川崎F戦のみどころを読む!
「チームにとっては痛いけど、プレーできる選手でやっていくしかない。ここからが踏ん張りどころ。チーム全員でやっていかなければいけない。主力でやっていた選手が抜けたからといって、成績を落としてはいけない」
聖地が暗転した先週日曜日。神戸戦、1-2。首位陥落、連勝ストップに加え、ミドルゾーンの2人を失うこととなった。レオと遠藤の負傷離脱。検査結果が出る前から、そのケガが軽くないだろうことは想像できてしまった。だからこそ、敗戦直後に質問が飛んだ。永木はチームメイトへのリスペクトを示しつつ、次の戦いを見据えて決意を言葉にしてみせた。
「2チーム分の戦力があると思う。誰が出ても同じ戦いをできるようにしたい」。指揮官が掲げたテーマは、決して容易なチャレンジではなかった。幾多の実力者を新たに加え、実戦を繰り返す中で戦術理解度とコンディションを同時に高めていく試みを経て、迎えた2017シーズン。公式戦18試合を終えた今、12勝6敗という記録が残っている。公式戦5連勝と4連勝を1回ずつ記録した一方で、閉塞感とともに敗北の瞬間を迎えた試合も少なくない。もどかしさを抱え、もがき苦しみながら、チームは歩みを進めている。
指揮官は浦和戦の前日、「ベースとなる部分はできあがってきている。あとは調子の良い選手を当てはめたり、分析に応じて起用をしたりしながらやっていく。メンバーが大きく変わることはないと思う」と、土台作りの完了を強調していた。だからこそ、不可欠な存在としてチームを支えてきた2人の戦線離脱が痛手であることは間違いない。
だが、下を向いていても何も生まれない。ACLラウンド16を見据えて「信念を持ってやっていく」と決意を語っていたレオ、「試合に出ていない選手たちも努力をしてモチベーションを上げてくれる。勝っている時でも負けている時でも、ブレないのがアントラーズ」と、チーム全体を見渡して走り続けた遠藤の想いを胸に、チーム一丸で難敵との対峙を乗り越えていかなければならない。前節では町田がデビューの時を迎え、レアンドロが初めてスコアを刻んだ。ルーキーの安部もすでにピッチに立ち、煌めく才能と可能性を示してみせた。第11節を終えた時点で29名中21選手がプレータイムを刻んだという事実は、メンバーリストの充実と競争意識の激化を改めて示すデータだ。試行錯誤しながら歩みを進めた日々を経て、チームの真価を問われる時がやってきた。
今夜の相手は川崎フロンターレ。昨季、タイトルを懸けた戦いのたびに立ちはだかった難敵だ。アントラーズが2つの星を歴史に刻んだ一方で、彼らは屈辱と向き合っていた。だからこそ、この上なく強い思いを持ってカシマへ乗り込んでくることだろう。そして指揮官は、アントラーズの黎明期を知る鬼木達。ジーコとともにカシマのピッチを駆けた2人が、聖地のピッチサイドに並び立つ。「楽しみですね」と石井監督は穏やかな表情で語っていた。
さあ、聖地での激闘が幕を開ける。紡いできた歴史の尊さを改めて感じながら、次なる勝利を物語に書き加える戦いが始まる。今夜もともに戦おう。底力が問われる正念場だ。アントラーズファミリー全員で、勝ち点3を掴み取ろう。
聖地が暗転した先週日曜日。神戸戦、1-2。首位陥落、連勝ストップに加え、ミドルゾーンの2人を失うこととなった。レオと遠藤の負傷離脱。検査結果が出る前から、そのケガが軽くないだろうことは想像できてしまった。だからこそ、敗戦直後に質問が飛んだ。永木はチームメイトへのリスペクトを示しつつ、次の戦いを見据えて決意を言葉にしてみせた。


指揮官は浦和戦の前日、「ベースとなる部分はできあがってきている。あとは調子の良い選手を当てはめたり、分析に応じて起用をしたりしながらやっていく。メンバーが大きく変わることはないと思う」と、土台作りの完了を強調していた。だからこそ、不可欠な存在としてチームを支えてきた2人の戦線離脱が痛手であることは間違いない。




さあ、聖地での激闘が幕を開ける。紡いできた歴史の尊さを改めて感じながら、次なる勝利を物語に書き加える戦いが始まる。今夜もともに戦おう。底力が問われる正念場だ。アントラーズファミリー全員で、勝ち点3を掴み取ろう。
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