PREVIEW

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 3月最後のホームゲームとなった明治安田J1第6節・名古屋戦は、立ち上がりからボールを支配するも、相手の堅固な守備に苦しみ、なかなかチャンスをつくれなかった。すると、後半にコーナーキックのこぼれ球から失点を喫し、その後、犬飼が2枚目のイエローカードで退場処分を受けてしまう。結局、最後まで同点に追いつくことはできず、0-1でリーグ戦2連敗を喫した。

 強い雨風が吹きつけるスタジアムで、最後までともに戦ってくれたサポーターの思いに応えられなかった。試合後、ザーゴ監督は「サポーターの皆さん、特にスタジアムに来てくれているサポーターの皆さんには申し訳なく思っている。ホームで負けているのは不甲斐ない」と唇を嚙みしめた。そして、この日プロ初先発を果たした松村も「この結果は重く受け止めている。ずっとホームで勝てていないのは、僕たちにとってもサポーターの皆さんにとっても望ましい結果ではない」と険しい面持ちで語った。

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 ただ、いくら悔しかろうと、失った勝ち点はもう戻ってこない。試合後にレオ シルバが「現実を受け止めて、アントラーズが勝ち続けていけるように、チーム一丸となって準備していきたい」と語っていたが、終わった結果は受け止めて、もう前に進み続けるしかないのだ。この悔しさを無駄にするのか、次に繋げるのか。シーズン終了後の順位を決めるのは自分たち次第だ。

 次は大会をルヴァンカップへ移す。対戦相手は、3月17日のリーグ戦で悔しい敗戦を喫したばかりのアビスパ福岡だ。同じ相手に2連敗は許されない。アントラーズにとって真価が問われる一戦になるだろう。

 このまま下降線を辿るのか、悔しさをバネにして逆境を跳ね返すのか。内容と結果を両立させ、相手を圧倒して勝利する必要がある。結果を受け止めて前に進む逞しさを、そして強さを見せつけよう。

 選手、監督、コーチ、スタッフ、そしてサポーター。アントラーズを愛する者の思いはひとつ。アウェイでも全員でともに戦い、上昇のきっかけとなる会心の勝利を掴み取ろう。

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