PREVIEW

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 あとは、ゴールだけーー。前節はそんな試合だった。シュート数では20本対11本と相手を圧倒し、試合の主導権はアントラーズが掌握したが、肝心の決定機でシュートを決められなかった。逆に一瞬の隙を突かれて2失点を献上し、悔しい敗戦を喫した。

 我々はまだまだ発展途上のチームであり、勝ち続けるためには、さらなる成長が求められている。7連勝直後の連敗は、改めてそう思い知らされた。多くの収穫もあるが、課題は山積みだ。すべての分野でレベルアップしていく必要がある。

 当然、選手たちもそれを理解している。G大阪戦の試合後、関川は「守り切れなかったり、ゴールを決めきることができないという部分が、今の僕たちの弱さだと感じている」と、率直にいまの課題を語ってくれた。ただ、「守備陣が無失点で抑えることができていれば負けることはないし、攻撃ではセットプレーからゴールを決めることができれば、さらにいいチームになっていくと思う」とも話していた。現状の課題は今後の伸びしろでもある。敗戦から気持ちを切り替え、チーム全員で長所を伸ばし、短所を克服し、次の試合の勝利を目指していくことが、何よりも重要だ。

 さあ、ここから怒涛の5連戦に突入する。連戦初戦。チームの一体感を高めるためにも、勢いをつけるためにも、絶対に勝利したい一戦だ。

 ただ、横浜FCが強敵であることを忘れてはいけない。シーズン前半の対戦では、アウェイで敗れており、組織的な守備にかなり苦しめられた。闘争心や最後まで諦めない姿勢を示すチームだけに、今回も非常に難しい戦いになることを覚悟する必要があるだろう。

「魅力的なフットボールを体現するためには、ファン・サポーターのパッションが必要不可欠。選手たちの勝ちたいという意欲につながり、勝利への活力は増していくーー。皆さんの支えなしには実現できない(ザーゴ監督)」

 チームがもう一つ上のレベルへと進化するためには、アントラーズファミリー全員で戦う必要がある。極めて重要な連戦の初戦で勝利を飾り、さらに進化を遂げるために、もっと勝利に貪欲になろう。己と仲間を信じ、力強く突き進めば、必ず歓喜の瞬間が待っている。

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