インフォグラフィックスで読み取る、決勝

 ついに世界一のクラブを決める決勝を迎えた。相手は世界を代表する強豪チームにして、世界最大の経済規模のクラブのひとつ、レアル・マドリード。2014年にモロッコで行われた本大会の王者だ。日本のクラブが公式戦で対戦するのは今回が初めてとなるが、1999年に磐田がアジアスーパーカップを制してFIFAクラブ世界選手権への出場が決まり、レアル・マドリードと同グループになったが、大会が中止となり実現しなかった。過去、親善試合では日本代表とJ4クラブ(FC東京、千葉、東京V、磐田)が対戦している。6試合1勝5敗。日本勢では2005年に東京Vが3−0で勝利したことがあるのみだ。

 今大会登録メンバーを見てもビッグネームが並ぶ。チームを率いるのは元フランス代表のスーパースターであるジネディーヌ ジダン。選手も今年のバロンドール(ヨーロッパの年間最優秀選手賞)に選ばれたクリスティアーノ ロナウド、国内リーグ6年連続2桁得点のフランス代表のストライカーであるカリム ベンゼマ、スペイン代表不動のセンターバックであるセルヒオ ラモスなどなど。大会登録23選手中、W杯出場選手数がアントラーズの2人(小笠原、ファン ソッコ)に対して、12人と半数を超えることからも、国を代表する選手が集まるチームだということがわかるだろう。

 国で比較しても強豪相手だということが、わかりやすい。スペインは「無敵艦隊」の愛称で呼ばれ、W杯出場が14回。2010年大会では優勝も経験している。リーグの歴史も87年を数え、そのうちレアル・マドリードが32回優勝している。過去の成績だけでなく、現在、公式戦36試合無敗を維持している。

 おそらくアントラーズが押し込む時間はそう多くはないだろう。そんな相手だからこそ、戦い方があるはずだ。「勝負事では割り切ることが必要になる。攻めるときは攻めるけど、守るときはみんなで守る」(小笠原)。これまで見せてきたアントラーズの戦いは一体感を持った粘り強いものだった。次の史上初へ。まさにその瞬間に向けた戦いが始まる。
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