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日産スタジアムのスコアボードに、会心のスコアが刻まれた。3-0。今季初の3点差、今季2回目のクリーンシート。沈黙するトリコロールの前で、アントラーズレッドのスタンドが歓喜に包まれた。この自信と勢いを胸に、ステージ最終節に臨む。カシマスタジアムに迎え撃つ相手は、川崎フロンターレだ。
川崎Fは現在、8勝3分5敗の勝ち点27で、5位につけている。風間八宏監督の下、今季も攻撃サッカーは健在だ。第16節終了時点で記録したゴール数は29で、リーグ2位タイの数字となっている。2年連続得点王の大久保は、今季も得点ランク首位タイの10ゴールを記録。レナトや杉本、船山といったアタッカーが絡む流動的な攻撃には、注意しなければならない。長短のパスを蹴り分ける森谷や中村といったプレーメーカーに自由を与えないことも、重要になるだろう。小笠原、土居らが形成するミドルゾーンでの攻防から目が離せない。
リーグ屈指の得点力を誇る川崎Fだが、守備は安定しているとは言い難い。16試合で喫した失点数は24で、リーグで下から4番目の数字だ。第8節の柏戦では4失点、第14節の清水戦では5失点と、大量点を奪われる試合もあった。
アントラーズの攻撃陣は、ここ2試合で5ゴールと、調子が上向いてきている。なかでも、期待がかかるのが赤崎だ。風間監督をはじめ、同学年の谷口、1学年下の車屋と、筑波大でともに戦った面々が揃う川崎Fとの一戦。相手のやり方は、熟知している。
「風間さんのサッカーは、筑波大の時と根本の部分は変わっていないと思う。攻撃に特化しているので、前がかりになる分、カウンターからの失点は多いと思う。そこが狙いどころ。そういう場面をどれだけ作り出せるか、だと思う」
16試合を終えて、アントラーズは6勝4分6敗。現在、首位の浦和とは勝ち点差16、3位のFC東京とは10差をつけられている。2週間後の2ndステージ開幕以降は、年間順位表とステージ順位表、その双方を常に意識しながら戦うこととなる。少しでも上位との差を詰めて、このステージを締めくくらなければならない。
勝利と敗北を繰り返す不甲斐ない日々を経て、迎えた最終節。ステージ勝ち越しを懸けた一戦だ。勝つしかない。






「風間さんのサッカーは、筑波大の時と根本の部分は変わっていないと思う。攻撃に特化しているので、前がかりになる分、カウンターからの失点は多いと思う。そこが狙いどころ。そういう場面をどれだけ作り出せるか、だと思う」


勝利と敗北を繰り返す不甲斐ない日々を経て、迎えた最終節。ステージ勝ち越しを懸けた一戦だ。勝つしかない。
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