PREVIEW

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 直近のホーム札幌戦は、4-0で勝利を収めた。2試合連続の引き分けで溜まった鬱憤を晴らす、まさに会心の勝利だ。

 内容に目を向けると、各ポジションの中心選手が活躍した試合だった。CBの犬飼は仙台戦で悔しい思いを味わったが、逆境を跳ね返し、セットプレーから貴重な先制点を奪取。また、ボランチのピトゥカは加入後初ゴール、SBの常本はプロ初ゴール、FWのエヴェラウドは待望の今季リーグ戦初ゴールを決めた。さらにGKの沖も安定したパフォーマンスで無失点に貢献している。活躍が期待される各ポジションの中心選手が「目に見える結果」を手にして、自信を深められたことは、チームにとっても非常にポジティブな要素といえる。

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 そんな大きな収穫を得た札幌戦を終え、チームはつかの間のオフに入った。過密日程が続き、満足な休息を得られていなかっただけに、たった2日間でも選手たちにとっては心身の回復を図る貴重な時間となっただろう。そして、鋭気を養った選手たちは7月1日からトレーニングを再開。天皇杯3回戦突破に向けて、全員が同じ方向を向いて、士気を高め合いながら準備を進めていった。

 中9日で迎える天皇杯3回戦、対戦相手はJ2の栃木SCだ。ただ、下部カテゴリーだといえ、一切の油断は許されない。栃木SCのデータを見れば、J2の中でもボール支配率が低く、アクチュアルプレーイングタイムもかなり短い数値を記録している。アントラーズは6月20日の仙台戦や6月23日の大分戦に象徴されるように、このところ守備を重視したチームに苦戦する傾向が強い。課題克服に向けて、栃木SC戦は真価の試される重要な一戦になるだろう。

 さあ、今年こそは日本一のタイトルを掲げよう。そのために、まずは3回戦突破を目指す。カンセキスタジアムとちぎに駆けつけてくれる背番号12とともに、アグレッシブに戦い、必ず勝利を掴み取る。

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