次節は中3日でアウェイ札幌戦だ。長距離移動が続く厳しいスケジュールだが、総力を結集し、チーム一丸で準備を進めていく。
【この試合のトピックス】
・白崎が今季2ゴール目
・犬飼が今季2ゴール目
・和泉がJ1通算100試合出場
・常本が公式戦初のベンチ入り



・攻撃の最後の部分は丁寧に、決める場面で決めよう。
・後半開始から最後まで全員で戦い続けよう!
・もっと粘り強く守ること。
・気持ちの部分でも相手を上回ること。
Q.スタメンでは初コンビを組んだエヴェラウド選手と白崎選手の評価は?
A.選手たちは一緒にトレーニングをしている。選手たち全員に私が求めているものを理解して実行できるようにと求めている。トレーニングの中では2選手が組んだりしている。チーム全体としてどのような状況であろうと、お互いのいい部分を示していかなければいけない。今日はその2選手だけではなく、選手全員で掴み取った勝利だと思う。あとは多く作ったチャンスを、チームとして決めきることができるようにしていきたい。
Q.コンパクトな守備で鳥栖に自由を与えていなかった。相手のCBの特長を考えた戦術なのか?それとも、ボランチに配給のうまい選手がいるのでそこを消したいという戦術だったのか?
A.相手のダブルボランチが非常に能力があり、縦パスの供給元になっていた。そこをしっかりと抑えたいという狙いがあった。そこを機能させないようにと、健斗と亮太に言っていた。チームとして、そのような戦術を立ててプレーしていた。コンパクトにプレーすることが非常に重要だった。それがしっかり実行できていた。前半は、多少、連係や連動の部分で上手くいかない場面があったが、徐々に実行できるようになり、後半も継続してプレーすることができていた。
球際だったり、セカンドボールの拾い合いなどを徹底してプレーできている時は、勝利することができている。もう一度そこにこだわってやることが大事になると思う。アグレッシブなプレーは、僕の特長でもあるのでどんどん体現していきたい。
【エヴェラウド】
今回は鳥栖のホームなので、攻撃的にくるという部分はあると思う。なので、また違った試合展開になる。自分がチームに貢献して、勝利を手にしたいという思いがある。自分のパフォーマンスをしっかりと発揮していきたい。
なかなか試合に絡むことができなかった。前節で長いプレー時間をもらい、今回はスタートから使ってもらえた。なんとしてでもチームの勝利に貢献したいという気持ちがあった。(先制点の場面は)ニアに入っていったが、後ろへ流れて、セカンドボールの準備をしようと反転して中を向いた。いいところにボールがこぼれてきたので、あとは流し込むだけだった。
【犬飼 智也】
前半はスライドの距離が長く、なかなかボールを奪うことができなかったが、後半は相手が少しトーンダウンして守りやすくなった。(2点目の場面は)マツがもう少しドリブルしてからクロスを上げると思っていた。いいタイミングでクロスを上げ、自分のところにボールがきた。相手選手の前に入ることができ、いいコースに飛ばすことができたと思う。