▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
明治安田生命J1リーグ第11節、カシマスタジアムでヴィッセル神戸と対戦した。前半に先制点を許したアントラーズだが、後半に上田がゴールを決めて同点に追いつく。しかし、追加点を奪うことはできず、1-1のドローで試合を終えた。
直近のルヴァンカップ札幌戦は、前のリーグ徳島戦から先発10人を入れ替えたことが功を奏した。出場機会に飢えた選手たちが意欲的かつ挑戦的な姿勢でプレーし、勢いで札幌を押し切った。結果は松村、荒木、白崎のゴールで3-0と勝利。グループステージ突破に向けて、大きな勝ち点3を手にした。
チームは札幌戦の翌日から休むことなくトレーニングを再開した。中3日ですぐに神戸戦が控えている。相馬監督は「準備期間が短い中でチーム全体としてたくさんのことはできない」と語りながらも、「優先順位を決める。そして、整理する。それによって判断の基準が揃ってきている」と手応えを感じ取っていた。選手全員が集中してトレーニングを行い、試合に向けて士気を高めていった。
先発にはリーグ第10節の徳島戦と同じ11人が名を連ねた。GKが沖、最終ラインは右から常本、犬飼、町田、永戸、ボランチは三竿とレオ、前線は白崎、土居、荒木、上田となった。なお、ベンチにはスンテ、関川、永木、遠藤、松村、小泉、染野が入っている。
立ち上がりから両チームともに高い位置からプレスをかけ、中盤を省略するロングボールが多くなった。強度の高いプレーがつづき、互いに主導権を譲らない。それでも、最初のチャンスをつくったのはアントラーズだった。12分、左サイドを土居と荒木の連係で崩すと、荒木がペナルティエリア内の深い位置から鋭いクロスを送る。しかし、ゴール前へ入った白崎に合わず、得点にはならなかった。
さらに16分には、ハイプレスがチャンスにつながる。右サイドの高い位置で常本がボールを奪うと、荒木へと渡り、相手GKとの1対1の場面を迎える。しかし、荒木のシュートは相手GKにストップされ、決定機を活かすことはできなかった。
狙い通りの形で2度のチャンスをつくったアントラーズだが、中盤を経由する攻撃は神戸の素早いプレスに捕まり、試合の主導権を握ることができない。すると、ビルドアップがうまくいかない時間帯に失点を喫してしまう。28分、中盤のこぼれ球がアユブ マシカに渡ると、ドリブルで持ち運ばれ、スルーパスを送られる。このスルーパスで裏に抜け出した古橋にゴールを決められてしまった。アントラーズは先制点を許す苦しい展開となる。
失点後もビルドアップに苦労していたアントラーズだが、荒木と土居がボールを引き出し、徐々にボールを動かせるようになる。すると、43分に決定機をつくった。左サイドの永戸まで良い形でボールを運ぶと、永戸は中央へ正確なクロスを入れる。ゴール前でフリーになった土居がクロスにヘディングで合わせたが、惜しくも枠の上へ外れてしまった。そして、このまま前半は0-1で終了。1点のビハインドを負って試合を折り返した。
後半に入り、ボールを支配できるようになったアントラーズだが、守りを固める神戸を崩すことができない。そこで相馬監督は、61分に白崎と常本をベンチに下げて、遠藤と小泉をピッチへ送った。
しかし、全体の陣形が崩れたところを狙われた。63分、サイドチェンジでプレスを剥がされると、山川にアーリークロスを入れられる。これを古橋にヘディングで合わされ、シュートはゴールネットを揺らした。ただ、古橋がオフサイドポジションにいたため、ゴールは認められなかった。
ピンチを凌いだアントラーズは、すぐに逆襲に出る。64分、相手のクリアボールを犬飼が三竿につなぐと、三竿は相手DFとの駆け引きでスペースをつくった上田にパスを出す。上田はワントラップして倒れこみながらシュートすると、相手選手に当たってコースが変わり、ゴールネットに吸い込まれた。上田のゴールでアントラーズが同点に追いつく。
得点後の68分、菊池との競り合いで腕を痛めた上田に代えて染野を投入した。試合は徐々にオープンな展開となり、交互に相手陣内の深い位置まで進入するようになっていく。ただ、各局面での球際の攻防は激しく、互いに一歩も譲らなかった。
こう着状態を打開すべく、83分に土居との交代で松村を投入した。
しかし、試合終盤になっても神戸のプレー強度は落ちず、最後まで拮抗した展開が続いた。そして、このまま1-1のスコアで試合終了のホイッスルが吹かれた。
次は中3日でルヴァンカップの鳥栖戦だ。限られた時間で最善の準備を尽くし、アウェイでの勝利を目指す。
【この試合のトピックス】
・上田が今季リーグ戦3得点目



・ルーズボールを拾ったあと、テンポよくボールを繋いでいこう。
・勇気をもってプレーし、まずは1点を奪おう!
・サイドチェンジを狙おう。
・相手のクロスの際に立ち位置をしっかりしよう。
連勝を期待していたと思うし、今シーズンまだないリーグ戦の連勝を目指して戦ったが、残念ながら勝ち点1となった。本来であればサポーターの皆さんと喜びたかったが、そこは少し足りなかった。ただ、サポーターの皆さんの力とともに、選手たちが前向きなエネルギーを出したゲームになったかなと思う。試合の流れで言えば、前半にあれだけ自分たちの時間だったにもかかわらず、ワンチャンスで決められてしまった。今後は決めなければいけないところで取り切ることが必要になってくる。ただ、それまでの全体の流れとしては、選手たちが前へのエネルギーを出しながら表現してくれた。今日取り組んだことや表現したことが今後の結果につながるように、細かいところを詰めながらやっていきたい。
Q.上田選手が得点前に腕を痛めたように見えた。そこで交代をしなかった理由は?
A.少し腕を振りづらそうにしていたし、多少痛そうにしていたが、ボールがくればプレーできていた。実際には、交代の準備をしていたタイミングだったので、ある意味、持っているなと思う。
Q.上田選手の評価について
A.あまり個人の評価はしてこなかったが、見ての通り、相手のDFラインは彼がいることで下がる。そのなかでゴールに向かうプレー、実際に点を取るプレーを表現してくれていると思っている。
Q.常本選手の交代の意図は?
A.また個人の話になってしまうが、もっとできると思っている。その期待値からすると、足りていない。もっと右サイドからいけると思う。シチュエーションとしてもそうなっていたので、そこでもうひとつ思い切りを出してほしかった。
神戸は現在、好調なチーム。自分たちはその相手に対してチャレンジャーとして向かっていく。しっかりと目の前の戦いに重点を置いていく。今は結果が重要。神戸戦もまたチームが一つになって向かっていきたい。
【犬飼 智也】
神戸には能力が高い選手が多い。リーグ戦では1敗しかしていない相手なので、ここで自分たちが相手のいい流れを断ち切らなければいけない。今、守り方は明確になっている。ピッチでも、自分たちのやるべきことをしっかりやり続けることで相手をおさえることができると思う。
【町田 浩樹】
神戸はしっかり守って、素早い攻撃を仕掛けてくるという印象がある。。前線には抜け出しがうまかったり、スピードのある選手がいるので、そこは気をつけていかなければいけない。この2試合、最終ラインを押し上げてコンパクトに戦うことができている。そのライン際の相手との駆け引きはこの試合でも重要になってくると思う。
(得点シーンは)狭いスペースだったが、健斗君が前を向いたときにパッと思いついた。普段はあまりしない動き出しだったが、健斗君に分かりやすいように動いた。半身で相手を外せたのでシュートまでいけたと思う。足元で止めるか、左で打つか、いろいろと自分なりに考えたが、一番難しい選択をした。相手と五分五分になったので、気持ちで押し込めたのは良かった。引き分けを良しとするクラブではない。もう1点取りたかった。追いつくゴールは取れたが、ほかの方法でチームを勝たせられたのではないかと思う。
【荒木 遼太郎】
前半から自分たちで決められるチャンスがあるなか、先制されて難しい展開になった。我慢強く同点まで持ち込めて、勝ちたかったが最低限の勝ち点1を取れた。自分としては本当に決めないといけない場面があった。今日は自分がバイタルで受けたときに、ゴールへの意欲が少なくてパスを出すことが多かった。もっと自分でシュートを打つ意欲を出していけばゴールに絡めるのかなと思う。