▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
2024明治安田J1リーグ第33節、デンカビッグスワンスタジアムでアルビレックス新潟と対戦した。
8月初めのホーム鳥栖戦から約2カ月、勝利に見放されたアントラーズ。「必勝」の思いを胸に、アウェイの地である新潟へ乗り込んだ。
自陣から丁寧にボールをつなぐ、ポゼッションフットボールの新潟に対して、ポポヴィッチ監督はフォーメーションを3バックに変更し試合へ臨んだ。
そして序盤、アントラーズは新潟からボールを奪うや、前線の優磨、師岡、そして名古が流動的に動き回り、ウイングバック的に配置された樋口、安西も積極的に前へ出る。縦に速く、コンビネーションよくボールを動かす攻めで、次から次へと新潟ゴールへ迫った。
前半12分、知念のボール奪取からカウンターに入り、最後は優磨が新潟ゴールへボールを押し込む。これは新潟DFが先に触ってオウンゴールに訂正されるが、ここから怒濤のゴールショーが開幕した。
先制点から3分後、左サイドで安西を中心にパスをつなぐと、師岡がゴール前に折り返す。これをファーサイドから走り込んできた樋口が決める。樋口の今季公式戦初ゴールで、アントラーズはそのリードを2点とした。
前半アディショナルタイムには、右FKから名古がゴール前に蹴り込むのではなく、横へボールを出す。これを柴崎がスルーし、最後は樋口が狙いすましたミドルシュートで3点目を奪った。
後半に入っても、試合はアントラーズのものだった。53分、樋口のラストパスから、優磨が今度は正真正銘のゴール。これで今季リーグ戦13ゴールとし、チームにさらなる勢いをつける。
その後もアントラーズはコンパクトな陣形を保ち、ボールも落ち着かせてゲームをコントロールする。早川のビッグセーブもあり、4-0のまま、クリーンシートで新潟から勝ち点3をもぎ取った。
待ちに待った勝利に、アウェイの地に集った12番目の戦士たちとともに選手たちは歓喜の声をあげた。長い苦難の末、ようやく取り戻した、勝利の喜び。これを忘れることなく、再びともに戦おう。
【この試合のトピックス】
・樋口が今季公式戦初ゴール。



結果はもちろん大事だが、やっている自分たちが今まで積み上げてきたことをやり続けることができるかどうかだと思っている。試合ごとに出てくる修正点をクリアにしながら進んでいくことが、正しい道だと思っている。うまくいっていない時はマイナスな声が聞こえてくるが、自分たちの進むべき道が見えているかどうかが大切だと思う。
常に話しているが、形やシステムにとらわれていたら、いいものを見せることができない。自分たちのやるべきことを共有して戦ったからこそ、勝利を掴むことができた。
理想の形は、選手たちがピッチで状況判断をして、空いてるスペースを見つけて、形にとらわれることなくプレーしていくことだと思う。そこへ導いていくことは難しい。ただ、それが高いクオリティでフットボールをするということだと思っている。形が変わったからと言って、このような動きをしなければいけないとか、立ち位置のことを言いすぎていたらうまくいかなかったと思う。選手たちは状況に応じた判断をしてくれた。だからこそ、このような試合展開となった。
新潟に対してだけの準備ではなく、自分たちの良さを出すためのシステムにした。そこで良さを見せて勝利で終えられたことに意味がある。
この場を借りて伝えたいことがある。湘南戦で負けた後、多くのファン・サポーターの皆さんがクラブハウスに足を運んでくれて、我々を支えるようなメッセージをくださった。彼らから伝わってくるのは、「諦めずに、勝っていこう」ということ。その時にある女性が涙を流しながら、力を与えてくれるメッセージをくれた。皆さんの思いや、皆さんからもらったものを、我々はピッチ上の姿や結果で返していかなければいけない。街で会う方も、非常にポジティブな言葉をかけてくれる。それがアントラーズの強さだと感じている。
結果がついてこなければ、疑心暗鬼になると思う。ただ、今日、ピッチで我々なりの答えを出すことができた。ひとつ、チーム力を見せることができた。怪我で離脱している選手もいるが、チーム全員で勝ち取った3ポイントだと思う。
Q.非常に守備のバランスが良かった。クリーンシートで終えたチームの守備への評価は?
A.今日の守備の意識が、我々のベースにあるもの。スイッチを入れたら全員が連動して動いていく。相手にボールを持たれた時に一歩前に出ていくということ。我々の守備を見つめ直して修正できたと思っている。
結果がついてこなかった試合は、そこがうまくいっていなかったと思う。今日はそこが出せたからこそ、結果がついてきた。
チームとして、しっかりと見返して、ここで結果として出せたことは非常に良かった。
選手たちがこのような戦いをして結果を得たことで、改めて気付いた部分もあったと思う。ここ最近、優磨の調子が悪いという声もあったが、優磨は単純にミスをしてしまっただけ。今日はそれに対して1番の答えをピッチで見せてくれた。(先制点は)記録上はオウンゴールになったと聞いたが、我々は優磨のゴールだと思っている。
Q.自分たちの良さを出すためのシステムということだったが、右のウイングバックで樋口選手を起用した意図は?
A.アントラーズの歴史や過去の試合を振り返っても、3バックで戦った試合はそこまで多くないと思う。4-4-2が伝統的に染み付いていて、結果を出し続けてきているものを変えるというのは勇気がいること。その変化を恐れてしまう部分があると思う。
雄太はここ1か月ほど、トレーニングで1番いいパフォーマンスを発揮してきた。彼には1番、色々なポジションでプレーをしてもらった。他にも選択肢はあったが、日々のパフォーマンスを見て、雄太をウイングバックで出すという決断をした。
調子がいいが、途中からリズムを変えるために起用しなければいけないといった試合もあったが、この試合に関しては、自分たちの出せるものを出し切るということが重要だと考えていた。だからこそ、この決断をした。
雄太をウイングバックで使うということで、チームには攻撃的にいくというメッセージも込めた。
なかなか改善されることなく、続いてしまった。もう少し考えてプレーしていかなければいけなかった。
多くのファン・サポーターの皆さんが今日もバス入りから応援をいただいた中で、あのようなゲームとなってしまったことを非常に申し訳なく思っている。これを繰り返さないように、次へ向けてしっかりと準備をしていく。
新潟はしっかりとボールを握ってくる。そのスタイルを突き通してくると思うので、焦れずに、自分たちから崩れるということはないようにしていかなければいけない。
今、チームが勝てていないとかそういうのは抜きにして、全員でまとまってこの試合に勝つということだけを考えてやっていくだけ。チーム全員で戦っていくというところを意識してプレーしていきたい。
ピッチ内でプレーしている選手たちがやりながら、話しながら良くしていかなければいけない。きっかけをつかむためにも、この試合に勝って、自分たちの引き出しを増やしていく。コミュニケーションを密にとっていくというところが重要になってくると思う。
【名古 新太郎】
下は向いていられない。この先もリーグ戦は続いていくし、選手たちも前を向いてやり続けるという意識の統一はできている。目の前の一つ一つの試合へ向けていい準備をしていくだけ。
新潟は、スタイルが確立されているので、難しい試合になると思う。前回対戦時は、ホームで引き分けてしまったので、アウェイではしっかりと勝って、勝ち点を取って鹿嶋に帰ってこれるようにしていく。
チームとしてのやるべきことは変わらない。守備のところを含め、自分たちの原点に立ち返って、戦っていく。
勝つしか道は開けない。どういう形であれ、勝つことが一番。勝てるように全力を尽くして戦う。
ここ1カ月ぐらい、非常にコンディションが良くて、いいメンタル状態でプレーできていた。いつチャンスが来てもいいように、準備はしていた。その結果が、このような形で出て良かったと思っている。ひとつ結果が出れば、調子が上向いていくのはわかっていた。出場機会が少なくて、もどかしいシーズンを送っている中で、出場した時に自分のできることを出し切ろうと思ってやっていた。気持ちが入ったプレーができたと思う。
【鈴木 優磨】
ここまで勝てなかったことは久しぶりだったので、長かった。
やっている選手たちも手応えを感じていたが、ここからさらに成熟させていかなければいけない。その中でも、今日は非常にコンパクトにやれたと思う。
すっちゃんや佑たちなど、悔しい思いをしている選手たちの声を聞けるのはあまりないので、その声でみんなが奮い立った。ピッチに立つ11人は、出れない選手たちの分まで戦うという思いで、今日はやっていた。
1点目のような位置まで最近入り込んでいくことができていなかった。結果的に自分のゴールにはならなかったが、あそこまでいくということは大事なことだと思っている。
去年もアウェイ新潟戦からチームを立て直した。この勝利はいいきっかけになっていくと思う。ただ、一喜一憂することなく、勝てたことは良かったが、出た課題もある。みんなで改善していく。残りの試合も、またみんなで戦っていく。
【師岡 柊生】
一人ひとりがサボらずに、チームのために戦うことができた。
前線でタメを作らなければいけないということは感じていた。タメを作って、そのあと自分も攻撃に加わっていくことができたので、良かったと思う。
【知念 慶】
チームがひとつになって戦うことができた。普段、メンバーに入れないすっちゃんや舩橋が試合前の円陣の時に声をかけてくれた。今年一番、チームがまとまって戦うことができた。
慣れないシステムで、やりながらという感じだった。思っていた以上にうまくできた。選手たちがコミュニケーションを密に取りながらやれていた。相手に自由にやらせることなくできた。トレーニングでやっていたことが、ハマった。
ボールを奪った後になかなか前へ出ていけないことも多かったが、師岡や優磨が体を張ってボールを収めてくれたので、今日はそこが結構効いていた感じはある。そこで収めてくれることによって、攻撃につなげることもできたし、得点を取ることもできた。がんばって陣地を奪い返してくれたので、今日はそこが良かったと思う。