試合結果
2024JリーグYBCルヴァンカップ 1stラウンド 2回戦
ヴァンラーレ八戸
- 25' 柴田 壮介
試合終了
1-2
1前半0
0後半1
0延長前半0
0延長後半1
鹿島アントラーズ
- 82' 安西 幸輝
- 108' 知念 慶
試合経過
13' | 濃野 公人 | |||
柴田 壮介 | 25' | |||
加藤 慎太郎 | 36' | |||
46' | ギリェルメ パレジ → 鈴木 優磨 | |||
46' | 土居 聖真 → 知念 慶 | |||
46' | ラドミル ミロサヴリェヴィッチ → 樋口 雄太 | |||
64' | 松村 優太 → 垣田 裕暉 | |||
柴田 壮介 → 山内 陸 | 73' | |||
國分 将 → 佐藤 碧 | 79' | |||
79' | 須貝 英大 → 安西 幸輝 | |||
82' | 安西 幸輝 | |||
山内 陸 | 90'+1 | |||
加藤 慎太郎 → 柳下 大樹 | 90'+4 | |||
91' | 師岡 柊生 → 仲間 隼斗 | |||
雪江 悠人 | 95' | |||
104' | 濃野 公人 | |||
104' | 濃野 公人 | |||
108' | 知念 慶 | |||
永田 一真 → 佐々木 快 | 109' | |||
116' | 鈴木 優磨 |
苦しみながらも、初戦突破。延長戦の末、八戸に2-1と勝利。
2024JリーグYBCルヴァンカップ 1stラウンド 2回戦、プライフーズスタジアムでヴァンラーレ八戸と対戦した。
今年より大会フォーマットが変わり、J3、J2勢も参加するYBCルヴァンカップ。これが初戦となるアントラーズは、J3の八戸と対峙した。
現在、J3で20位と苦戦している八戸だが、アントラーズを迎えてのこの一戦には強い気持ちを持って臨んできた。チケットは早々に完売と八戸のファン・サポーターだけではなく、アントラーズファミリーも多くかけつけ、高い関心を持たれるゲームとなった。
J1で戦い続けるアントラーズにとっては、「必勝」を命じられたこの一戦。ポポヴィッチ監督は先週土曜日のホーム京都戦から6人変更した先発11名をピッチへ送り出した。安西、知念、藤井、樋口、チャヴリッチ、優磨から、須貝、土居、ミロサヴリェヴィッチ、松村、パレジ、師岡とフレッシュな選手を並べたが、注目はこの試合、トップ下でプレーすることになったミロサヴリェヴィッチ。土居を佐野とボランチに組ませ、ポポヴィッチ監督は前線での新たな組み合わせを模索した。
だが、この新布陣はダイナミズムに欠けてしまった。ワンタッチ、ツータッチでボールを動かそうとするも、パスが微妙にずれ、高い位置から激しくプレスにくる八戸にボールを取られてしまう。前半は松村、佐野らの惜しいシュートがあったものの、ほぼ八戸に主導権を握られた。
失点のシーンは、25分。パスミスからゴール前に迫られると一度は早川がシュートブロックを見せたが、そのこぼれ球を柴田に押し込まれ、八戸に先制を許してしまった。その後も前半はいいところがなく、まさかのビハインドで45分を戦い終えた。
この不甲斐ない展開に、ポポヴィッチ監督は後半の頭からパレジに代え、優磨、土居に代え、知念、ミロサヴリェヴィッチに代え、樋口を送り出し、ほぼリーグ戦と同様の戦い方に戦術変更を施す。しかしこれでも、八戸の粘り強い守備を崩すことはできず、64分には松村に代え、垣田、79分には須貝に代え、安西と次から次へと選手交代を繰り返した。
するとアントラーズは徐々に前線への長いボールも増やし、八戸ゴールに迫る。そして82分、前線での競り合いから樋口のラストパスを安西が中央へ切れ込みながらダイレクトで決め、同点に追いつく。安西のビューティフルゴールで、試合は延長戦へともつれ込んだ。
師岡に代わり、仲間がピッチインし交代枠もフルに使った延長前半、新たな試練がアントラーズに襲いかかる。104分、相手選手と激しく接触した濃野にまさかのイエローカードが提示される。これが濃野にとって、今日2枚目のイエローということで、退場。アントラーズは残りの時間を10人で戦うことになった。
しかし、いかに劣勢となっても負けるわけにはいかない。その執念が濃野の退場劇の4分後、アントラーズに逆転ゴールをもたらした。
108分、後方からの速いボールを仲間、そして優磨が頭で競り合い、そこに知念が飛び込んでの左足ボレーシュートを決める。安西のゴールに続く、知念の見事なゴールでアントラーズはついに2-1と逆転に成功した。
そしてこのまま、リードを守り切り、120分間の激闘を終える。アントラーズは何とか3回戦へとその駒を進めた。
試合後、勝利の立役者となった安西と知念は口をそろえて、「不甲斐ない試合をしてしまい、ここまで駆けつけてくれたファン・サポーターに本当に申し訳ないことをした」と言った。そしてその気持ちは選手全員が感じていることだろう。次はリーグ戦に戻り、2日後にアウェイで鳥栖と対戦する。改めて、アントラーズの意地と誇りを見せなければいけない。
【この試合のトピックス】
・ミロサヴリェヴィッチが、アントラーズ初先発。
・安西と知念が、今季公式戦初ゴール。
2024JリーグYBCルヴァンカップ 1stラウンド 2回戦、プライフーズスタジアムでヴァンラーレ八戸と対戦した。
今年より大会フォーマットが変わり、J3、J2勢も参加するYBCルヴァンカップ。これが初戦となるアントラーズは、J3の八戸と対峙した。
現在、J3で20位と苦戦している八戸だが、アントラーズを迎えてのこの一戦には強い気持ちを持って臨んできた。チケットは早々に完売と八戸のファン・サポーターだけではなく、アントラーズファミリーも多くかけつけ、高い関心を持たれるゲームとなった。
J1で戦い続けるアントラーズにとっては、「必勝」を命じられたこの一戦。ポポヴィッチ監督は先週土曜日のホーム京都戦から6人変更した先発11名をピッチへ送り出した。安西、知念、藤井、樋口、チャヴリッチ、優磨から、須貝、土居、ミロサヴリェヴィッチ、松村、パレジ、師岡とフレッシュな選手を並べたが、注目はこの試合、トップ下でプレーすることになったミロサヴリェヴィッチ。土居を佐野とボランチに組ませ、ポポヴィッチ監督は前線での新たな組み合わせを模索した。
だが、この新布陣はダイナミズムに欠けてしまった。ワンタッチ、ツータッチでボールを動かそうとするも、パスが微妙にずれ、高い位置から激しくプレスにくる八戸にボールを取られてしまう。前半は松村、佐野らの惜しいシュートがあったものの、ほぼ八戸に主導権を握られた。
失点のシーンは、25分。パスミスからゴール前に迫られると一度は早川がシュートブロックを見せたが、そのこぼれ球を柴田に押し込まれ、八戸に先制を許してしまった。その後も前半はいいところがなく、まさかのビハインドで45分を戦い終えた。
この不甲斐ない展開に、ポポヴィッチ監督は後半の頭からパレジに代え、優磨、土居に代え、知念、ミロサヴリェヴィッチに代え、樋口を送り出し、ほぼリーグ戦と同様の戦い方に戦術変更を施す。しかしこれでも、八戸の粘り強い守備を崩すことはできず、64分には松村に代え、垣田、79分には須貝に代え、安西と次から次へと選手交代を繰り返した。
するとアントラーズは徐々に前線への長いボールも増やし、八戸ゴールに迫る。そして82分、前線での競り合いから樋口のラストパスを安西が中央へ切れ込みながらダイレクトで決め、同点に追いつく。安西のビューティフルゴールで、試合は延長戦へともつれ込んだ。
師岡に代わり、仲間がピッチインし交代枠もフルに使った延長前半、新たな試練がアントラーズに襲いかかる。104分、相手選手と激しく接触した濃野にまさかのイエローカードが提示される。これが濃野にとって、今日2枚目のイエローということで、退場。アントラーズは残りの時間を10人で戦うことになった。
しかし、いかに劣勢となっても負けるわけにはいかない。その執念が濃野の退場劇の4分後、アントラーズに逆転ゴールをもたらした。
108分、後方からの速いボールを仲間、そして優磨が頭で競り合い、そこに知念が飛び込んでの左足ボレーシュートを決める。安西のゴールに続く、知念の見事なゴールでアントラーズはついに2-1と逆転に成功した。
そしてこのまま、リードを守り切り、120分間の激闘を終える。アントラーズは何とか3回戦へとその駒を進めた。
試合後、勝利の立役者となった安西と知念は口をそろえて、「不甲斐ない試合をしてしまい、ここまで駆けつけてくれたファン・サポーターに本当に申し訳ないことをした」と言った。そしてその気持ちは選手全員が感じていることだろう。次はリーグ戦に戻り、2日後にアウェイで鳥栖と対戦する。改めて、アントラーズの意地と誇りを見せなければいけない。
【この試合のトピックス】
・ミロサヴリェヴィッチが、アントラーズ初先発。
・安西と知念が、今季公式戦初ゴール。
スタッツ
8 | シュート | 14 |
---|---|---|
19 | GK | 12 |
5 | CK | 13 |
7 | 直接FK | 12 |
2 | 間接FK | 1 |
2 | オフサイド | 1 |
0 | PK | 0 |
試合データ
- 入場者数
- 4,844人
- 天候
- 曇、中風
気温 12.0℃ / 湿度 85.0% - ピッチ
- 全面良芝
- 主審
- 先立 圭吾
- 副審
-
堀越 雅弘
林 可人 - 第4の審判員
- 田中 玲匡
備考
118' 警告 鹿島 ランコ ポポヴィッチ (監督)