2010年3月6日。エース2人のゴールで完封勝利。
歓喜と同じ数の苦杯もなめてきた。今回の対戦相手である浦和との戦いの歴史をには、そんなイメージがある。カシマスタジアムが歓喜に沸いたのは、実に6年前にさかのぼる。
2010年3月6日。Jリーグ開幕戦で相まみえた、ライバルの浦和。前年までで前人未踏のリーグ3連覇を果たした鹿島の選手たちに対し、3万5,000を超える大観衆からも大きな期待が感じられた。
その期待に応え、鹿島は浦和から2ゴールを奪い、リーグ開幕戦を飾った。開始僅か5分で興梠が鮮やかな先制点を奪うと、終了間際の86分には交代で入った遠藤からの絶妙なクロスをマルキーニョスが見事なヘディングシュート。先発したFW2人が得点するという理想的な形で鹿島は最高の開幕スタートを切った。
最後まで質の高い動きを失わなず、浦和から2-0と快勝で開幕戦を飾った。当時の指揮官であるオリヴェイラ監督も会見で、「90分間、サポーターを喜ばせるサッカーができた」と誇り高く語った。






あれから6年。あの試合で先制弾を決めた興梠は対戦相手のユニフォームを着ており、追加点を奪ったマルキーニョスは日本の地を離れた。時代が変わった今、新しい鹿島の力を見せつけ、ホームでの歓喜を存分に味わおう。そう、失われた時間を取り戻すために。
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