今日の注目プレーヤーは、佐藤昭大!

 6月20日、日産スタジアム。歓喜のホイッスルが吹かれた直後、アウェイスタンドから鳴り響いたのは、大きな「アキヒロ」コールだった。アントラーズ加入後、初のクリーンシートを達成した、佐藤昭大。ビッグセーブでチームを救った背番号1を称える声が、まだ熱を帯びた常緑のピッチに、降り注がれた。
「すごくありがたいことです。結果が出ない中でも、サポーターの皆さんは我慢をしてくれていると思うし、選手と同じように悔しい思いを持ちながら応援してくれて、勝った後、こうしてコールをしてくれた。これからまた恩返ししていけるように、頑張っていきたいですね」

 試合終了直後というタイミング、歓喜と興奮が渦巻くピッチの上でも、その声援はしっかりと耳に届いていた。佐藤は「もちろん、聞こえていましたよ」と、深く頷いて、嬉しそうな表情を見せた。
 横浜FM戦、最大のピンチは22分に訪れた。縦パスに反応したアデミウソンにペナルティーエリア内を突破され、至近距離からシュートを打たれる。果敢に飛び出していた佐藤は、渾身のブロックを見せた。「シュートストップは自分の強み」と、胸を張る佐藤。「DFの選手は、いつも身体を張ってくれている。最後のところでは、当然、自分も身体を張らないといけない」。その言葉通りの勇気ある飛び出しで、チームを危機から救った。シュートの直後、相手と交錯して踏まれる形となった背番号1の腹部と足には、痛々しい擦傷と青いアザが残されていた。

 会心の完封劇から、1週間。「失点ゼロに抑えて勝てたことは、チームにとっても、自分にとっても、自信になる」と話した佐藤だが、語気を強めて、こう続けた。

「大切なことは、継続していくこと。この仕事は、やり続けていかないといけない。結果を求め続けていきたい」
 5月23日の浦和戦で先発出場を果たしてから、今夜で6試合目となる。DFラインとの連係も日々向上し、佐藤は手応えを掴んでいる。だからこそ、快勝の後に迎える川崎F戦は、チームにとっても佐藤にとっても、極めて重要なものとなる。

「大切なのは、継続すること」――。その言葉通りのプレーをピッチで示した時、再び、「アキヒロ」コールがスタジアムに響くはずだ。

試合前コメント

試合に臨む選手たちの意気込みは「試合前コメント」をご覧ください!
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