PREVIEW

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 YBCルヴァンカップの初戦は、非常に悔しい結果に終わった。前半早々に失点を喫すると、後半は一方的に攻撃を仕掛けながら得点を奪うことができず、リーグ第2節の川崎F戦と同じような展開を演じてしまった。岩政大樹コーチも悔しさを滲ませながら、次のように振り返った。

「ホームで前回の川崎F戦に続いて負けたこと、ゴールを1点も奪えていないこと、また同じような前半を過ごしてしまったこと。色々な反省がある試合になってしまった。川崎Fに負けたあとにもかかわらず、この寒いなか、来てくださったファン・サポーターの皆さんに見せるべき試合ではなかったと思う。非常に反省している」

 ただ、悲観的になる必要はない。課題とともに多くの収穫が見つかった一戦でもあった。特に守備面では、何度も狙い通りの形でうまくボールを奪うことができたし、岩政コーチも「ある程度はチームとしての狙いが出せた」と手応えを語る。

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 あとは、若い選手たちが試合を重ねる中で経験を積み、ピッチの中で最適解を見つけられるように導いていくだけだ。岩政コーチも「ひとつのゴール、ひとつの勝ちでしかひっくり返せないものもあるので、辛抱強くやっていくしかない」と、我慢強く取り組むことの大切さを説いていた。

 そんな課題と収穫の両方を得て、次に対戦するのは柏レイソルだ。昨シーズンは15位と下位に低迷したが、今シーズンは開幕からリーグ戦2連勝と勢いがある。山田雄士や細谷真大といった勢いのある若手選手に加え、マテウス サヴィオ、ドウグラスの両外国人選手も好調。途中出場から2試合連続ゴールを決めた小屋松知哉にも警戒が必要だ。決して簡単な試合展開にはならないだろう。

 今の若いチームは、試合を重ねるごとに必ず成長できる。だからこそ、この難しいシーズン序盤を、全員の団結力で乗り越えることが重要だ。アントラーズのエンブレムをつける誇りを胸に、カシマスタジアムでともに戦おう。

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