2025JリーグYBCルヴァンカップ 1stラウンド 2回戦、維新みらいふスタジアムでレノファ山口FCと対戦した。
リーグ戦では広島、京都に連敗を喫しているアントラーズは中2日で、山口とのアウェイゲームに臨んだ。これが公式戦では初対戦となるが、連戦が続くということもあり、「総力戦」という鬼木監督は、3日前の京都戦からそのスターティングメンバーを実に9名入れ替えた。これがアントラーズでの公式戦初出場となるGK梶川、プロ初先発となる佐藤など、フレッシュなメンバーが維新みらいふスタジアムのピッチに立つ。
序盤からアントラーズはボールを保持し、山口陣地へ迫る。しかし前線からのハイプレスをベースに全員がハードワークする山口をなかなか崩すことはできない。それでも京都戦から続き、2試合連続先発出場となる荒木、1週間前の広島戦で頭を強く打ち、途中交代して以来の復帰となるチャヴリッチらがその技術を活かし、チャンスを作る。前半終了間際には2人のワンツーから荒木が左足シュートを放つも、これは山口の分厚い守備に阻まれ、スコアレスで前半45分を戦い終えた。
後半に入って試合が動いたのは、64分。デザインされたFKから小澤に決められ、アントラーズは1点のビハインドを背負う。その1分前、先制点を奪うべく、エースの優磨をピッチに投入していただけに手痛い失点となった。
その後もなかなか山口ゴールに迫ることができないアントラーズだったが、試合終了も見えてきた81分に後方からのFKをテヒョンが思い切りよく前線へ蹴り込むと、交代出場で前線に入っていたレオ セアラがフリック。これを師岡がダイレクトシュートに持ち込み、ついにそのスコアをタイとした。
1-1のまま、後半45分も終わり、試合は延長戦に突入する。延長戦でもボールを保持するアントラーズに対し、辛抱強くプレスをかけ守備からの速攻を試みる山口の図式は変わらない。互いに決定的なチャンスを作ることができないまま、120分間の激闘はタイムアップとなった。
そしてPK戦では柴崎が止められる一方、山口には5本すべて決められ、3-5。アントラーズは激闘の末、初対戦となった山口に苦杯を喫し、YBCルヴァンカップの敗退が決定した。
これで広島戦から3連敗と厳しい現実がつきつけられる結果となったが、また2日後には戦いが待っている。しっかりと現実を受け止め、そして前へ進もう。




中2日で次のゲームがあります。簡単ではないが、切り替えていかなければいけないと思っています。
Q.試合の序盤から、ミスなどもあり落ち着きがなかったように見えた。そこはどのように捉えている?
A.新しい選手が入っていましたが、そのなかでも相手の圧力を外しながらやらなければいけなかった。本当に基本的なところですね。競り合いの部分で負けたり、セカンドボールを相手に拾われたり、そういうベーシックなところで押されてしまった。そこが最初にリズムをつかめなかった要因だと思います。
前半の終わりは、ボールを動かすなどはできていたが、それでも相手の怖いところにはまだ入っていけていない。チャンスになりそうなシーンを逃しているところ、イージーミス、それは全員が受け止めなければいけない。勝つためには最後の質が必要になります。そこはまだまだ足りないと思っています。
リーグ戦ではなかなか勝つことができない状況が続いて、もう一度自分たちを見つめなおした。これまでは試合の入りは悪くないが、勝利が拾えなかった。指揮者のいないオーケストラのような形で、まだ若いチームなのでゲームの状況を読みながら試合をコントロールすることができていなかった。選手たちが引き出しを増やしていけるようなチーム作りをしていかなければいけなかったので、今週、選手たちと話をした。そういうのもあったなかで、粘り強く対応して先制することができた。
上のカテゴリーのチームなので、スピードに圧倒されると思い、まずは目を慣らしていこうとシンプルに入ったことで徐々に落ち着いてプレーをすることができた。受け身になってしまうとパワーで押し切られてしまうので、積極的に自分たちからトライしていくという姿勢が前半から見えた。いい形で先制できたことは、大きな点だった。ただ、ロングボール一発で失点してしまったところは、前回の試合と同じなので、反省点だと感じている。
今日出た選手たちは若い選手が多かった。ミスを糧にしてしっかりと次へつなげていく。リーグ戦ではなかなか勝利できていないが、選手たちはたくましくなっているなと今日のピッチでのプレーを観ていて感じた。足がつる選手もいたが、それだけアップダウンしていたと思っている。山口の歴史のなかで初めてアントラーズを迎えた試合。こういう劇的な勝利で終わることができて、普段力をもらっている県民の皆さんに笑顔を届けることができた。この瞬間が我々の一番の喜び。ただ、これに満足することなく、次のリーグ戦でも同じようなパフォーマンスで、さらに上を目指して一丸となって進んでいきたい。
タイトルを失ったのは大きい。負けてしまって申し訳ない。全体的にバタバタしていた。もうちょっと僕らの成長が必要かなと感じた。
【津久井 佳祐】
自分のところの守備で負けたので、そこでリズムが崩れたかなと思う。自分が敗因だと思うので、しっかりと今日出た課題を直していきたいと思う。
【佐藤 海宏】
まだまだ自分の実力が足りないと思った。初めて長い時間をプレーして、やれる自信もあって試合に入ったがいざやってみたら通用しない部分の方が多かった。課題が多く見つかる試合になった。
【舩橋 佑】
連敗が続いてしまって、なんとかここで勝ちをしっかりもぎ取ってリーグ戦へ戻りたかった。難しい試合になってしまったのは自分たちのせい。もっとチームのためにやらなきゃいけないと感じた試合だった。