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2014年J1第3節。若きアタッカーたちの第一歩。

 若き才能が、プロフットボーラーとして輝きを放ち始めた一戦。後にキャリアを振り返った時、印象深く思い出される試合がある。2014年3月15日、2人のアタッカーが、プロとしての第一歩を刻んだ。
 J1第3節、開幕2連勝を飾っていたアントラーズが鳥栖へと乗り込んだ。まだ2試合を終えた時点とはいえ、連勝同士の首位対決。重要な一戦だった。アントラーズは立ち上がりこそ苦戦したものの、40分に青木のゴールで先制し、59分にはダヴィが土居のゴールをアシスト、さらに69分には、ダヴィが指し示した方向へと曽ヶ端が飛び、PKを阻止した。歴戦のベテランたちがチームを導き、2-0とリードと保ったまま、試合終盤を迎えた。
 ここから、若き力が躍動する。まずは72分、開幕戦でプロ初先発初出場を果たし、3試合連続でスタメンの座を勝ち取っていた豊川に、待望の初ゴールが生まれた。ダヴィが左サイドから上げたクロスが相手DFに当たり、そのこぼれ球に背番号19が反応。バウンドにうまく合わせ、右足を思い切りよく振り抜くと、強烈なボレーシュートがゴールに突き刺さった。生まれ育った九州の地、両親も見守る前で決めた鮮やかな一撃で、アントラーズが勝利を決定付けた。
 そして10分後、トニーニョ セレーゾ監督は、殊勲の豊川に代えてカイオをピッチへ送り出す。千葉国際高校から加入した19歳にとって、初めて足を踏み入れるリーグ戦のピッチだった。「こんなデビューが早いとは思っていなかった」と話したカイオは、スピードを生かした躍動感あふれるドリブルを披露し、今後の活躍を予感させた。
 
 あれから1年余り。豊川はU-22日本代表に名を連ね、セットプレーのキッカーを務めるまでになった。そしてカイオは、昨季のベストヤングプレーヤー賞を受賞し、今季は背番号7を纏う。

 若手選手の台頭が絶えないアントラーズ。今日もまた、新たな力が輝きを放つかもしれない。停滞感を吹き飛ばす、溌剌としたプレーを見せるのは誰か。楽しみに待ちたい。

スタッフダイアリー

過去の記憶や勝利への意欲、様々な思いを持って日々練習に励む選手の様子は、毎日更新の「スタッフダイアリー」をご覧ください!
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