
ここまで苦しみに苦しみ抜いた鹿島がドゥトラの2ゴールで強敵名古屋をアウェイで2-1と破り、第33節でようやくJ1残留を決めた。ACL出場権を狙う名古屋が最後まで圧力をかけてくる中、全員が集中を切らさずに戦った気持ちの勝利となった。
序盤、ワントップの闘莉王を中心に攻めてくる名古屋に対し、鹿島は累積警告で出場停止となった小笠原の代役としてボランチに入った本田、闘莉王を激しいマークで対応する最終ラインの岩政らが中心となり、しっかりとした守備からのカウンターを狙う。
そして7分、左サイドからの新井場、大迫のパス交換からドゥトラがエリア内に侵入する。するとこのボールをダニエルがトラップミスし、ドゥトラがすかさずゴールを決めて鹿島が待望の先制点を得た。
張り詰めた空気の中、ゲームに臨んだ鹿島だったがこの先制点で緊張も抜け、試合の主導権を握る。しかしそれもつかの間、やや盛り返した名古屋に25分、FKから増川に頭で決められ、試合はあっさり振り出しに戻った。
その後、集中力を取り戻した鹿島がしっかりした守備から前線の大迫、ドゥトラ、ジュニーニョらのカウンターで名古屋ゴールに迫る時間帯が続く。そして35分、またもダニエルのパスミスから鹿島がボールを奪うと大迫がゴール前で粘り、右足シュートを放つ。これは楢崎に止められたものの、そのこぼれ球をしっかりと詰めていたドゥトラが押し込み、2-1とリードした。鹿島は相手の2度のミスを全て生かし、2-1で前半を折り返した。
後半、動きの悪かった藤本、小川に代えてスピードのある永井、金崎を入れて勝負に出た名古屋に対し、鹿島は守備の意識を高くし勝点3のため、全員が同じ気持ちを持ってボールに向かった。ACL出場権獲得のためにも是が非でも勝ちたい名古屋が前に出ることを利用し、セカンドボールを拾ってはカウンターを仕掛け、相手にもプレッシャーをかける。
結局、攻められながらもカウンターから合計20本ものシュートを放った鹿島が2-1で嬉しいアウェイでの勝利を飾った。16位のG大阪がFC東京と引き分け、勝点が38となったため、勝点を43まで伸ばした鹿島はこれで自力残留を決めた。
しかしチームに喜びはない。「(残留が決まり)ホッとしただけ。情けない」と選手が言えば、ジョルジーニョ監督は「肩の荷が下りたが、まだシーズンは続く」と天皇杯での巻き返しを心に誓った。最後の最後に歓喜を味わうためにも、リーグ戦残り1試合、そして天皇杯と強い鹿島を見たい。


















・1つ1つのプレーに明確な意思をこめろ。狙いのないアクションほど危険なものはない。
・各自がリスクマネージメントの意識をしっかり持って戦うこと。
・相手にもっとしっかりプレッシャーをかけていこう。
・1点決めることができれば必ず逆転できる。ホームで必ず勝ち切ろう。
ストイコビッチ監督には申し訳ないが、今日は我々が勝たなければいけないゲームだった。その中で目標を達成できて肩の荷が下りた気分だ。
名古屋はピッチをワイドに使いながらセカンドボールを拾う戦術だ。我々もそれに対抗してセカンドボールを拾って、カウンターでスピードのある選手を生かして攻撃するという狙いを持っていた。時々かなり深い位置からのカウンターにもなったが、まずまずうまくいったと思う。
チームとして情けない結果だし、これで喜ぶのはつらいし恥ずかしいけど、結果が出たことには安心した。目の前に試合に勝つつもりでやっているので勝負となる試合前の緊張感は今日も決勝も同じ。最悪の事態を回避した。
【遠藤 康】
他試合の結果、残留が決まって良かった。 とりあえず自分たちが勝って決めることが出来て良かった。先制した後、ビビって後ろに下がったのが課題。もう1点取るつもりで行けば良かったと思う。
【増田 誓志】
相手がパワープレーからセカンドボールを拾うようにしていたので、役割はタクと同じ。残留してホッとしているのが一番の気持ちだけど、サポーターに対して申し訳ない気持ちも同じくらいある。
岩政選手、柴崎選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。