今日の試合のみどころを読む!
不甲斐ない結末だったことは確かだ。終了間際に許した、不要な1ゴール。それでもアントラーズは、仙台の地でしっかりと勝利を掴み、目的を遂行した。そして今日、聖地・カシマスタジアムで、連勝街道を走り始める。J1 1st 第9節、迎え撃つ相手は、ヴァンフォーレ甲府だ。
甲府は第8節を終えて1勝7敗、目下6連敗中で最下位に低迷。得点数、失点数ともにリーグワーストで、ヤマザキナビスコカップを含めると9試合勝ちなしと、苦しい戦いが続く。前節終了後には、サポーターに対して樋口監督が謝罪したという。まさに背水の陣で、鹿嶋に乗り込んでくることだろう。
甲府はシステム変更を含めた試行錯誤が続いている印象で、今節の布陣は読みにくい。いずれにせよ言えることは、サイドの攻防がカギになるということ。石原や松本、大卒ルーキーの伊東といった突破力のあるアタッカーや、正確な左足クロスを操る阿部翔など、多彩な人材が揃う。相手が3-4-3で臨むようであれば、両サイドハーフとウイングに対して、フリーの状態を作らせないようにケアしなければならない。逆に、アントラーズが両サイドの高い位置で起点を作れれば、おのずと主導権を握れるだろう。
前節は残りわずかというところで失点し、またも完封劇を演じることはできなかった。今季のJ1で、無失点試合が1つもないのはアントラーズだけだ。ACLを含めると、今季は全13試合でゴールを奪われている。今節こそ、完封を――。甲府は8試合でわずか2ゴールと深刻な得点力不足に陥り、シュート数が二桁に達した試合すらない。アントラーズはファン ソッコを出場停止で欠くが、90分間、集中力を保って甲府攻撃陣をシャットアウトしなければならない。
昨季、アントラーズは甲府と2回対戦し、連勝している。開幕・国立での4ゴール、そしてキックオフ直後に柴崎が突き刺した無回転のロングシュート。印象的な2つの完封勝利だった。そして今日、その記憶を鮮やかに塗り替えるような会心の白星を、サポーターとともに掴みに行く。








対戦相手情報
甲府をより深く分析して試合に臨みたいナンバー12のあなたは、「対戦相手情報」をチェック!友達に教える