今日の試合のみどころを読む！

　鮮やかな逆転勝利、そしてラストプレーでの劇的勝利。我らが聖地・カシマスタジアムに、歓喜の日々が帰ってきた。そして今夜、アントラーズは3戦連続のホームゲームに臨む。J1 1st 第5節、迎え撃つ相手は、アルビレックス新潟だ。
　新潟はリーグ戦4試合を終え、1勝1分2敗の勝ち点4で15位に沈んでいる。アントラーズ同様、開幕ダッシュを果たすことはできなかった。前節はアウェイで川崎Fを相手に1-4と大敗。水曜日のヤマザキナビスコカップでは鳥栖を1-0と破り、リーグ戦での巻き返しに向けて、強い決意を持ってカシマスタジアムに乗り込んでくることだろう。 　新潟との対戦で、避けて語れない選手と言えば、やはりレオ シルバだ。選手たちも口々に、要注意人物として名を挙げていた。広大なプレーエリアを誇り、運動量だけでなく、高精度のセットプレーも備える背番号8を封じることが、勝利への絶対条件となるだろう。ミドルゾーンでマッチアップする梅鉢は、「中盤で、なるべく彼を自由にさせないことが大事」と、警戒。高崎も「誰が見ても一流の選手だし、新潟の心臓部分だと思う」と、その能力の高さを認めつつ、「彼がチームを動かしている。しっかりと抑えたい」と意気込んでいた。高崎が言う通り、前線からのプレスもキーポイントとなりそうだ。 　そしてもう1人、今季から新潟でプレーしている前野にも注目だ。昨季、アントラーズで選手会長を務めた左サイドバックが、カシマスタジアムのピッチに立つことになれば、同サイドで対面する西や遠藤との攻防が白熱することは間違いない。
　ホームで2連勝を果たし、迎える4月の3戦目。西が「ここで連勝できれば、乗っていけると思う」と言えば、曽ヶ端も「ホームで次も勝って、連戦につなげていきたい」と、静かに決意を語った。上昇気流に乗りつつある今、この勢いを確固たる自信に変えるためにも、必ず勝ち点3を奪わなければならない。

　足踏みの時は終わった。ここからは、ただひたすらに這い上がっていくのみだ。