2014年7月23日。"御前試合"で、悔しいドロー。

 "神様"ジーコが見守る中、2度のリードを守り切れず、2-2のドローに終わる。大宮とここカシマで戦った2年のゲームは、そんな悔しさが詰まった思い出だ。
 2014年7月23日。前節のFC東京戦(1-1)から中3日という厳しい夏の連戦で、鹿島はホームのカシマに大宮を迎えた。
 立ち上がりから大宮を攻め立てた鹿島は34分、待望の先制点を得る。左CKを小笠原がグラウンダーでニアサイドへ蹴り込むと、走り込んでいた遠藤がシュートを放つ。ゴール前にこぼれたボールをダヴィが収め、振り向きざまに右足シュートを突き刺した。公式戦3試合ぶりに先制点を挙げた鹿島は、前半は大宮に1本のシュートも許さず、1点リードで前半を終えた。
 後半、最初のチャンスも鹿島のものだった。52分、柴崎が中盤をドリブルで抜け出すと、右前方の土居へラストパスを送る。土居のシュートは相手GKに阻まれたが、追加点の予感が漂っていた。しかし、次の得点は大宮に生まれた。57分、左CKをファーサイドで折り返されると、最後はこぼれ球を家長に押し込まれ、1-1の同点に追いつかれる。セットプレーから同点弾を許したが、鹿島は直後に勝ち越し点を奪った。58分、右サイドの西が斜めのパスを通すと、土居は敵陣深くまでドリブルで持ち込み、クロスを送る。ファーサイドに飛んだボールをカイオが頭でトラップすると、倒れ込みながら右足ボレーを蹴り込み、ゴール右隅に決めた。

  一度は追いつかれながらも勝ち越しに成功した鹿島。しかし10分後、再びセットプレーから得点を許してしまう。68分、左CK から1失点目と似た形となり、ファーサイドからの折り返しを中央で収められると、混戦からズラタンにシュートを決められてしまった。2度のリードを守りきれず、2-2の同点で試合終盤を迎えた鹿島は、77分に梅鉢と本山を投入。さらに86分には前節に同点弾を決めている豊川をピッチに送り出した。豊川は積極的な動きを見せ、88分には左足ボレーでゴールを脅かし、90分には強烈な右足シュートを放ったものの、右ポストに阻まれた。アディショナルタイムには、右サイドからのクロスを豊川が頭で合わせ、こぼれ球を山本が押し込んでゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定で得点は認められず。試合は2-2で終了。ホームで勝ちきれなかった鹿島は、2試合連続の引き分けで勝点1を積み上げるにとどまった。
 あれから2年。ゴールを奪ったダヴィもカイオも、そして梅鉢、豊川、本山もチームから離れた。全く新たな気持ちで臨む、今日の試合。今度こそリードを奪い、そして守り切るアントラーズらしい戦いを見たい。
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