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 雨のシドニーで見せた、不屈の執念。劇的な逆転勝利で、アントラーズは力強く前進した。あれから中3日、聖地・カシマスタジアムで、その勢いは加速する。J1 1st第7節、迎え撃つ相手は、ヴィッセル神戸だ。
 神戸はリーグ戦6試合を終え、アントラーズと同じ2勝2分2敗の勝ち点8で、10位。戦績だけでなく、ここまでの展開もアントラーズと似ている。開幕ダッシュには失敗したものの、ヤマザキナビスコカップを含めると、最近6試合は3勝3分。上り調子で、ゴールデンウィークへと突入しようとしている。自信をもって臨んでくるはずだ。返り討ちにしなければならない。
 神戸の注目選手は、何といってもマルキーニョスだ。アントラーズでの実績はもはや説明不要、Jリーグ史上最高の外国籍ストライカーと言っていいだろう。J1で積み上げた通算ゴール数は149で、歴代2位。今から5年前、アントラーズ在籍時の2010年4月24日の横浜FM戦で通算100ゴールを達成した背番号18は、その後も日本で3色のユニフォームを纏い、着実にスコアを刻んできた。節目の150ゴールに王手をかけているが、その瞬間を今日、実現させるわけにはいかない。昌子は「ゴリゴリと突破してきて、常にゴールを狙っている選手。警戒しないと」と、話しつつ、「もちろん、止めるイメージを持っている」と、闘志を燃やしていた。
 選手たちがシドニーから帰国したのは、22日の夜。そこから中2日で、今節を迎えることとなった。青木は「まずは、最善の準備をすること。それでも、試合に入ってから、“身体が思うように動かない”という状況になることはあり得るけど、苦しいなりに、やり方はある」と、経験に照らして語った後、「でも、最後は気持ちでカバーすればいい」と、穏やかに微笑んだ。その気持ちを奮い立たせるのが、背番号12の熱いサポートだ。アウェイ2連戦を連勝で終え、カシマに帰還した選手たちの背中を、力強い応援で押してほしい。

 神戸は昨季、3回対戦して一度も勝てなかった相手でもある。ホームで、総力戦で、リベンジしなければならない。

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