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2007年、J1第26節。大逆転優勝への狼煙。

 “奇跡”とも形容された、2007年、伝説の大逆転優勝。驚異のラストスパートは、この夜から始まった。9月22日のカシマスタジアムで、アントラーズが頂点への階段を駆け上がり始めた。

 J1第25節を終えた時点で、アントラーズは4位だった。首位の浦和とは勝ち点差10で、残りは9試合。前節の名古屋戦では、アウェイで0-3と大敗した。頂点に立つためには、もう1試合も落とせない。それどころか、勝ち点を1ポイントも落とせない。“残り試合、全勝”を合言葉に、選手たちはホームで再スタートを切った。
  開始3分、新潟に先制点を決められたが、勝利しか眼中にないアントラーズにとって、そのスコアは何の焦りももたらさなかった。反撃開始は11分、左サイドから新井場がファーサイドへクロスを送ると、走り込んでいた小笠原が倒れ込みながら折り返し、最後は田代が強烈なボレーで仕留めた。
 同点弾で勢いづいたアントラーズは33分、内田篤人の正確なクロスから、田代のダイビングヘッドで逆転に成功。そして、3点目は59分、野沢によって記録された。2点リードを得たアントラーズは新潟に反撃を許さず、3-1で快勝。浦和との勝ち点差は10のまま変わらなかったが、2位G大阪と4ポイント差に迫り、3位に浮上した。
 残り8試合、アントラーズは試合を重ねるごとに勢いを増し、連勝街道を突っ走った。第33節で浦和との直接対決を制し、ついに1ポイント差まで肉薄。そして最終節で、大逆転でのリーグ制覇を現実のものとした。この新潟戦から、怒涛の9連勝だった。
 シーズン終盤に差し掛かっていた2007年と、開幕から1か月余りの今、状況は大きく異なる。ただ、早々に躓いてしまった今季、梅鉢が「今まで負けている分を取り戻すためにも、勝ち続けていくしかない」と語る通り、“ここからスパートを掛けなければならない”という思いは、あの時と同じだ。

 ようやく、連勝街道を走り始めたアントラーズ。今夜、その勢いをさらに加速させる。

スタッフダイアリー

過去の記憶や勝利への意欲、様々な思いを持って日々練習に励む選手の様子は、毎日更新の「スタッフダイアリー」をご覧ください!
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