
2年振りのACL出場のためにも優勝を狙う鹿島はこの3回戦、J2で現在21位と低迷する鳥取と対戦し、まさかの大苦戦を強いられた。40分、増田のゴールで先制したものの、全体を通じて格下の鳥取にボールを回され最後まで苦しんだ鹿島は延長後半となる110分に興梠が決勝ゴールを決め、何とか2-1と勝利し4回戦へ駒を進めた。
序盤、格上の鹿島相手にモチベーションが高い鳥取にボールを回され、左サイドバックで公式戦初先発となった鈴木や右サイドバックで先発した土居は守備に追われる。特にこれがデビュー戦となった鈴木は何度か相手の突破を許し、センターバックの青木、そして昌子がその対応に追われた。
しかしこの苦しい時間帯を乗り切った鹿島は40分、土居が興梠とのワンツーからチャンスを作る。そこに本山も絡んだところで最後は興梠のクロスを増田が決め、鹿島は嬉しい先制点を得る。
この勢いを持って後半こそ鳥取を圧倒するかと思われたが、後半の立ち上がりはまたも鳥取の時間帯となる。そして71分、右サイドバックで攻守に奮闘していた土居が足をつるアクシデントで、西と交代。ここから鹿島の歯車が徐々に狂い出す。そして75分、途中交代で入った美尾に見事な左足ミドルシュートを決められ、同点に追いつかれてしまう。
土曜のナビスコカップ準決勝第2戦(vs 柏)のことを考えても90分で終わりたい鹿島だったが、ここから鳥取に攻め込まれる。何度もゴール前に迫られ、あわやと思われたが、その度に佐藤が必死のセーブを見せ、鹿島は何とかピンチを切り抜けた。
そして誰もが想像していなかった延長戦に突入しても、増田、そして鈴木までも足をつってしまった鹿島は鳥取に押し込まれる。だが延長後半の110分、その増田のアシストで興梠が見事な決勝ゴールを左足で決め、スコアを2-1とした。
その後も鳥取にゴール前へ迫られた鹿島だったが最後は意地を見せ、ギリギリで守りきり、4回戦へ駒を進めた。週末のFC東京戦での快勝から打って変わっての薄氷を踏むような勝利。しかしノックアウト方式のカップ戦では勝つことが何よりも重要なのも事実だ。苦しい中でも全員で勝利をつかんだ鹿島は2年振りの天皇杯制覇を目指す。


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・シュートまでのイメージをしてビルドアップすること。
・コンパクトな形を保ちつつ全体を押し上げ、相手にスペースを与えるな。
そしてもちろん週末のナビスコカップ準決勝へ向けてのマネージメントを考える必要もあった。できるだけ週末へ向けて勢いをもたらすことを望んでいたが、先ずは勝ってその目標を達成することができた。心臓は1つしかないのでかなり心臓が痛い時間帯があったことは素直に認めたい。
(若手選手のパフォーマンスについて)期待外れだったとは思わない。土居も良かったし、皆さんは(足をつったということで)フィジカル面でのことを気にするかも知れないが、試合に出るというのはメンタル面での部分も大きい。いくら練習を積んだとしても、試合というのは違うものだし試合に出続けている選手と違うように感じることもあると思う。元々、MFの選手をサイドバックで起用しているわけだし、今は土居も両サイドバックができるように必死に取り組んでいる。また鈴木も足をつったにもかかわらず、交代枠がなくて出場し続けなければいけなくなってしまった。前線で休んでいろという指示を出したが、自分のやれる範囲で走り、スライディングに行ったりしていた。また交代で入った梅鉢も良く走っていたし、CBの昌子はベテランのようなプレーを見せた。1人1人が自分の持てる力を出してくれたと思う。
試合を見た人は分かると思うが相手に主導権を握られて攻められるシーンがたくさんあった。90分で勝ちたかったが、勝ったことをプラスに考えたい。点を取れたことは良かったが、走り負けたことがこういう結果になった。気持ちを入れないとこのような試合になる。
【佐藤 昭大】
難しい試合だったが気持ちは入っていたし、油断は無かった。でもそれが、サッカー。簡単に勝てる試合は一つもないと分かった。若い選手が多かったので自分がバタバタしてしまうとチームとしてまとまらない。点が入らない時間でも後ろは落ち着いてやろうと青木さんと話していた。
【鈴木 隆雅】
一番若いのに足をつってしまった。満男さんやモトさんに迷惑をかけた。攻め上がったシーンもあったけど全部台無しになった。
【青木 剛】
耐えるしかなかった。ギリギリのところだった。動けない選手がいた中でも要所要所は踏ん張っていた。若手や久しぶりに出場する選手がいて運動量が落ち、後半もフリーで持ち込まれることもあった。結果的には何とかなったのはみんなが頑張った結果だと思う。頑張った結果が足をつった理由もあると思う。
【本田 拓也】
もう少し良い戦いが出来れば良かった。相手が思った以上に前から来ていたので、もっと裏のスペースを使っても良かったと思う。2~3本のパスをつなげば崩せていた。とりあえず勝てて良かった。
土居選手、昌子選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。