▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
2025明治安田J1リーグ第30節、アントラーズは埼玉スタジアム2002で浦和レッズと対戦した。
チケットが早々に完売ということで、埼玉スタジアム2002は試合前から熱気に包まれた。圧倒的なホームの雰囲気を作り出す浦和サポーターに対し、選ばれし12番目の戦士たちがアウェイエリアをアントラーズレッドで染め、その熱量はホームのサポーターをも圧倒する。残されたタイトルのために勝ち点3が必須となる大一番に相応しい舞台が整った。
試合は序盤から浦和の鋭い攻撃を受けながらも、早川が開始3分に放たれた金子のFKを右手でストップするなど、いつものビッグセーブでチームを救った。
すると14分、相手最終ラインのパスミスを逃さず優磨が冷静に決め、アントラーズが先制する。その後も浦和がボールを保持しチャンスを伺う時間帯が続くが、「二度追いすれば、必ずチャンスがあると思っていた」と試合後、優磨が語ったように前からのプレスとカウンターも効き、前半は1-0で折り返した。
後半開始からリードしながらも鬼木監督は、積極的に交代カードを切る。知念、松村をピッチへ送り出し、一段と圧力を強める浦和に対し、強度を落とさずにチャンスを作らせない策に出る。これが功を奏したか、浦和は何度も攻勢をかけるが、最後の精度に欠く。特に何度もボールを取りに行く知念が、浦和に中盤での形を作らせない。
苦しい時間が続く終盤も、アントラーズには守護神・早川がいた。82分、カウンターからフリーとなった関根に決定的な一撃を放たれるが、これもビッグセーブで止める。続け様に放たれた石原のシュートにも冷静に対応し、浦和攻撃陣に全くと言っていいほど隙を見せない。
後半アディショナルタイムにはボザのシュートがディフレクションしたところをうまくイサークに合わせられるが、これも見事な反応でシャットアウト。優磨が決めた先制ゴールを最後まで守り切り、アントラーズが敵地で嬉しいウノゼロ勝利を飾った。
2022年から続く対浦和・リーグ戦7試合連続引き分けに終止符を打ち、勝ち点も58とし、単独首位に立ったアントラーズ。ここからさらなる高みを目指し、全力で戦い抜こう。




苦しいゲームで、楽しかったかどうかわからないが、最後まで自分たちらしく戦い抜いてくれた。献身的に体を張って、前線の選手も後ろの選手も、最後の最後まで気迫を感じた。素晴らしいゲームだった。攻撃のところでもっとやりたいことはあるが、勝負に勝つという統一感は出してくれた。
今日はアウェイのなかでしたが、アントラーズサポーターの皆さんの応援が力になりました。すぐに次のゲームに向かっていきたいと思います。
Q.勝利への執念を感じた。改めて、その部分はどのように振り返る?
A.浦和を分析しているなかで、もっと主導権を握っていきたいという思いはあった。ただ、このスタジアムの難しさがスタートから表れていた。そのなかでも冷静に自分たちのやるべきこととメリハリを持ったプレスをしてくれていた。声も通らず、飲水タイムもなく、勝ち筋を見つけるのが難しかったが、選手たちで解決してほしいと伝えて送り出した。みんながまとまって、非常によくやってくれたと思います。
Q.早川選手の好セーブが光った。彼の評価は?
A.後ろが安定することで、ラインを押し上げることにもつながる。今日は最後の部分でも、いい集中力を見せていた。守備だけではなく、攻撃でもいいアクセントになっていた。非常に安定感があった。これを続けてほしい。攻撃面でもさらに良さを出していってほしいです。
Q.舩橋選手を前半で下げたのは、どのような意図があった?
A.強度の部分。1人だけでどうこうできるところでもなくなってきていた。前半でかなり疲弊していた。佑が悪いのではない。ボールを動かすという意味では必要な選手。ただ、前半にあれだけ浦和に流れを持っていかれた。1点取っていたということもあったが、ゲームをコントロールしていくうえでも、2枚代えて、相手に流れを与えないようにした。徐々に自分たちが盛り返していくことが必要だと思って、代えました。
Q.前半途中からピンチが続いた。どのような状況だった?
A.ある意味、仕方ない部分。この言葉が適切かはわからないが、賭けの部分はあった。どれだけ踏ん張れるかという状況だった。
必ず相手とやり合う場面があると思っていた。マテウス サヴィオがあのポジションに入った時の崩しは、柏時代から得意としているところ。選手にもその情報は与えているが、自分たちもかなりハイテンポでプレスをかけていた。戻る部分やコンパクトさが失われていって、ピンチを作ってしまった。
それでも、前半を耐えれば盛り返せるというイメージがあった。あまりピッチ内の選手たちをいじることなく、がんばってもらうという決断をしました。
今日は背後のスペースを突いていくことを1つのテーマにしていた。その意図を持ってFWに(松尾)佑介を起用した。失点は我々にとってショッキングなことだったが、数分後にはいいプレーが出始めた。中盤で奪ってカウンターを仕掛けることができたし、ボールを保持しながらチャンスを作ることもできた。
後半に入ってから、フレッシュな選手を入れながら2トップにした。そのなかで2度の決定機を作った。ピンチもあったが、(西川)周作が防いでくれた。
今日は我々のチャンスを作った回数の多さや失点の形、相手がアントラーズということを考えると、痛い敗戦になった。次の試合まで時間がない。我々は最後まで戦い続けていく。
今日の試合が勝ち点1になるか勝ち点3になるかは大きな違い。優勝争いになると、そこが大きくなってくる。どんな試合でも後ろが耐えて無失点に抑えることが大事になる。前には点を取れる選手が多くいるので、うまくやりながら試合を進めていくのは大事かなと思う。
【鈴木 優磨】
(得点の場面は)ミーティングからプレスに行けば、何かが起こると話していた。今日のような試合は5試合やったら4試合は負けている。こういう試合はなるべく減らしていきたい。勝ち点差は関係ない。ここからは自分たち次第。勝ち続けないといけない。
【チャヴリッチ】
ビッグマッチは必ずしも自分たちがいいプレーをして勝つことだけでなく、勝ち点3を取ることが大事だと思っている。試合内容よりも勝ち点3を取れたことをうれしく思う。
【小池 龍太】
残り試合やこれまでの戦歴を考えても、アウェイ浦和戦に対しては何がなんでも勝つことが最低ラインだった。最低ラインだったかもしれないが、合格ラインで素晴らしい結果だった。戦ってくれたチームメイトは評価すべきところ。