今日の注目プレーヤーは、赤崎秀平!

 現在、2試合連続ゴール中。しかし、赤崎秀平は全く満足することなく、反省の弁を口にする。「ゴールを決めるだけでなく、プラスアルファの役割を求められている。常に要求を満たせるようにしないと」。アントラーズのエースとして君臨するために――。背番号18は日々、挑戦を続けている。

 340分出場、4ゴール。これは、赤崎が1stステージで残した成績だ。90分平均で1ゴールを超える、高い得点率。しかし、フル出場は第17節の1試合のみ。ゴールネットを揺らしても、それがプレータイムに反映されない。ストライカーとして、苦しい時間を過ごした。
 それでも赤崎は「試合に出るかどうかは、監督が決めること。自分にコントロールできることを精一杯、やっていく」と、繰り返し語った。去年は「得点率のデータを、監督に見せに行きたいくらい」と、冗談交じりに話していた背番号18が、今年は「気持ちの上下動はなく、一定に保ってやれている。継続性を持てている」と言う。その言葉に偽りがないことは、日々のトレーニングを見ればわかる。己の向上のためにひたむきに汗を流し、時に柳沢コーチの教えを乞うて、シュートを打ち込み続けた。
 赤崎の変化は、自身に向けられる言葉だけではない。監督交代でチームに激震が走った頃、「周囲に左右されてはいけない。今のみんなの姿勢を、継続しないといけない。仮に結果が出なくても、単発で終わってはいけない」と、強調。より強い当事者意識をもったうえで、客観的にチーム全体を見渡す発言が増えた。「主体的なミーティングを必要としている段階。思っていることは言うつもり」。「選手たちが『自分たちで練習を作っていく』という意識を持っていて、試合にも影響していると思う」。そんな言葉の数々からは、“アントラーズのエースになる”という決意が垣間見える。

 4日前の第1戦では、同点弾を挙げながらも、59分で交代を告げられた。ゴールの喜びと、途中交代の不甲斐なさ。そして、勝利を逃した悔しさ。様々な思いが去来した一戦もまた、赤崎を一回り逞しくしたことだろう。
 さあ、今夜は、準決勝進出を懸けた大一番だ。ホームに帰還して迎える一戦を前に、赤崎は静かに言った。

「アウェイゴールとか、そういう条件云々よりも、今のカシマスタジアムで負けるイメージがないんです。本当に良い雰囲気で、サポーターと一緒になって戦えていますから。相手にはプレッシャーが掛かっていると思いますよ」

 先発であれ、途中出場であれ、赤崎はチームのために走り回る。そしてゴールを貪欲に狙う。アントラーズのエースになるための道を、今夜もひたすら邁進する。

試合前コメント

試合に臨む選手たちの意気込みは「試合前コメント」をご覧ください!
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