PREVIEW

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 中2日の連戦となった直近の横浜FM戦は、非常に難しいコンディションで臨まなければいけなかった。それでも、選手、監督、スタッフ、サポーターが一丸となって戦い、5-3と勝利した。

 試合後の会見で相馬監督は「まずは今シーズン最多の一万人を超える方々が集まってくださり、素晴らしい雰囲気を作ってくれた。声を出すことができず、手拍子だけの状況だが、われわれの声がピッチに届かないときがあるほど、選手たちが集中できる状況を作ってくれた。本当にありがとうございます」と開口一番、サポーターに向けて感謝を語った。

 終盤はさすがに疲労の色が出てしまったが、厳しいコンディションの中でも、後半途中まで非常に高い強度を保つことができたのは、紛れもなくスタジアムでともに戦ってくれた背番号12の存在があったからだ。

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 つづけて、相馬監督は選手たちのプレーについてこう語った。

「(サポーターの)その後押しもあり、選手たちが力を出し切って躍動してくれたと思う。コンディション的には難しい状況にあったが、自分たちがやれること、チャレンジャーとして今できることすべてをぶつけようと送り出した。それに対して期待を超える表現をしてくれている。ひとつひとつのボールへの反応、球際での争い、前へ出ていく意思、何か起きたときにそれを助ける部分も含めて、そういったものがすべて重なった。簡単ではない試合だったが勝利できたと思う」

 指揮官の言葉からは確かな手応えと自信が伝わってきた。チーム全員が勝利のために、目の前の試合に集中している信頼がある。連戦のなかで、多くの選手に出場機会が与えられたことも、選手全員の結束力をより強固なものにしている。この良い流れを継続していかなければいけない。

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 さあ、次はリーグ戦からYBCルヴァンカップへ大会が変わる。すでにグループステージ突破は決めているが、グループ首位突破のかかる重要な一戦だ。また、相馬監督就任後、YBCルヴァンカップではリーグ戦で出場機会の少ない選手たちが積極的に起用されており、YBCルヴァンカップで良いパフォーマンスをみせた選手がリーグ戦で結果を残す良いサイクルができあがっている。チーム内の競争を高め、これからも一枚岩で戦い続けるために、選手個人としてもチームとしても、結果が求められる一戦だ。

 目の前の試合に集中すること。相馬監督が繰り返し語るこの言葉をチーム全員で体現しよう。内容と勝利が求められる90分が始まる。

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