2013年8月。真夏の夜の逆転勝利。
リーグ戦は残り13試合、勝ち点差は9。絶対に勝たなければならない直接対決を迎えた。2013年8月24日、J1第22節。アントラーズが、首位の横浜F・マリノスをカシマスタジアムに迎え撃った。
このシーズン、アントラーズはヤマザキナビスコカップ準々決勝でも横浜FMと対戦し、2試合合計1-5という屈辱的な惨敗を喫した。リーグ前半戦での対戦では、1点リードで迎えた後半アディショナルタイムに同点弾を許し、1-1の引き分けに持ち込まれた。みたびの屈辱を経て、迎えたホームでの一戦。9ポイント差を埋めるために、そして意地とプライドに懸けて、勝たなければならなかった。
しかし、先制点はトリコロールのものだった。19分、自陣でのボールロストから、最後はマルキーニョスに決められた。かつてのチームメートから手痛い一発を浴びると、前半は決定機をことごとく阻止され、ゴールネットを揺らすことができない。0-1のまま、ハーフタイムを迎えた。
同点、そして逆転を期して迎えた後半、その立役者となったのは背番号9と10だった。53分、本山がピッチに送り出されると、百戦錬磨の司令塔は横浜FM守備陣を翻弄していった。疲れの見える相手に対し、スペースを巧みに突いて主導権を握る。次第にアントラーズペースへと傾いていった。
そして69分、相手の縦パスを奪うと、本山が大迫へ丁寧なパスを通す。大迫は素早い身のこなしでステップを踏み、対面の中澤をかわした。あとは、ゴールへ流し込むだけ。左足でしっかりとゴールネットを揺らし、アントラーズが同点に追いついた。
さらに78分、先ほどのリプレイを見ているかのような展開。相手の縦パスをカットし、中盤からショートカウンターを発動する。本山の視線の先には、またも大迫がいた。スルーパスが背番号9へと渡る。大迫は対面する中澤をいなすように、自分の間合いでゴールへと近づいていく。そして次の刹那、右足を一閃。鮮やかにコントロールされたシュートが、ゴール右隅へと吸い込まれた。
このシーズン、アントラーズはヤマザキナビスコカップ準々決勝でも横浜FMと対戦し、2試合合計1-5という屈辱的な惨敗を喫した。リーグ前半戦での対戦では、1点リードで迎えた後半アディショナルタイムに同点弾を許し、1-1の引き分けに持ち込まれた。みたびの屈辱を経て、迎えたホームでの一戦。9ポイント差を埋めるために、そして意地とプライドに懸けて、勝たなければならなかった。




そして69分、相手の縦パスを奪うと、本山が大迫へ丁寧なパスを通す。大迫は素早い身のこなしでステップを踏み、対面の中澤をかわした。あとは、ゴールへ流し込むだけ。左足でしっかりとゴールネットを揺らし、アントラーズが同点に追いついた。




2-1。会心の逆転勝利を果たし、真夏の夜のカシマスタジアムの熱気は最高潮に達した。首位相手の“6ポイントマッチ”を制し、優勝争いに踏みとどまることとなった。
今もまた、首位を追う立場にあるアントラーズ。あの時のような熱い戦いを見せ、優勝争いに生き残らなければならない。
今もまた、首位を追う立場にあるアントラーズ。あの時のような熱い戦いを見せ、優勝争いに生き残らなければならない。
スタッフダイアリー
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