
先週末、2年連続となるヤマザキナビスコカップ決勝進出を決め、勢いに乗る鹿島だったが、すでにJ2降格が決まった札幌相手に最後まで1点が奪えず、スコアレスドローに終わった。冷たい雨も降る厚別の地では試合後、奮起を促すサポーターの檄が聞こえた。
残り6試合でできるだけ順位を上げたい鹿島は、序盤から今日もワントップに入った大迫を中心にドゥトラ、レナト、興梠が攻め上がる。また大事を取った新井場の代役として、左サイドバックに入った遠藤も本職であるサイドハーフさながらのポジションで攻撃に絡んだ。
前半最大のチャンスは、24分。小笠原が中盤で執念のボールカットから絶妙のスルーパスを前線へ送る。これを受けた大迫が河合と競りながらゴール前に折り返そうとすると、何とスライディングした河合の腕にボールが当たってしまう。意図的ではないにしろ、ゴール前にボールが入れば鹿島の先制点はほぼ間違いない状況だっただけに、主審はPKの判定を下した。
だが、キッカーに指名された興梠がこのPKを冷静にゴール右はじを狙って蹴るも、相手GKの高原に完全に読まれ、阻まれる。そしてそのこぼれ球に詰めることもできず、鹿島はこの試合最大のチャンスを逃してしまう。
その後、前半はほぼ鹿島のペースで進むが、なかなかゴールを割ることはできず、45分を戦い終えた。後半に入っても攻める鹿島、耐える札幌の図式に変わりはなかったが、札幌にもボールを運ばれる場面も見られ、鹿島に苛立ちは募った。
そこでジョルジーニョ監督も76分、興梠に代えジュニーニョをピッチへ送り出し、攻撃のリズムに変化を出そうとする。しかし河合、高原を中心に守りを固める札幌のゴールをこじ開けることはできない。さらに81分、櫛引がこの日2枚目となるイエローカードを宣告され、1人少なくなった札幌に対しても、小笠原のFKからのジュニーニョの決定的なヘディングシュートがまたしても高原のビッグセーブに阻まれるなど、不運もあった。
結局、最後は岡本も投入しながらなりふり構わずのパワープレーにも打って出たものの、札幌のゴールネットを揺らすことはなかった。急激に冬を感じさせる北の大地でのスコアレスドロー。試合後、勝利を信じ厚別へ駆けつけてくれた大勢のサポーターを喜ばせることのできなかった選手たちは、一様に悔しさで顔を歪ませた。厚別に響き渡ったサポーターの檄を、決して忘れてはいけない。

















・ピッチコンディションが良くないので、ワンプレーでは無くワンタッチ単位で集中しろ。
・各自が運動量を惜しまず、献身的な気持ちで働くことで、チームとしてのコンパクトさと機動性を両立すること。
・チャンスのときは、味方を追い越す動きで相手の裏をとろう。
・後半の入り方に注意して集中して戦おう。
これから残り試合すべて、これがアントラーズという姿勢を出していかなければいけない。リーグ戦残り5試合、そしてヤマザキナビスコカップ決勝、天皇杯としっかりと気持ちを見せたい。守備的な相手に苦しんだが、それを乗り越えていくことが必要。
最後に遠く北海道まで駆けつけてくれたファン・サポーターに感謝したい。日本全国これだけのサポーターが集まってくれることに心から感謝しているし、残りシーズン、彼らに笑顔を与えることができるようにがんばりたい。
SBは攻めてもシュートまで行けず、プレーの幅が狭くなってしまった。でも失点しなかったので、周りに迷惑はかけなかった。最近はカウンターから得点の入る確率が一番高いけど、今日は守られてしまいそこからの崩しができなかった。持って持ってシュートという単調な攻撃になってしまった。サイドに開いたりすればもっとスペースが出来たと思う。
【曽ヶ端 準】
ボールのバウンドが変わる事はウォーミングアップの段階で分かっていたので注意していたし、みんなもシュートを打たせる場面をあまり作らせなかった。何とか相手の守備をこじ開けられれば良かったが、それができなかった。
【西 大伍】
あれだけ引かれると難しい。焦りは最後まで無く、落ち着いてプレーしていた。早い段階で決めたかったが、勝ち点3を取り逃してしまった。
興梠選手、岩政選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。