Talk about Teammate2
ボランチ陣がチームメートを語る

自分が経験してきたことが
2人にもプラスに働くように

ディエゴ ピトゥカの言葉を聞くと、ともに中盤を形成することの多い樋口雄太と佐野海舟に、全幅の信頼を置いていることがよくわかる。

まず樋口については、「たくさんボールに触りたい選手。試合中は、決して止まることなく幅広いエリアを動き回り、ボールを引き出すためのスペースを探し続けている」とそのスタイルを説明する。樋口のよさを引き出すためも、ピトゥカはお互いのバランスを適切に保つことを意識しているという。

「雄太と一緒にプレーするときには、彼が空けたスペースを絶えず確認しています。状況に応じてそのスペースに自分が走り込んでパスを受けることもあるし、逆に相手のカウンター時にはそこを使われることのないよう、しっかりと埋めようと考えています」

佐野に関しては、「海舟のプレーは本当に強度が高く、後方でチームのために体を張ることができる」とその特長を語る。そしてピトゥカは、佐野の将来に大きな期待を寄せている。

「今のプレーの質を継続して発揮できれば、この先、確実に日本代表に選ばれるでしょう。さらに、欧州のクラブからも声がかかる可能性も十分にあります」

26歳の樋口と22歳の佐野。30歳のピトゥカは2人に対して、自身の経験を伝承していくことを誓う。

「僕自身がこれまで経験してきたことが、2人にとってもプラスに働くように、ピッチ内外で声をかけたり、サポートをしていこうと思っています」