明治安田生命J1リーグ第11節、ニッパツ三ツ沢球技場で横浜FCと対戦した。前半に不運な形で先制を許したアントラーズは、前線に人数をかけて攻撃を仕掛けた。しかし、守備に徹した横浜FCを最後まで崩すことができず、0-1のスコアで敗戦を喫した。
前節のホーム神戸戦から中2日というタイトなスケジュールで横浜FC戦へ臨んだ。試合前、染野は「相手に走り負けないということが一番重要になってくる」と語った。暑さのなかでも走り負けず戦えるか。技術面や戦術面だけでなく、精神面の強さも試される一戦だ。
指揮官はゴールマウスに再び山田を据えた。最終ラインは右から小泉、奈良、町田、永戸が入った。ボランチはレオと三竿がコンビを組み、サイドハーフは右に土居、左に和泉、前線はアラーノとエヴェラウドが務める。ベンチにはスンテ、関川、永木、遠藤、荒木、松村、染野が座った。
立ち上がりから落ち着いた試合展開となる。両チームともに後方から丁寧にボールを繋いで攻撃を組み立てるも、なかなかゴール前まで迫れない時間が続いた。
均衡が崩れたのは25分だった。ペナルティエリア内で一美にボールをキープされると、混戦が生まれる。この混戦からボールを松尾に奪われ、最後は皆川に決められてしまった。アントラーズは1点を追いかける展開となった。
得点が動いたあとも、スローテンポな試合のリズムは変わらない。アントラーズは横浜FCの中央を固めた守備に苦しみ、いい形で攻撃を仕掛けることができなかった。そして、前半はこのまま1点のビハインドで終了した。
後半に入ると、アントラーズは猛攻を仕掛ける。まずは48分、レオのクロスから和泉が胸トラップしてシュートするも、相手GKに阻まれた。つづく50分には、レオがゴール前に決定的なクロスを入れるも、味方に合わなかった。さらに57分には、小泉のクロスから和泉がシュートするも、枠に飛ばない。一方的に攻撃を仕掛けるアントラーズだったが、なかなか得点が奪えなかった。
流れを変えたいアントラーズは選手交代を行う。65分にレオ、アラーノをベンチに下げて、永木、遠藤を投入した。74分には奈良と小泉に代えて、荒木と染野をピッチへ送る。さらに、82分にはエヴェラウドを下げて、松村を入れた。
試合終盤に突入し、布陣も変え、アントラーズは前がかりに攻撃を仕掛けたが、守りに徹する横浜FCを崩せない。チャンスらしいチャンスもセットプレー以外ではつくることができず、試合はこのまま0-1で終了した。
不甲斐ない敗戦だが、これからも連戦は続く。気持ちを切り替えるしかない。次は中3日でG大阪戦だ。ホームで勝利するために、限られた時間で最善の準備を進めていく。
【この試合のトピックス】
・奈良が今季リーグ戦初出場、初先発



・前線からバランス良い距離感でプレスをかけよう。
・確実にボールをつなぎ、立ち上がりからギアを上げよう!
・全体的にコンパクトにして、流動的に動くこと。
・部分部分で守るのではなく、チームで守ること。
Q.アラーノ選手を起用した理由は、前線からプレッシャーをかけて相手がパスをつないでくるのを防ぎたかったという狙いだった?
A.そういう狙いで送り出した。しかし、なかなか狙い通りにはいかなかった。ハーフタイムで修正して相手陣内でインターセプトをする回数が増えた。我々は相手のパスワークを遮断してボール奪取し、素早く相手のゴールへ向かうことを意識していたが、それがあまりできていなかった。
Q.後半は攻撃のスピードが増したが、ハーフタイムにどのような修正をした?また、スピードが増した中で、点が取れなかった理由は?
A.前半に要望していた動きをアラーノがあまりできていなかったので、そこを修正した。そしてビハインドの状況だったので、もう1列前で相手に圧力をかけていこうと伝えた。それがうまくハマった場面もあった。選手交代をして、前への推進力が上がった。ゴール前は落ち着いてプレーをしなければいけない。落ち着いてできるかどうかは、選手個人の部分。チームとしてはチャンスメイクができている。あとは、ゴール前での個人の落ち着きの部分になってくる。
1対1の局面で負けないということが大事になってくる。マッチアップする選手は足の速い選手になると思う。自由にやらせない。そこでやられてしまったら、自分たちのやりたいことが崩れる。そこで負けないようにプレーしていく。
【染野 唯月】
相手に走り負けないということが一番重要になってくる。アントラーズは勝たなければいけないチーム。勝利するという部分を横浜FC戦でファン・サポーターの皆さんにみせることができるようにしていきたい。
失点後も切り替えて、みんなが落ち着いてプレーできていたと思うが、なかなかチャンスを作ることができなかった。自分もチャンスがあった中で決めきることができなかった。後半は自分たちがボールを保持することができていたので、1点とれていればまた違う展開になっていたと思う。
【町田 浩樹】
負けるのは悔しい。勝たなければいけない試合だった。自分の不甲斐なさを感じている。試合の中で相手GKが中央の空いたスペースへ上手くパスを通してきていた。そこの部分に対しては、奈良選手と前に出てプレスをかけていこうとコミュニケーションを取りながらプレーすることができていた。