天皇杯 JFA 第105回全日本サッカー選手権大会 3回戦、PEACE STADIUM Connected by SoftBankでV・ファーレン長崎と対戦した。
タイトルがかかる、この一戦。千田がアントラーズでの初先発を飾るなどメンバーを通常のリーグ戦とは大幅に代えて臨んだ。
序盤、両チームともに主導権を奪い合う展開となったが、早くもアントラーズに先制点が生まれる。9分、右サイドから濃野がゴール前へ入れたクロスを相手守備陣に触られるも、これが浮き球となり、チャヴリッチが見事なダイレクトシュートで長崎ゴールに突き刺した。
先制後もアントラーズの攻勢は緩むことなく、12分にはチャヴリッチのクロスから荒木が豪快なダイレクトボレーを魅せる。これは相手GK原田の正面で追加点には至らなかったものの、長崎を脅かすには十分な分厚い攻撃となった。
前半を1点リードに終えたアントラーズは後半も優位にゲームを進める。53分、レオ セアラ、チャヴリッチとつなぎ、最後は小川がまさかの右足シュートで長崎ゴールを突き破る。この小川の素晴らしいアントラーズ初ゴールで、そのリードは2点まで広がった。
その5分後には長崎に1点を返されるものの、終始落ち着いた戦いで試合の主導権を握ったアントラーズ。GKに入った梶川が足を攣り、山田に代わるアクシデントがあったものの、その山田も安定したプレーを披露し終わってみれば、2-1で次のラウンド16への進出を手にした。
リーグ戦3連敗と苦しい状況のなか、チームがひとつになって手にした勝利。天皇杯での勢いを、次のリーグ戦・ホーム柏戦までつなげていきたいところだ。
【この試合のトピックス】
・千田がアントラーズでの公式戦デビューを飾る。
・小川が公式戦でのアントラーズ初ゴールを記録。




Q.GK梶川選手が交代のアクシデントも勝利。
A.この一戦を迎えるにあたって、総力戦だと話をしたなかで、GKが途中で出るタイミングは退場などが多いと思います。そこに対して、カジも非常に安定したプレーでやっていたなかで、そのあとのプレーは非常に難しいと思うが、ヤマもよく準備してくれていたし、しっかりと安定感をもってやってくれました。チームがどういう状況で今戦っているかを把握しながら非常にいいプレーをしてくれた。日頃のトレーニングの成果だと思うし、自分が出たときにチームを勝たせようという思いが、今日は選手たちにあったと思っています。
Q.今日の勝利は流れを変えるいいきっかけでは?次の柏戦に向けてどう生かすか?
A.別の大会にはなるが、一つしっかりと勝てたこと。やっぱり勝つって嬉しいなと率直に思いました。みんなで喜び合える、選手・スタッフ・サポーター。これを何度も何度も経験していきたいという思いがあります。ホームで必ず柏を倒したい。そういう強い思いでいます。
Q.千田選手、津久井選手のパフォーマンスについて。
A.本当によくやってくれたと思います。前半立ち上がりでバタバタしたが、後半の入りはやるべきことを整理してやれていた。あとはゲームのなかで修正ができればもっともっと良くなると思います。久しぶりのゲームのなかで、90分間いい集中をしながらよくやってくれた。評価できると思います。
Q.ここ数試合チームとしてはボヤけていたが、個人が自分のやるべきことをしっかりやろうと見えた。どのような指示だったか?
A.チームとしての狙いもあるが、自分たちで解決しようと常々言っています。そこを出せた時は自分たちの時間になったと思うし、それは攻守において。途中で押し込まれるシーンがいくつかあったが、その時にもっともっと解決策を持てれば良かったと思います。選手の意気込みが非常にあったし、そういうものが今週のトレーニングで見えたので、彼らがスタートを勝ち取った。トレーニングだけではなく、今日のゲームで何が出せるか重要だったので、そこは一人ひとりが本当に戦ってくれたと思います。
Q.PEACE STADIUM Connected by SoftBankの印象は?
A非常に雰囲気がいいです。当然、ホームチームには力になると思います。ただアウェイチームにも力になるような、非常に雰囲気のあるスタジアム。我々スタッフもそうですが、選手のモチベーションが上がるスタジアムだと思います。アウェイの立場としてくると難しい試合になると思いました。
(得点の場面は)練習でもファーサイドに詰めることを監督からチーム全体として求められていた。そこに走り込んだことでボールがこぼれてくれて、いい形でボレーを当てられた。練習でやっていたものが出た、いい得点だった。連敗中でチームとしても厳しい状況のなか、勝利できたことはプラスになる。
【小川 諒也】
(得点の場面は)いい形で前線で奪えたことと、チャッキーがしっかりキープできて、自分もいいタイミングで上がれた。もう少し流れて左足で打つイメージだったが、とにかく当てることと枠に入れることを意識した。いいところに丁寧に流し込めた。先制点を取ったあとに追加点を取れたのは大きい。いい形でリーグ戦につなげていきたい。
【千田 海人】
先制点と追加点を取れたことが大きかった。技術的なミスが多くて自信を失ってもおかしくなかったが、悪い時間でも耐えられたのは良かった。追加点はチームとして課題だったし、前半の終わりも後半の終わりも、みんなで意思統一して守り切れたことは収穫だった。一歩、成長できたのではないかと思う。
【濃野 公人】
素直にうれしい。勝つだけでこれだけ空気が変わるんだと思った。ピッチ上でのプレー要素だけでなく、空気感も含めて勝つべくして勝てた試合だった。今日のピッチ内や試合前のロッカーはじめ、チームの空気感は勝つにふさわしいものだった。それが勝利の要因の一つだったと思う。