
序盤から攻め立てながらも、2失点を喫した鹿島が清水に2002年以来となるホームゲーム敗戦の屈辱を味わった。来週末にヤマザキナビスコカップ決勝でも相まみえる相手からの敗北、そして16位のG大阪との勝点差も5となるなど、鹿島にとって厳しい戦いが続く。
試合後、「心理的な作戦を仕掛けた」と敵将のゴトビ監督が表現した通り、この試合はコイントスで勝った清水がコートチェンジを選び、スタートした。いつもとは違い、サポーターへ向かって攻める前半となった鹿島だったがその心理作戦には乗らず、序盤から清水を攻め立てる。
しかし7分、右サイドで吉田に突破されるとそこから金に決められ、先制されてしまう。1点ビハインドを背負った鹿島だが早い時間帯での失点でもあったためか、それほど焦りは見られずにしっかりとポゼッションを重視しながら清水陣内に攻め込んでいく。そして43分、右CKのチャンスに小笠原の蹴ったボールを岩政が右足でダイレクトで合わせ、1-1の同点とした。
だが、これで前半は終わるかと思ったその1分後、一瞬の隙を突かれ、大前に追加点を許してしまう。まさかの展開に嫌な雰囲気のまま、鹿島は前半を戦い終えた。
後半、これがリーグ戦では開幕以来の先発となった本山に代え、ジョルジーニョ監督はピッチに本田を送り出す。この交代策でボランチの柴崎をサイドハーフにすえた鹿島は前半同様、清水陣内でのプレーに終始する。しかし遠藤、大迫らが放つシュートはいずれも枠に飛ばず、焦りだけが募った。
61分には西に代え、興梠、そして80分にはドゥトラに代え、ジュニーニョと次から次へと積極的な交代策を打ったジョルジーニョ監督だったが、結局、ピッチ上では2点目となるゴールが生まれることはなかった。カシマで、2002年以来となる清水への白星献上。11月3日のヤマザキナビスコカップ決勝に向けて、あまりにも厳しく、そして悔しい現実となった。
しかし選手たちに下を向いている暇はない。クラブとして全く経験したことのないJ1残留を争う、これからの熾烈なリーグ戦、そして先ずは来週末のカップファイナル。鹿島が強い勝者のメンタリティーを思い出し、立ち上がる姿を誰もが待っている。

















・セカンドボールは全部自分たちのものにしろ。反応、予測、球際の全てにおいて相手を上回れ!
・オフェンスで主導権を握っている時こそ、各エリアで(守備の)リスクマネージメントを徹底すること。
・自信をもってラインを高く上げていけ!
・全員がハードワークして、後半もゲームコントロールしろ!
序盤からあれだけ相手を圧倒できたのは良かったが、同点にした直後の失点が非常に残念。少し落ち着いて戦えば防げたと思う。しかし最後まで選手たちは必死に戦ったし、自分自身にとってもチームにとっても勇気が持てる試合だった。
敗戦という事実はあったが、次は違う大会の決勝。どちらもイーブンの条件であって、どちらも必死に戦うだけだと思う。今日の試合もそうだったが、両チーム共にいいサッカーをする。だから素晴らしい決勝になると確信している。試合後、選手たちにも話したが、来週末は全く別のゲームとなる。次に向けて全力で準備を進めて、選手たちと共に戦えればと思う。
(途中交代は)カードを1枚もらってしまっていたからだと思う。まだまだやりたかった。次は絶対に勝ちたい。内容は良かったと思う。1週間かけて次のことをみんなで考えたい。
【遠藤 康】
後半はチャンスが結構あった。内容が良くても勝てない試合が続いている。結果が出ないのは悔しい。来週のことよりも、今日は今日で勝ちたかった。気持ちを切り替えて決勝に挑むが、今日は考えられない。
【青木 剛】
相手の攻撃の形はなかったと思うが、2失点したことは反省しないといけない。前半からアントラーズの時間が多く、ボールを回せていたが取られた後のカウンターを注意した。失点シーンは清水の得意とする形なので上手く対応しないといけなかった。今日のことを決勝に生かさないといけないし、改善するところはして良いところは継続したいと思う。
【岩政 大樹】
良くない結果で終わった。相手が蹴って来ることはある程度、イメージしていた。こちらを混乱に陥れた感じではないが守備の甘さが見えた。1トップの金選手は予想とは違っていたプレーヤーだったが、特長は分かった。初めて決勝で対戦するよりはいい。守備は安定していたと言っても相手がリードしている時間が長かったので、リスクを負ってやってこなかったのだと思う。
曽ヶ端選手、本田選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。