今日の注目プレーヤーは、金崎夢生！

　2月10日、金崎夢生の加入が電撃発表された。あれから約2か月。今や、背番号33はアントラーズの攻撃に不可欠な存在だ。リーグ戦では2試合連続ゴールを決め、チームをけん引。強烈なシュートや力強いドリブルで、日々、存在感を高めている。

　「変に右へ左へとブレることがない。芯がある。そういうイメージのある、唯一のチーム」

　金崎は、アントラーズの印象をこう語った。かくいう自身も、「どんな相手であろうと、どんな場所であろうと、サッカーの試合であることは同じ」と、周囲の環境に惑わされない強さを持っている。飄々としていながらも、確固たる軸を持っている。そんな選手だ。

　アントラーズ加入後、金崎が初めて先発出場したのは、3月8日のJ1開幕戦、清水戦だった。左サイドハーフとしてキックオフのホイッスルを聞いた後、後半途中からは1トップにポジションを移し、気迫に満ちたプレーを見せた。ゴール前でシュートを止められ、微妙な判定でPKを得られなかった場面では、レフェリーに対して強くアピール。そのプレーで、その熱い気持ちで、サポーターの心をガッチリと掴んだ。

　そして1週間後。湘南戦で、初めてカシマスタジアムのピッチに立つと、いきなり13分に右足でゴールを決めてみせる。さらに22日の名古屋戦では、慣れ親しんだ瑞穂の地で、古巣のゴールネットを揺らした。この勝負強さは、アントラーズ再生の原動力になってくれるはずだ。

　そんな金崎だが、ピッチを離れると、実に自然体。2試合連続ゴールで、注目選手に名が挙がるのは自然な流れだが、「注目とかしないでおいて！そういう風に言われて、試合でダメだったら嫌だしさ～」と笑う。

　「鳥栖戦に向けての抱負？特にないですよ～」と言って、多くを語りたがらなかった金崎。その言葉が本心でないことは、今までのプレーが証明している。今夜も闘志あふれるプレーで、サポーターを、カシマスタジアムを、熱くしてくれるに違いない。

試合前コメント

気合い十分の金崎選手をはじめ、試合に臨む選手たちの意気込みは「試合前コメント」をご覧ください！