
リーグ戦初勝利となったFC東京戦に続き、このナビスコカップ札幌戦も試合終了直前の決勝ゴールで鹿島が劇的な勝利を飾った。90分でシュート35本と圧倒的に攻めながら前半16分に先制される苦しい展開だったが、自分たちを信じて攻め続けた鹿島は残り5分からジョニーニョ、岡本と2ゴールを奪い、逆転勝利。これでナビスコカップでは3連勝、公式戦でも2連勝と鹿島は上昇気流に乗った。
GKに佐藤、FWに岡本とこれが鹿島での公式戦デビューとなる2人に加え、先週土曜のFC東京戦から先発メンバーを8人入れ替えた鹿島は序盤、ゲームキャプテンとなった本山を中心にポゼッションしながら攻めるチャンスをうかがう。しかし16分、一瞬の隙を突かれ右サイドのクロスから榊に決められ、先制点を献上してしまう。後から振り返ってみれば、これが札幌の最初で最後のシュートだったのだが、それほどあっけなく鹿島は先制を許してしまった。
その後、鹿島は同点に追いつくべく攻めに攻める。さらに圧倒される札幌の追い討ちをかけるように榊が36分に負傷退場、そして39分にはエリア内で昌子と交錯したキリノがシミュレーションを取られ、この日2枚目のイエローカードを宣告され退場させられるなど札幌にとっては不運が重なる。鹿島前半の最大のチャンスは終了直前にジュニーニョのラストパスを受けた土居が放ったダイレクトシュート。これはパスを出したジュニーニョが思わずガッツポーズするほど強烈なシュートだったが、惜しくもサイドネットにあたる。この試合に賭けていた土居も思わず天を仰いでしまった。
後半に入ると、ジョルジーニョ監督は矢継ぎ早にドゥトラ、遠藤、佐々木と攻撃のカードを切る。ここから鹿島は怒濤の攻めを見せ、何と後半45分だけシュート26本、CKは11本と「まるで攻守のトレーニング」(遠藤)といった展開となる。だが体を張って守る札幌の厚い壁を崩すのに時間を費やす。やっと同点に追いついたのが、85分。岡本のシュートを宮澤にハンドで止められ得たPKをジュニーニョがゴール右に沈め、嬉しい鹿島初ゴールと共に同点に追いついた。そして最後は終了直前のセットプレー。この日も存在感を見せた遠藤が蹴った右CKを相手選手の後ろからうまく体を入れ、岡本がこれも鹿島初ゴールとなる逆転弾を頭で決めた。
シュート1本で1ゴールを決めた札幌に対し、35本ものシュートを放ちながら2ゴールにとどまるなど反省点も多々見られるが、2試合連続で終了直前に勝点3をもぎ取る粘り強さは評価すべきところ。この全員が最後まであきらめないのが、まさにジョルジーニョ監督が求めるスタイルなのかも知れない。この公式戦2連勝で、いよいよ鹿島の逆襲が始まる。






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・焦る必要はない。自信を持って自分たちのサッカーを続けよう。
・常に全体のバランスとお互いの距離感を意識しながら組み立てていこう。
・守備はバランスを崩さないように気をつけよう。
・後半、相手は前ががかりになる。カウンターを狙おう。
(なかなか得点できず)1人少ない状況であれば守備を固めるのは鉄則だから、札幌のやり方は当然。もう少しこちらは左右に散らして相手にギャップを作ってからクサビのパスを入れるなど工夫が欲しかった。ちょっと落ち着きがなく、早く同点に追いつかないという焦りもあったかと思う。公式戦で2連勝したことは自信になるが、連敗中も内容が悪かったということはなく、点が入らず心理的な影響が大きかったと思う。この2試合は勝利を目指してシンプルにやろうというチーム全体の意思が強く、公式戦2連勝できたし、いいことだと思う。
最後に連敗中でも支えてくれたサポーターへ強い感謝の意を表したい。普通なら背中を向けてしまうところが、私にも選手全員にも熱いサポートをしてくれた。クラブを代表して感謝したい。苦しい時に勇気を与えてもらい、自分たちの自信を取り戻すことができた。また応援に応えられるように結果を出したい。
今日はあのゴールだけ。その他は自分の思うようなプレーが出来なかった。結果にこだわりたいと試合前に言っていた通り、ゴールを決められて良かった。練習で上手い人がいるんで、しっかりやって来たことがゴールにつながったと思う。ヤスからいいボールが来たので待ってて、上手く合わせる感じだった。
【ジュニーニョ】
メンバーが変わってもビハインドから同点に追いつき、逆転出来たことは良かった。(アントラーズ初ゴールで)これでゴール量産のスタートになれば良い。日本に来てからリーグ戦で経験したようなベンチスタートという経験はほとんどないが、そこから脱出して先発で出場するには練習、そして出場した試合でアピールすることだと思う。
【遠藤 康】
攻守の練習みたいな試合だった。みんな積極的に向かった試合だったと思う。札幌も後半は疲れていた。途中から出場した選手も頑張ったし、これで全員が戦えると分かった。
昌子選手、佐々木選手のコメントはアントラーズモバイルでご覧ください。