2022明治安田生命J1リーグ 第31節、カシマスタジアムでFC東京と対戦した。前半を0-0で折り返したものの、後半に安部のミドルシュートで失点し、0-1という結果に終わった。
アウェイ鳥栖戦から約2週間の準備期間があった。中央大学との練習試合でも、選手一人ひとりが躍動。大きな手応えをつかみ、最終調整を進めた。
なお、この試合は「KANEKA Go with Antlers カネカスペシャルマッチ」として、キックインセレモニーをはじめ、さまざまなイベントが開催された。
FC東京戦の先発は、GKが早川、最終ラインは広瀬、関川、三竿、安西、中盤から前線は、樋口、名古、ピトゥカ、仲間、カイキ、優磨が入った。ベンチには、スンテ、ミンテ、土居、荒木、和泉、松村、エヴェラウドが座る。
立ち上がりからアグレッシブに試合に入った。高い位置から連動したプレスをかけてボールを奪うと、素早く攻め込み、ゴール前でのチャンスをつくっていく。
しかし、時間の経過とともに、プレスを剥がされる場面が目立つようになり、自陣でのミスからボールロストし、再三のピンチを招いた。失点には至らなかったが、決定機を許してしまい、FC東京に流れを引き寄せられた。
試合はこう着状態に陥ったが、28分に決定的なピンチが訪れる。木本のロングパスで松木に最終ラインの背後へ抜け出され、フリーでのシュートを許してしまった。ただ、松木のシュートは枠を外れて、失点をかろうじて免れた。
一方、アントラーズは30分にチャンスをつくる。カイキがペナルティエリア内から鋭く右足を振り抜いた。しかし、カイキのシュートはGKの正面に飛び、得点には至らなかった。
その後も、両チームが交互に流れを引き寄せる、スリリングな攻防が続いた。

しかし、互いにゴールを奪うことができず、スコアレスでハーフタイムに突入した。
後半開始から立ち位置に変化を加えると、立ち上がりから効果的にボールを前進できるようになり、相手陣内でのチャンスが生まれる。
しかし、徐々に攻撃の勢いが落ちてしまい、一進一退の攻防に戻った。そこで58分には、仲間との交代で荒木をピッチへ送る。
その後も、緊迫した展開が続いた。
59分にはレアンドロのミドルシュートを早川がセーブ。62分にはコーナーキックからカイキがヘディングでゴールを脅かし、互いにチャンスをつくる。しかし、均衡は破れず、65分に名古との交代で和泉を投入した。
FC東京のペースで試合が進んだ。すると、84分に試合が動く。バングーナガンデ 佳史扶のクロスを関川がクリアするも、安部にボールを拾われ、ペナルティエリア手前から強烈なミドルシュートを放たれる。早川がなんとか反応するも、シュートを弾き出すことはできず、ゴールネットを揺らされてしまった。0-1と先制点を許す。
失点直後にアントラーズは樋口とカイキをベンチに下げ、松村とエヴェラウドを投入した。
しかし、最後まで反撃の糸口を見つけられず、このまま0-1で試合終了を迎えた。
悔しい結果に終わったが、落ち込む暇はない。次は中3日で重要な天皇杯準決勝に臨む。チーム一丸で準備を進め、必ずカシマで勝利をつかみ取る。
【この試合のトピックス】
・特になし



・ビルドアップは正確に行い、自分たちからリズムを崩さないこと。
・前半はリセットし、後半あたまから勝負を仕掛けていこう!
・ボールを奪ったあとの切り替えを素早くしていこう。
A.今日の試合に関しては試合の映像を見直さないと、僕の勝手な印象が出ている気がしていて。言葉にするのは難しい試合内容だった。
前半は自分たちでボールを奪って、そのままチャンスを迎えるシーンもありつつ、相手に進入させてしまうシーン、特にプレスを自分たちからかけにいく試合をしたかったが、足が止まってしまった。フィジカル的なこともボールフィーリングもあまり良くなかったのは、いろいろなトレーニングの組み方もそうだし、あまりうまくいかなかったという印象がある。後半になるとうまく試合運びをできたと思うが、そこから取り切る迫力は出てこなかったという印象もある。でも、そうでもない印象もある。アグレッシブに戦ってくれた選手たちの絵も自分のなかには残っているので、見直さないと難しいというのが正直なところ。
(6試合勝ちなしについて)天皇杯で勝っているのであまり気にしていないが、ただ、今日勝つか負けるかによって、結果が出ているか出ていないか、引き分けが続くと言われることが多いことは分かっていた。最後のところで勝てば負けがない、負ければ勝ちがないと言われる。それは承知の上で今日を迎えたので、皆さんが結果が出ていないと言うのも分かるし、そうだったと思う。
Q.結果が出ないと迷いも出ると思うが、どう整理して次の天皇杯に臨んでいく?
A.結果が出ていないとは思っていない。スポーツの世界はすごく不思議で、なぜか前提条件を抜きにした結果しか話すことがない。世の中でアイスの売り上げについて、夏と冬で同じ話をするのかということ。前提条件が違えば、色々なものが違う。そこはスポーツの世界ではもっと細分化して、いろいろな分析をしないといけないという個人的な感想がある。
今日一つあるとしたら、僕が就任してから流れのなかでのゴールが全試合で生まれていたが、ここでストップしたことは残念に思う。僕が就任する前の6月、7月は流れの中からのゴールがない試合が、5試合、6試合もあった。その面では、ゴールが生まれなかったことが悪影響にならないようにしたい。それ以外のところでは、失点数も減っているし、流れの中でのゴールも明らかに出ているので、そこは結果が出ていないとは捉えていない。
ただ、チームとして共有しているのは、僕らは鹿島アントラーズの選手・スタッフであって、勝ち切るためにこのクラブに来て、勝ち切らせるために仕事をしている。それを今日、一歩踏み出せなかったのは、次への課題になった。
Q.選手たちがやろうとしていることにしばられているのか、コンディションの問題なのか。ここまで練習と試合の内容が離れてしまったことについてどう感じている?
A.今の印象で話すと、選手に変な伝わり方をするなというのもあって難しいところもあるが、色々な分析ができると思う。前半に関して、良いパフォーマンスをした選手がほぼ浮かばないというのがあって、選手たちにも伝えた。それは彼ら選手の責任でもあるが、私はそういうときはいつも自分の責任だと捉える。なので、後半はやり方を変えて、相手に有効打を与えるやり方にしたが、彼らに檄を飛ばすこともなく、いつものやり方で伝えたが、様々な原因があると思う。
ただ、前半を0-0で終えた。選手たちには、前半でうまくいかなければ0-0で帰ってこいと伝えている。その後半に修正点を加えて、後半勝負でいいというのは、90分の試合マネージメントということで共有している。そこはやり切ったし、ボールを奪えなかったが、相手に自分たちの組織プレーで集中が外れたとき以外は、外されていない。それを0-0で持って帰る力はあったということで、そこは評価している。
その先は、いろんな課題が見えた試合だった。これをどう踏まえて、残りの試合に臨むのか。また寝られない日々が続きますね。
Q.早川選手は前回の試合内容を踏まえての起用なのか、天皇杯も考えながらの起用なのか?
A.前節、非常に良かったし、今日も良かったと思う。ただ、まだ経験がないので、この展開でどういう配球のテンポを出したり、試合全体をどう操っていくかはまだまだな選手ではあるが、徐々に良くなっていくと思う。GK陣は非常に切磋琢磨していい練習をしている。なので、僕は選手たちみんなを使いたいと思っているので、それはGKも同じ。GKだからといって、代えてはいけないというルールはないので、調子のいい選手、パフォーマンスが良ければ使い続ける。
前半は決定的なチャンスをいくつも作ることができていた。そして、私が監督としていつも目指すのは、選手たちがプレーすることを満喫しながら戦うこと。選手たち自身がピッチ上で幸せそうな表情、そしてときに笑顔を見せることができていた前半だった。一方で、後半は難しい展開が続いた。当然ながら偉大なクラブである相手のホームで、簡単に試合が進むとは思っていなかった。
この素晴らしいスタジアムで、そして素晴らしいアントラーズサポーターの前でプレーできたことを、いちサッカー関係者として誇りに思う。そして、我々のサポーターも多くの方々が来ていただき、応援してくれたことに感謝している
攻撃も守備も手応えを感じている。ただ、勝たなくてはいけないので、結果にこだわってプレーしたい。セットプレーもなるべく与えないようにして、与えてしまったとしても、コミュニケーションを取って守ることが大事になる。
【名古 新太郎】
チームとしてのやるべきことを整理してきた。このところ得点数が少ないので、公式戦での複数得点が欲しい。ゴール前での工夫やアイデアを出していきたい。10月は勝負の月になる。チームのことを頭で整理しつつ、チャレンジしながらプレーしたい。
【仲間 隼斗】
攻撃の崩し方を意識しながらトレーニングに取り組んできたし、良くなっている感覚がある。練習試合でも良い崩しから得点を取れたので、それをリーグ戦でもしっかり見せられるようにしたい。
【和泉 竜司】
2週間の準備期間で、守備も攻撃もチームとして完成度を高められるように取り組んできた。同じイメージをもってプレーできるようになっているし、試合ではその成果を出したいと思う。
【荒木 遼太郎】
いま取り組んでいる3人目の動きを意識してプレーしたい。まだまだクオリティを上げないといけない部分もあるが、良くなっていると思う。個人的には得点に絡めるようにプレーしていきたい。
カシマスタジアムは素晴らしい雰囲気だし、ファン・サポーターの前で久しぶりにプレーできたことはうれしかったが、そのなかで勝てなかったことがとても悔しい。ただ、今日の試合はもう終わってしまったこと。この結果を受け止めて、次の天皇杯準決勝に向けて切り替えていきたい。
【早川 友基】
勝てなかったことが残念だし、申し訳なく思う。カシマスタジアムはスタンドが近いし、雰囲気も良いし、ホームのファン・サポーターの後押しを感じた。ホームデビューしたが、チームとして優勝することが目標なので、これで満足することなくタイトルに向かってやっていきたい。
【樋口 雄太】
今日も多くのファン・サポーターがカシマスタジアムに来てくれた中で、なかなか勝てない試合が続いていて申し訳ないし、責任を感じている。勝たなければチームも状態も良くならず、今は難しい時期だが、すぐに天皇杯準決勝がある。勝てば決勝に行けるので、チームとして大事に戦いたい。
【荒木 遼太郎】
勝利がほしかったので、ゴールを決めることなど、得点にからむことを考えてピッチに入った。良くない試合結果になってしまったが、自分たちの取り組んでいることは間違っていないと思っている。これからも結果にこだわりながら、それをやり続けていきたい。
【松村 優太】
チームが勝てていない状況の中、出場してから得点にからむことを意識していた。だが、先に失点をして難しい状況になってしまった。(相手の裏のスペースへ)抜け出す動きなど、ファン・サポーターの皆さんを沸かせるようなプレーができる自負はあるので、それをチームの勝利に結びつけたい。