甲府戦の注目プレーヤーは、西大伍!

 「選手会長になって、本当に良かった」

  SOCIO FESTAやオープンスタジアム、さらにはスポンサーとの会合などですでにおなじみとなった西の挨拶。これは選手会長としての義務だが、西本人は、「とても楽しんでいる」という。
 「どうすれば、聞いている人に伝わることがいえるのか。何を自分は伝えたいのか。日常から考えるようになったし、ミーティングとかでも監督やコーチが話す仕草にも注意している(笑)。勉強しながらだけど、自分のスピーチでみんながこっちをじっと見つめてくれると、『あ、伝わっているな。聞いてもらえているな」と思うようになった。人生の中で、いい勉強だなってね」
 色白で端正な顔立ち。相手がどんなに激高しようとも、表情に変化は見せない。冷静沈着。まさに西はそんな表現がぴったり合うプレーヤーだ。「常にこういう顔だからね。普通にしているだけ」と西はいう。

  だが、そこにはある計算も働いているらしい。

 「相手が、『あ、こいつイライラしているな』とか、『意気込んでいるな』とか思われたら、マイナス。『こいつ、何考えているんだ?』と思ってもらった方が、勝負には有利だと思う。それにリラックスして、自分の気持ちをコントールした方がいいパフォーマンスになる。それは勉強して学んだこと」
 多趣味でも有名な西だが、その全てが単なる遊びではない。「人間の幅を広げることで、サッカーにもプラスになる」と他のスポーツ界や業種との交流にも積極的だ。また選手会長になってから率先して行っているのは、チームスタッフ以外との会話を増やすこと。「フロントとチームみたいに分かれていないのが、アントラーズの良さであり、強さ。だから選手もその壁を作らず、積極的にスタッフと話し合いをすることが、クラブにとってプラスになるはず。配慮はして欲しいけど、遠慮はして欲しくない」と、クラブの今後についても積極的に意見を述べる。

 ホーム開幕戦でJ1通算200試合出場を達成し、先のホームFC東京戦ではサポーターの前で表彰され、大きな拍手を受けた。「選手として成長したくて、アントラーズに来た。これからも成長したい」。そう語る西へ、サポーターは全幅の信頼を置く。

「オレたちの大伍」。そう、どのポジションであっても、西大伍は西大伍であり続ける。確かな成長を見せながら。
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