ACL特集 ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ戦前日トレーニング(公式練習&公式記者会見)

2015.04.20(月)
AFCチャンピオンズリーグ2015 グループステージ第5節ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ戦を明日に控え、選手たちは試合会場のパラマッタスタジアムで前日練習を行いました。なお、メディア向けに公開されたのは、冒頭15分間のみです。

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グラウンドへ向かう高崎選手


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今日のシドニーは、あいにくの雨模様となりました。練習開始後は雨脚が強くなりましたが、選手たちはウォーミングアップをした後、パス練習などを実施しました。

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笑顔を見せる大橋選手とカイオ選手


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選手たちは、約1時間のトレーニングを終えて宿舎へ戻り、試合に向けた準備を進めています。

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パラマッタスタジアムに掲げられた横断幕


また、14時30分からは公式記者会見が開催され、トニーニョ セレーゾ監督と植田選手が出席しました。

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セレーゾ監督:
皆さん、こんにちは。明日は非常に楽しみな試合になると思う。ホームでの対戦では、非常に良い試合内容だった。ただ、残念ながら、個人のミスもあって敗戦をしてしまったが、内容的には勝つチャンスがあったと思う。今回はアウェイで戦わなければならず、相手のサポーターの後押しのほうが強いかもしれないが、自分たちはしっかりと準備をしてきた。その自信を持っているし、ピッチの中で、自分たちがやるべきことを表現することが重要だと思う。スタジアムに来るお客さんにとっては非常に見応えのある、面白さのある試合になると思う。相手も能力が高いし、いろいろなサッカーの面白さを見ることができると思う。
移動もあって、実際に練習ができたのは1日だけ。前回の対戦で得た教訓は数多くあるし、分析において言われていること、相手の高さや強さが長所としてある。前回の対戦ではロングスローやセットプレーからやられている。そんな相手の長所に対して、怯える必要はない。同じ人間なのだから、しっかりと戦うことが必要。そして、自分たちのサッカー、パスをつなぐという部分を示していけば、良いパフォーマンスを示した者が勝利に近づくと思う。
ケガ人は誰もいない。もともと、我々のチームは選手の人数が少ないが、選手たちは皆、意欲的なので、試合に出た選手はしっかりと頑張るはずだ。負傷明けの小笠原選手については、慎重に考えなければいけない。状況を見ながら判断したい。
ホームでの対戦では3失点をしたが、そのうち1つがロングスローから、あと2つは個人のミスからのものだ。内容的には、数多くのチャンスを作りながら、決定的な仕事、最も重要な「得点を取る」ということができなかった。ただ、それから時間が経ってきているし、チームとしてもその課題を克服しつつある。試合は90分間なので、開始1分で点を取ろうが、最後に点を取ろうが、最も重要なのは勝ち点3を取ること。取らなければいけないという状況にある。相手は高さやスピード、技術がしっかりとした選手がいる。いろいろな特長を持った選手がいる。彼らは常に相手のゴールを目指したサッカーをしているので、非常に面白みのある、オープンな試合になるのではないかと思う。観る側にとっては、いろいろな醍醐味がある試合だと思う。
リーグ戦とACL、どちらを優先するかというような、そんな贅沢なことはできない。2つとも、重要な大会として敬意を持っている。ただ、2つの大会を戦うためには、それだけの選手層が必要。それがチームとしての課題で、今は30名近くの選手がいるが、そのうち4名はGKで、4、5人は新人の選手、プロになったばかりの選手だ。プロとして戦う、試合に勝つことの責務や重要性を認識するには時間がかかるもの。だから、1、2名がケガをしたら、かなり大変な作業になる。残っている選手で何とかしなければならない。Jリーグだけならまだ何とかなるが、アジアの大会だと、いろいろな国々の、特長があるチームと戦わなければならないので、難しい状況になる部分はある。ただ、今いるメンバーでしっかりとやっていきたい。どちらを優先するか、ということは考えていない。

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植田選手:
監督も言ったように、相手には高さや強さがあるので、そこには気をつけたい。ただ、それは自分の強みでもあるので、楽しみつつ、相手にやらせないように、しっかりとプレーしていきたい。

ウェスタン・シドニー・ワンダラーズからは、トニー ポポヴィッチ監督とニコライ トポースタンリー選手が出席しました。

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ポポヴィッチ監督:
ケガ人の状況については、全く心配していない。メディカルスタッフによると、全ての選手がプレーできる状態にある。鹿島が調子を上げてきていることについては、全く驚きはない。歴史のあるチームで、得点力があるチームだ。自分たちが日本で対戦した時は、数多くの相手のチャンスを防ぐことができた。彼らの力の最小限に抑えることができた。明日も厳しい試合になるだろうが、何とかして相手の力を抑えて、勝ち点を取りたい。前回の試合では勝ったが、厳しい試合だった。ケガ人が戻ってくるが、コアのメンバーは同じになるだろう。ケガ人が帰ってきて、FCソウルとの第1戦のような試合をすることができれば、勝ち点3を取れるはず。自分たちは、アントラーズと広州恒大の試合を観た。最後の時間帯にゴールを決めるだけの力を持っているということを知っている。最後まで注意したい。選手たちは去年も、このような天候の中で戦った経験があるし、慣れている。メディカルスタッフとともにホテルに泊まって、体調管理をしっかりしている。全力を尽くして勝ち点3を取りに行く。自分たちはチャンピオンとしてのプライドを持って戦う。ホームでの広州恒大戦、FCソウル戦は勝てる内容だった。自分たちは相手チームをリスペクトしているし、相手も自分たちのことをアジアチャンピオンとしてリスペクトしていると思う。非常に厳しいグループだが、ここを突破して、再びチャンピオンになる自信がある。今はこのような(悪)天候だが、中止にならないことを願う。良いピッチでプレーをして、サポーターを楽しませる試合になれば良いと思う。

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トポースタンリー選手:
体調は万全だ。前の試合も休んだので、明日は良いパフォーマンスを見せられると思う。

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試合は明日、日本時間18時30分キックオフです!