▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
明治安田生命J1リーグ第36節、アントラーズはカシマスタジアムで大分トリニータと対戦した。主導権を握って試合を進めたアントラーズだったが、大分の粘り強い守備を崩し切れず、0-0の引き分けに終わった。
前節の浦和戦は1-0で勝利し、価値ある勝ち点3を獲得した。ただ、満足する者は誰もいない。相馬監督は「残り3つ。まだACL出場権を獲得できる可能性がある」と、すぐに今後の戦いを見据え、「3位のチームとは5ポイント離れているが、可能性のある限り、しっかりと目の前の試合で勝ち点3を積み重ねていく」と、改めて決意を語った。
先発はGKがスンテ、最終ラインは右から常本、関川、町田、安西、ボランチはピトゥカと三竿のコンビ、前線はアラーノ、和泉、土居、エヴェラウドが入った。そして、ベンチには沖、犬飼、永戸、レオ、荒木、遠藤、上田が座った。
なお、この試合は「セキショウ チャレンジマッチ -for a Healthy Next Generation-」として、さまざまなイベントが開催された。
立ち上がりの主導権争いを制したのは、アントラーズ。素早い攻守の切り替えと球際の攻防で大分を上回り、ボールを支配することに成功する。しかし、縦に速いカウンターとセットプレーで決定機をつくるも、時間をかけた攻撃では、なかなかチャンスをつくりだせなかった。
すると、時間の経過とともに、大分のボール支配率が高まる。ただ、アントラーズは守備ブロックの内側へ進入を許さず、サイドの攻防でも和泉とアラーノが献身的に戦い、ボール保持者に自由を与えない。試合はこう着状態に陥る。
前半終盤になると、大分が攻撃的な姿勢を強めてきたことで、中盤にスペースが生まれた。アントラーズはそのスペースを使って、カウンターからチャンスをつくる。ただ、得点を奪うまでには至らず、スコアレスでハーフタイムに突入した。
後半に入ると、両チームともに一歩も譲らない、一進一退の攻防となる。
すると、相馬監督はこう着状態を打開すべく、54分に土居と和泉をベンチに下げ、荒木と永戸をピッチへ送った。
選手交代からわずか1分後の55分、アクシデントが起きる。町田がセットプレーの競り合いで、相手選手と激しく頭部を接触し、ピッチに倒れ込む。町田は幸い大事には至らず、テーピングをして、一度ピッチに戻った。
一進一退の攻防が続くなか、66分にはエヴェラウドとの交代で上田を投入した。そして72分に、先ほどの接触プレーにより脳震盪の疑いがあった町田をベンチに下げ、犬飼をピッチへ送った。
その後、アントラーズは荒木を中心に中間スペースでボールを動かし、試合の主導権を手繰り寄せる。77分には、その荒木が左サイドからドリブルで個人技で守備を崩し、ペナルティエリア手前から鋭いシュートを放つ。しかし、このシュートは枠を捉えるも、相手GKの好セーブに阻まれ、得点にはならなかった。
その後も、アントラーズは相手陣内でプレーを続け、波状攻撃を仕掛ける。しかし、守備を固める大分を崩すことができない。
時計の針は刻々と進み、アディショナルタイムに突入した。相馬監督はアラーノに代えて遠藤を投入し、攻撃的な姿勢を強める。しかし、何度も決定的なシュートを放つが、大分の粘り強い守備に阻まれ、得点を奪えなかった。
そして、試合終了を告げるホイッスルが響き渡った。20本ものシュートを放ったが、最後まで1点が遠く、スコアレスドローに終わった。
次は中6日でホーム最終節となる鳥栖戦に臨む。必ず勝利を掴み取るべく、チーム一丸で準備を進める。
【この試合のトピックス】
・三竿が次節出場停止



・テンポにメリハリをつけよう。
・相手の背後を使ってチャンスにつなげよう!
・守備は準備と予測をしっかり。
・セカンドボールをマイボールに。
勝ち点3が必要だったが、つかみ取ることができなかった。試合を通して、選手たちは用意していた部分を意識しながらやってくれていたと思う。
相手もこの試合に懸けていた。ただ、そのプレッシャーのなかでもわれわれの時間が長い試合となった。しかし、最後、あと少し届かなかった。現実的に3位となる可能性はなくなってしまい、あらためてその「あと少し」を超えていかなければいけないと感じた。
残り2つある。まだ順位を上げることができる可能性があるので、そこへ向けてしっかりとファイティングポーズをとって準備していきたい。
Q.1点が遠かった。その要因についてどう考えている?
A.その原因が分かり簡単に解決できるのであれば、フットボールは簡単なものになる。そう簡単にはいかない。この結果を乗り越えないといけないし、乗り越える力をつけていかないといけない。
皆さんに勝ち点3をプレゼントできなかった。今日の試合は引き分けに終わったが、残念ながら降格となってしまった。本当に悔しい思い、残念な思いをさせてしまい、そしてカシマスタジアムに来ることができなかった皆さん、大分トリニータに関わるすべての皆さんに対して、このような結果になってしまい、本当に申し訳なく思っている。
選手は、これまでもしっかりと準備をして、諦めずに最後まで戦ってくれた。
そのなかで、私が選手の良さを引き出せなかったこと、勝利へとつなげるゲームにできなかったこと。これはすべて私の力がまだまだ足りなかったからだと思っている。
先制点が大事になってくる。この先制点によって試合内容が変わってくると思う。90分通して、先手を取っていけるようにプレーしなければいけない。思い切りの良さも必要だし、繊細さも必要になってくる。色々なことにチャレンジしながら、相手の嫌がるようなプレーを積極的にしていきたい。僕たちのホームなので、相手にやりづらさを感じさせなければいけない。試合の入りからフルパワーで戦っていく。
【ファン アラーノ】
大分との前回対戦時と比べて、チームの連係は深まっているし、われわれは成長している。自信を持ってこの試合へと臨むことができる。連勝中ということもあり、良い流れで試合へ入っていけると思う。“勝利”にこだわってプレーしていく。
【関川 郁万】
大分はフォーメーションが特殊で、自分たちが守備をしづらいポジショニングを取ってくる。そこは、町田選手、ボランチの選手たちと話し合いながら守備をしていきたい。今シーズンは大分に勝つことができていないので、しっかりと勝ち切る。
勝たなければいけない試合だった。情けない。無失点はもちろん、それに加えて得点が必要だった。セットプレーから得点を取ることができれば、余裕を持った試合運びができるとすごく感じた。残り2試合、必ず勝たなければいけない。
【エヴェラウド】
率直に残念な気持ちが大きい。シーズンの最後まで苦しい状況が続いているが、必ず皆さんが求めているエヴェラウドは戻ってくる。昨シーズンのようなプレーを皆さんは求めていると思う。僕自身も必ず本来の姿へと戻れるように、諦めることなく取り組み続けていく。