前節の大分戦は、前後半合わせて20本のシュートを放ちながら、あと1点が遠く、スコアレスドローに終わった。

　試合後、相馬監督は「最後、あと少し届かなかった。あらためて、その『あと少し』を超えていかなければいけないと感じた」と悔しさを滲ませた。なぜ我々は『あと少し』で勝利を逃したのか。なぜ『あと少し』でゴールが奪えなかったのか。足りなかった『あと少し』の原因を究明し、改善していく必要がある。

　相馬監督はその原因の究明を「簡単ではない」と認めながら、「この結果を乗り越えないといけないし、乗り越える力をつけていかないといけない」と話す。そして、「リーグ戦は残り2試合ある。まだ順位を上げることができる可能性があるので、そこへ向けてしっかりとファイティングポーズをとって準備していきたい」と語り、最善の準備を尽くすことを誓った。


　次の対戦相手は、前節終了時点で7位のサガン鳥栖だ。今季も鳥栖は闘志溢れるアグレッシブな守備と戦術的な攻撃を武器に、安定して勝ち点を積み重ねた。そして、前々節は川崎Fを3-1で下し、前節は札幌に1-0と勝利するなど、チーム状態は現在2連勝中と良好だ。今節も非常に難しい展開となるだろう。

　さあ、いよいよ今季のホーム最終戦。勝利あるのみ。スタジアムに集う全員の気持ちを共鳴させ、情熱で相手を凌駕しよう。聖地に詰めかけるアントラーズファミリーとともに、全力で戦う。