株式会社鹿島アントラーズ・エフ・シー(代表取締役社長:小泉文明、以下「鹿島アントラーズ」)は、国立大学法人茨城大学(茨城県水戸市、学長:佐川泰弘)の教育学部および鹿嶋市教育委員会と共同で、中学生を対象とした「英語読み物教材」を開発し、10月26日(月)より鹿嶋市内の中学校にて使用を開始いたしましたので、お知らせいたします。
本プロジェクトは、身近な存在である鹿島アントラーズを通じて地域への愛着を育み、国際的な視野を持つ人材を育成することを目指した三者の連携から誕生したものです。
使用開始に伴い、10月26日(月)に鹿嶋市立鹿島秀群学園鹿島中学校にて、3年生を対象とした初回の授業を実施いたしました。当日は、生徒たちがジーコクラブアドバイザーの選手、日本代表監督としてのキャリアや、アントラーズに根付く「ジーコスピリット(献身・誠実・尊重)」、さらにはホームタウン誕生に向けた地域への貢献などを英語で学んだほか、授業の後半にはジーコ本人が登場しました。中学生に向けて自ら教壇に立ち、直接語りかけるのは今回が初の試みとなります。


授業のなかでジーコは、「自分が学校で学んだことや先生から教わったことは、プロとしての人生だけでなく、今の自分にとってもすごく大切です。サッカー選手として培ってきたものも、学校で一生懸命に勉強したことが生きており、それが人生の様々な場面で大切だったと改めて実感しています。家や学校で学んだことを日本に持ってきて、体現したのが『ジーコスピリット』です。皆さんにもそれぞれの好きなことや趣味があると思いますが、まずは自分の好きなことに一生懸命打ち込むことが大事です。そして、周囲をリスペクトし、常に誠実であってください」と自身の経験を交えながら語りかけました。

また、生徒からの「プレッシャーがかかる大舞台で自分の力を最大限発揮するために、どのようなことを意識していましたか?」という質問に対し、「緊張は決して悪いことではなく、物事に向けた準備の表れです。しっかりと準備をしておくことが緊張を和らげる一番の方法であり、私自身はそうした大舞台を心から楽しんで臨んでいました」と回答するなど、直接の交流を通して子どもたちへ熱いメッセージを送りました。


【ジーコ クラブアドバイザーのコメント】
「この英語教材を通して、生徒の皆さんには自信を持って意欲的に学習に取り組んでほしいと思います。そして同時に、自分たちが住む町のクラブがどのような歩みでここまで来たのかを学んでもらえれば嬉しいです。アントラーズは鹿嶋のシンボルです。私が故郷のリオデジャネイロやプレーしたフラメンゴの歴史に誇りを持っているように、皆さんも自分の住む町を知り、誇りを持ってほしいと願っています。小さな町からどのようにして現在のクラブが誕生したのか、最初の苦しい時期の成り立ちを知ることで、より地元への誇りやクラブの意義を感じてもらえるはずです。
私の好きな日本語に『がんばって』という言葉があります。これには『ベストを尽くしてほしい』という素晴らしい意味が含まれています。生徒の皆さんも、この教材を通じて自分の町にさらに興味を持ち、自分の好きなことに全力で『がんばって』取り組んでいってください」
英語教材の概要
今回完成した教材は、鹿嶋市が独自に設ける「コミュニケーション英語」の授業の一環として使用されます。開発にあたっては、茨城大学の学生・大学院生が原案を制作し、英文は鹿嶋市の英語力向上スーパーバイザーが確認を行いました。鹿島アントラーズは、教材内容の提案や監修を行うとともに、クラブの歴史資料および公式写真などの各種素材を提供するなど、共同開発者として本教材の制作に携わりました。
学年ごとに以下のトピックで構成されており、英語が苦手な生徒も仲間と助け合いながら取り組めるよう、ジグソー法(分担して読み、共有する手法)が取り入れられています。
中学1年|テーマ「今のアントラーズ」
【主な内容】 クラブの象徴であるエンブレムやマスコット、「アントラーズレッド」の由来、スタジアムグルメなどの魅力、そして熱狂的なサポーターの存在について。

中学2年|テーマ「クラブの歴史」
【主な内容】 「99.9999%不可能」といわれたJリーグ参入の経緯をはじめ、ジーコの加入と、彼がチームにもたらした「ジーコスピリット(献身・誠実・尊重)」、常勝軍団への歩み(2016年FIFAクラブワールドカップでのレアル・マドリード戦など)、グローバルなつながりについて。

中学3年|テーマ「ジーコに学ぶ」
【主な内容】 選手・日本代表監督としての歩み、クラブに受け継がれる「ジーコスピリット」の真髄、そしてホームタウン誕生に向けた地域への貢献について。

今後は、ホームタウンやフレンドリータウンの中学校などへも本教材の活用を広げていくことを目指しております。
(参考)鹿島アントラーズの教育を通じた地域貢献活動について
鹿島アントラーズでは、2005年12月に締結した茨城大学との連携協定をはじめ、地元自治体の教育委員会とも深く連携し、ホームタウンを中心とした次世代を担う子どもたちの健やかな成長と学びを長年にわたりサポートしています。現在、子どもの成長段階に合わせて以下のような教育支援活動を展開しています。 今後も、地域に根ざしたプロスポーツクラブとして、大学や教育委員会などの関係機関と協働し、スポーツの枠を超えた次世代への教育支援活動を継続していく予定です。
■未就学児向け: 公式マスコットの「アントン」と一緒に楽しく学べる知育コンテンツ「トコトンアントンTV」や、茨城大学教育学部の学生と協働で制作した「絵描き歌」などを公式YouTubeで広く配信。地域を問わず、幼少期からクラブに親しみながら、豊かな感性や表現力を育むサポートを行っています。
■小学生向け: 英語の音声に合わせて身体を動かしながら楽しく言語を習得する「TPR(Total Physical Response)動画」を提供。スポーツクラブならではのアプローチを取り入れ、子どもたちが自然に英語へ興味を持てるよう工夫しています。
■中学生向け: 今回の「英語読み物教材」の活用を通じて、クラブの歴史やフィロソフィーという身近な題材から生きた英語を学習。ふるさとへの愛着と誇りを深めるとともに、自らの言葉で世界へ発信できるグローバル人材の育成を目指しています。

