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 永木亮太は今年でアントラーズに移籍して6年目を迎えた。昨シーズンを区切りにクラブレジェンドの内田篤人や曽ケ端準が現役を退き、35歳の山本脩斗が湘南に移籍したこともあり、日本人選手のなかでは最年長になった。

「僕とヤスが同じ年だけど、年下の選手が多くなって、チームがかなり若返った。自分の立ち位置を踏まえながら、振る舞わなければいけないと思う」

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 今季は舩橋の台頭やピトゥカの加入もあり、ボランチのポジション争いは熾烈を極めている。永木の出場は限られた時間となり、YBCルヴァンカップやリーグ戦でのローテーション起用が基本となった。

 ただ、出場機会が限られようと、日々のトレーニングに向かう姿勢は変わらなかった。どんな役割を与えられても、常に全力でメニューに取り組み、チームメートへの声かけや球際の強さで練習のプレー強度を高めている。「向上心を持って、ブレずにやり続けること。日々のトレーニングのところからプレーの強度とか、自分のよさをどんどん出していく。そうすれば結果もついてくるはず」。彼がチーム全体に与える影響は計り知れない。

「自分のことだけでなく、チーム全体のことも考えないといけなくなってきた。ただ、堅苦しくなりたくないし、自然体でいたい。チームへの思いというのは、無理しなくても自然に出てくる。チームがいい方向にいくように、まずは自分自身がしっかり取り組まないといけない」

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 そんな永木の姿勢に「大きな影響を受けた」という選手がいる。相馬監督の就任からトップ下に抜擢され、存在感を増している小泉慶だ。

「亮太くんを見ていて学んだことがある。サイドバックやサイドハーフ、ボランチ、どこで出場しても、全力でチームが勝つためにプレーするということ。あの姿を見ていて、僕もそうならないといけないなと思った。難しく考えず、亮太くんみたいにやろうと思えた」

 ポジションのイメージに縛られることなく、自分らしくプレーすればいい。小泉の活躍の裏側には、どんな役割でも自然体でチームのために闘う永木の存在があった。

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「勝つことを目指して戦う。勝たないと」

 やるべきことは変わらない。まずは自分がチームのために全力で闘う。そうすれば、自然と周囲に熱が伝わり、チーム全体が活気づく。

 出場機会の有無はわからないが、ピッチに立てば、その燃え滾る情熱と勝利への渇望を必ず表現してくれるはずだ。アウェイで難しい試合となることが予想されるが、永木亮太とともに熱く戦い、必ず勝利を掴み取ろう。

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